さむらい小平次のしっくりこない話

世の中いつも、頭のいい人たちが正反対の事を言い合っている。
どっちが正しいか。自らの感性で感じてみよう!

インド放浪 本能の空腹27 『ツワモノ!』

2021-02-24 | インド放浪 本能の空腹
イメージ



こんにちは

久々のインド旅行記です。

30年近く前、私がインドを一人旅した時の日記をもとにお送りいたしております

前回、ダッカで知り合い、カルカッタで待ち合わせの約束をした、自転車でカルカッタからインド最南端のカーニャクマリまで走破しようという野望を持つ日本人青年、K君、カルカッタで会うことはかなわず、なんとこのプリーで奇跡の再会!

2人ともカルカッタで、小芝居からセリフまで同じだったという詐欺に引っかかってしまったことが判明、痛い話ながらも久しぶりの日本語の会話に大いに盛り上がった、というところまででした。

では、続きをどうぞ

***********************

 プリーの東側地区は、おれのいる西側地区とは違い、貧しい漁村や掘立小屋に住む人たちが多く、貧乏旅行者向けの安宿もこちら側に集中していた。

 オーナーの奥さんが日本人で、ちょっと遠出するときなどにはおにぎりを作ってくれたりするという安宿の情報が地球の歩き方に出ていた。K君がそこへ宿をとりたいと言う。

『OK、そこならっ知ってるよ、一緒に行こう』

 おれたちはホテルを出て歩き出した。
 
 自転車を引きながら歩くK君と並んで、ホテルの通りを駅の方へ向かい右に折れる、そこからバブーとロメオ、二人の中学校時代の担任教師と『キン〇マ』の大合唱の宴をした掘立小屋のレストランの脇を通り、海岸線の道へと出る、海岸線へ出て左、しばらく歩くと安宿や、貧乏旅行者向けのレストランが並んでいる。

『ヘイ!ジャパニー! 友達が来たのか!』

 よく会うサイクルリクシャ―引きの男が声をかけてくる。

『ああ、彼は今朝プリーに着いたばかりだ』

『そうか! それは良かったな!』

 リクシャ―引きが嬉しそうに笑った。

『小平次さん、すごいですね!この街で結構顏知られてるんですね!』
『いや、毎日だらだら歩いているからね』

 やがてお目当ての日本人奥さんのいるホテルへと到着、いかにも貧乏旅行者向けの味わいあるインドらしい安宿だ。

 狭い入口から中へ入る、すぐ右手に小さなフロント、のようなものがあって大柄で体格の良いインド人男が座っている、K君はその男を見るといきなり日本語でまくしたてた。

『おれさぁ!』

と言って自分を指さす。

『今日からここに!』
 

と言って床を指さす。

『泊まりたい!』

と言って、両手のひらを合わせ頬にあて、首を傾け『寝る』、という仕草をする。

『一泊! いくら!?』

と言って人差し指を立て、『1』を示し、それから親指と人差し指で輪を作り、再び『いくら!?』とまくしたてる。

 フロントの男は目をパチクリさせ、入って来てくるなり、いきなり日本語でまくしたてて来た日本の若者に驚いているようだ。

『一泊! いくら!?』

 K君がジェスチャー交じりで繰り返す。

『……、 30 Rupee…、』

 通じたようだ…。

『一泊30ルピーって言ったんですよね? ところで小平次さん、いつまでプリーにいるんですか?』
『うーん…、決めてないけど、まだしばらくはいるつもりだよ、ここからあまり動く気はないから』
『そうですか、じゃあとりあえず一週間くらい予約しとこうかな…、えっと、一泊30ルピーだから、…、210ルピーか!』

 K君はそう言って財布から210ルピー取り出しまたまくしたてる。

『そしたらさぁ! 一週間! 一週間泊まるから! 210ルピー!ほら! OK!?』

『One week? OK』

 また通じたようだ。

 おれはダッカで知り合ったときにK君が言っていたことを思い出していた。

『小平次さん、おれ中学しか出てないんで、英語とかさっぱりわかんないです、ほんと、This is a pen、くらいしかわかんないんです、でも、まあ何とかなりますよ!』

 本当に何とかなってしまった。カルカッタからプリーまで自転車でやって来たのだから、当然ガイドブックなどには出ていない街にも滞在しただろうし、その中には観光客慣れもしていないような街もあったろう、それを今の調子で、日本語でまくしたてて乗り切って来たのか!

 まさに

『ツワモノ』
 

である。

 たった一人で英語もままならず、それでも自転車でインド最南端まで行こうと言うのだから、本当に大した男である。
 そんなツワモノのK君ですら、ダッカの喧騒と混沌に気圧され、カルカッタではしばらく一緒にいて欲しい、とおれに願い出てきたのだ。それが互いに詐欺にやられ、会うことすらできなかった。ダッカがかわいく思えるほどのカルカッタの喧騒と混沌、それがいかに凄まじいものなのか、わかろうというものである。

 無事にホテルを予約し、おれたちはまた通りへと出る。シメンチャロ―のいるレストラン、『ミッキーマウス』もほど近い。

『K君、すぐ近くにおれが良く行くレストランがあるんだ、そこで再会を祝して一杯飲ろうよ、おれがおごるよ!』
『いいんすか!?小平次さん、詐欺にやられたのは小平次さんの方が大きいのに!』

 おれたちは思わず吹き出し、ミッキーマウスへと向かった。


******************

Kくんは本当にすごいやつでした。これからしばらくK君とつるんで過ごします。後にバブーやロメオにも紹介し、つるむようになります。
K君、今どうしてるかなあ?
帰国後、しばらくは手紙のやりとりをしたんですが、私が引越しを繰り返している内、いつの間にか途絶えてしまいました。

※引用元を示し載せている画像は、撮影された方の了承を頂いた上で掲載しております。それ以外の「イメージ」としている画像はフリー画像で、あくまでも自分の記憶に近いイメージであり、場所も撮影時期も無関係です。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遅くなりました 新年あけましておめでとうございます

2021-02-03 | 社会・経済




こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です

すっかり更新が滞ってしまいました

昨年末からあることでとても多忙となり、精神的にもかなりのストレスを抱え仕事をしている状況です

増収になりますので頑張るしかないんですが、なかなかブログを更新する、という気力もわかず、フォローさせて頂いているみなさまのところへもお邪魔できずにいました

しかしながら、ここのところの新型コロナ(武漢肺炎・以下コロナ)の馬鹿騒ぎは収まるどころかより酷い状況になっておりまして、少しずつでも再開し、みなさまのブログもお邪魔し、勉強させていただければ、と思っております


さて、遅くなりましたが

『新年あけましておめでとうございます』

本年もまた宜しくお願い申し上げます

さて、昨年は年の初めから終わりまで、コロナで始まりコロナで終わる、コロナ一色の1年でした

小平次のコロナに対する考え方はこれまで再三に渡りブログで述べてきましたが、相変わらず少数派のようです

昨年終わりころ、小平次は小池百合子東京都知事に、都民の声係を通じ、メールや手紙を出しています

内容は簡単に言えば次の通りです

『例年インフルエンザで関連死含め、約10,000人の方が亡くなっていますが、コロナは関連死とも呼べない「関連死」を含め、遠くインフルエンザの死者数に及びませんが、この厳然たる事実を見て、なぜインフルエンザよりもコロナの方が脅威として、経済を止め、失業者、自殺者が増え、満足に学校に通えず鬱になる子供たちが出るほどのことまでをして、政府に緊急事態宣言の要請をするのでしょうか? 科学的根拠を元にお答えいただきたく宜しくお願い申し上げます。』

『インフルエンザ以下、もしくは同等として、指定感染症を外せば病床のひっ迫などの問題も一気に解決すると思われますが、こういったことを議論の上、政府に提言するご意志は全くないのでしょうか?』

上記の質問に都知事からの回答はもちろんありません

多くの専門家、政治家、メディアを見ても

『コロナはインフルエンザ以上の脅威である』

ということを科学的根拠を元に言っているまともな論を見たことがありません

せいぜい

『未知のウイルスで後遺症などが怖い』

『ワクチンがないから』


程度のことです

『未知のウイルス』などと言ってしまえば、世の中既知のウイルスの方が圧倒的に少なく、インフルエンザでも毎年型を変え、わかっていることの方が少ないのです

インフルエンザの後遺症も様々で、ましてワクチン接種に起因する後遺症などもまだまだわかっていません

ですから、未知のウイルスだから、とか後遺症が怖いことがインフルエンザよりも脅威だという理由にはなりえません

一応は治療薬や予防接種などがありながらもこれまで例年10,000人もの人が亡くなっていたインフルエンザ、ワクチンがないにもかかわらず1年かけてようやくインフルエンザの死者数の半分を少し超えたウイルス

『新型コロナ』

ワクチンがないこともインフルエンザよりも脅威だという理由にならないことは明らかです

日々発表される『陽性者』の数は、PCR検査を受け判明した数であり、ちょっとした風邪症状の人は今医療機関になかなか見てもらえませんので、実際の『陽性者』ははるかに多いことでしょう

そう考えれば致死率が高いなどとはとても言えず、ウイルス干渉により、より強毒なインフルエンザが激減し、超過死者数が減ったこともうなずけるわけです

これは、通常の年であれば、ひょっとすれば亡くなっていた人がコロナに命を救われた、とも言えます

あえて誤解を招くようなことを言いますが、コロナの死者について、年齢別のデータを、なぜか多くのメディアがわかりやすい最新データなどで出すことをしませんが、若年層の死者はほぼいないはずです

高齢者ならば死んでもいいと言うのではなく、いずれコロナで亡くなった高齢者の方は、コロナがなければインフルエンザ、風邪をこじらせ肺炎、などで亡くなっていた可能性が高い上に、今述べたように例年より死者は減っているのです

その状況で子供や若者の夢や仕事を奪い、まるでエボラ出血熱が発生したかのような対応が本当に必要なのか…


『いい加減気づけよ!』



さて、相変わらず世の中コロナ一色です

ここで予言です

半年後、東京オリンピックが中止になるかどうかわかりませんが、中止にならなければマスコミは引き続き騒ぎ続けるでしょう

中止になれば、手のひらを返したように今と真逆のこと言い、経済を回せ!

と騒ぎ出すでしょう


コロナを収束させるのは、我々国民がそれなりの知識を持ち、マスコミの一方的な報道に惑わされることなく、私がここまで言うのはそれなりの専門家も科学的根拠をもって同意見を述べているからで、そういった今は少数?(単にメディアが取り上げないだけ?)の方々の論に耳を傾け、覚悟を決め、護るべきものは何かに気づかなければ無理でしょう

このままでは一人もコロナ陽性者が無くなり、完全に終息するまで振り回されることになりますし、そんな日は絶対に訪れません


全て我々次第です

あ、もう一つ、面白い画像があったので貼っておきます

『コロナ陽性でも死んでいない日本人』のパーセンテージはもっと高いと思いますが…

まあ、こんなもんだということは間違いないでしょう(笑)




御免!

※ダムさん、更新がなかったことをご心配いただき、温かいお言葉、コメントにて頂きありがとうございました 感謝です

まだ3月過ぎまでは引き続き多忙を極めると思いますが、少しずつ、気持ちが追い付いてきましてので、そろそろ少しずつ更新、皆様のブログへのお邪魔もさせて頂きたいと思います

宜しくお願いします




コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする