さむらい小平次のしっくりこない話

世の中いつも、頭のいい人たちが正反対の事を言い合っている。
どっちが正しいか。自らの感性で感じてみよう!

武蔵御陵 参拝させていただきました

2019-07-11 | 天皇・皇室




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過日、地元神社の行事で武蔵御陵墓へ、妻と共にお参りしてきました



あいにくの梅雨空でしたが、梅雨の雨に濡れた森の木々が陵墓地内の静寂をいっそう引き立たせ、神聖な空気を醸しているようでもありました





妻は昭和天皇の御崩御のときは、小娘、というような年齢でありましたが、何か居ても立ってもいられなくなり、母と一緒に駅からとても長い距離を歩き参拝したそうです





武蔵陵墓地には、大正天皇、皇后、昭和天皇、皇后の御陵墓があり、心があらわれるようなとても静かな森の中、まさに神域のように感じることができると思います


激動の時代に君として国民と共に歩んでくださったことに感謝し、お参りさせて頂きました







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象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくこと Part③学術論の虚しさ

2019-06-02 | 天皇・皇室



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『これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり,相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう,そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ,ここに私の気持ちをお話しいたしました』

このおことばは、平成28年8月8日、上皇さまが天皇として私たち国民に向けておっしゃったおことばです

『象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくこと』

を願われながら、そのことについて、天皇陛下や皇室のみなさまが、そのお立場上想いを述べることもかなわないのであれば、私たち国民が真剣にこのことを考えなければならないと考えます

『象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくこと』

に関連した記事として、このたびのPart③を最後に、巷の学術論に関する議論について、著名人のご主張などを交えながら私の想いを述べてみたいと思います

『皇統は万世一系、神武天皇より男系で受け継がれてきた』

とよく言われておりまして、およそ学術的には定説として多くの人が信奉しているわけです

他国においては、外国や他民族の侵略、国内のクーデター、革命などによって王朝が滅び途絶えているのがほとんどであることを考えれば、日本の皇統は非常に稀有な例であり、貴いことであるのは間違いないでしょう

もちろん、これに対する反論もあり、特に武烈天皇から継体天皇への継承は『王朝交代』であるとの説はある程度の説得力があります

王朝の交代はなかったとしても、かなりの『世代』を遡っており、これを現代に当てはめ、一般人にまで広げるのであれば、それこそ皇位を継承できる方が際限なく広がってしまう可能性があります

さて、結論を申しますと、私は現代の皇位継承、また、国民の天皇と皇室のみなさまに対する敬愛、崇敬の念を思うとき、このような議論は全くもって些末な議論であり、無意味であると感じております

このたびのご譲位からご即位、一般参賀まで、多くの国民が皇居前に集まったわけです

日本人の天皇と皇室への想いのあらわれだろうと思います

しかし、このとき皇居前に集まった方々の中に、どれほど『神武天皇より一貫して…』ということを理解している人がいるのでしょうか

恐らく大半の人は皇統の系図すら見たこともない、そういう人が大半なのではないでしょうか

まったく関係のない血筋の人が天皇に即位することには抵抗はあっても、女系からでも神武天皇、いや天照大神さままで辿れることが漠然とでもわかっていれば十分、そういう人が大半であるように思います

ですから、世論調査などで、愛子さまが天皇としてご即位になられることについて80%近くの人が賛成する、というような結果が出ているのではないでしょうか

そういう意味で、どれだけ学者や専門家が『皇統は万世一系、神武天皇より男系で受け継がれてきた』と声高に叫んでもあまり意味のないことであろう、と感じるのです(歴史研究としては意味のあることと思いますが)

また、『神武天皇より…』と、しきりに言われますが、そもそもその神武天皇の実在を証明できる確たる論証は今のところありません

私は神武天皇のご即位は西暦250年、確実に実在されたと確信しておりますが、皇紀は今2679年、科学的にも無理があります

つまりはその実在は神話に拠り所を求めていることになります

神話に拠り所を求めるのであれば、神武天皇よりも前、遡り天照大神さまが女性である(男神であるとの説もあり)という事実はどう受けとめたらよいのでしょう

『アマテラスはイザナギ(男神)の左目から生まれているのだから男系である』

と主張する方もいらっしゃいますが、ここまで来るとより些末な議論にしか思えないわけです




『倉山満さん』(憲政史家)、という方がいらっしゃいます

https://ironna.jp/article/6756

倉山さんは学術的にはとても丁寧にこれまでの男系継承について述べられており、勉強にもなります

しかし、上記サイトにて、女性宮家の創設から皇位継承の流れを否定する一つの理由として『道鏡』を引合いに出し、例えば女性宮家を創設した場合、良からぬ輩が何とか眞子さまや佳子さまを口説き落とし、皇室に入り込む危険性があるとして、女性宮家を創設し、一般人を迎え入れるのは論外、とおっしゃっていますが、実に馬鹿げています

そのような危惧は、悠仁さまにも当てはまってしまうではないですか

そんなことを言ってしまえば、皇室乗っ取りを企む良からぬ女性が悠仁さまに近づき口説こうとする危険性も同じようにあるではないですか

こんな理由は女性宮家の創設から皇位継承を否定する理由にはなりえないでしょう(倉山さんのいう『先例がない』という理由のみの方がよほど説得力がある)

また、倉山さんは下記サイトにて

https://office-kurayama.co.jp/?p=660

『適齢期の旧皇族の男性と内親王の方にご結婚していただければ、何も問題が無いのではないのだろうか』

とおっしゃっています

この案は、他の専門家や一般ブロガーの方も結構おっしゃっているのですが、眞子さまや佳子さま、また愛子さまのお気持ちなどは全く無視しております

ご結婚相手まで国民が決めようというのか…




また『平沼赳夫さん』、私としては以前はわりと支持していた政治家さんだったのですが、過日、NHKスペシャルにて、男系男子の継承は難しいのではないか、との意図する質問に対し

『悠仁さまに将来男の子が沢山お生まれになることが望ましい』

と答え、さらに、もし男子が生まれなかったら、という質問に

『信じて待つしかない』

と、答えたのです


さて、どうなんでしょう

私自身はこう考えます

本当に天皇と皇室のみなさまに感謝し、敬愛し、崇敬申し上げる一国民として

そのお気持ちを無視した

『適齢期の旧皇族の男性と内親王の方にご結婚していただければ、何も問題が無いのではないのだろうか』

というような考えは大変傲慢で利己的であると感じますし

『悠仁さまに将来男の子が沢山お生まれになることが望ましい』それを『信じて待つしかない』 

と、将来ご即位されるであろう悠仁さまに、そのご家族に

『男子を生み続けなくてはならない』

という大変な重圧をかけ続けることが、正しい民のあり方であろうか

そのように感じております


様々な考えがあろうかと思いますが、決して罵り合うのではなく、男系であろうと女系であろうと

『和を以て貴しと為す』

日本国民として最善を考えてまいれればと思います

全ては私たち国民、一人一人のありようだと思います


※男系男子の皇位継承以外認めないとする立場の急先鋒であった八木秀次さんが『万策尽きた場合は女性宮家の創設、女系天皇について考えなければならない』とおっしゃったのは特筆すべきことと思います

















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象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくこと Part②旧宮家の方の皇籍復帰について

2019-05-27 | 天皇・皇室


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『これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり,相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう,そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ,ここに私の気持ちをお話しいたしました』

このおことばは、平成28年8月8日、上皇さまが天皇として私たち国民に向けておっしゃったおことばです




平成から令和へと時代が変わり、日本中が祝賀ムードに包まれ、天皇陛下のご譲位、ご即位の日には多くの国民が皇居前に集まりました

若い方々の姿も多くみられ、中には涙する人さえいらしたわけです

やはり日本人とは天皇と皇室のみなさまを敬愛してやまない、これは日本人の本能のレベルでしみついていることなのだろう、そう感じたのでありました

しかし、その敬愛する皇室の状況は、皇太子が不在であり、現行法のままであれば、悠仁さまがご即位されるころには、もはや皇位を継承できる方が誰もいないという可能性もあり、皇室の存亡について危機的な状況にあることを前回の記事で述べました

その打開策として

『現行法を改正し、女系天皇、女性天皇を認め、女性宮家を創設し、女性皇族のみなさまがご結婚後も皇籍を離れず残れるようにしようという論』



『過去に皇籍を離脱した旧宮家の方で、かつ男系の血筋の方に皇籍に復帰願おうという論』

があり、今対立しているわけです女系とは?については前回記事参照

後者の、旧宮家の方の復帰を主張する方々は

『皇統は神武天皇以来、一貫して男系によって継承されてきたのであり、その伝統を変えるということはあってはならない、日本と言う国を変節せしめてしまう』

との考えから、現在の『皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する』との『伝統』を維持すべきとの立場をとっています(男系の女性はあっても、その後が女系になる)

この正反対の論が激しく対立していることからか、政府も現在の皇室の存亡にかかわる重要な事柄でありながらも、方向を決めかねているようにも見えます(その間に時間はどんどん過ぎていく)


さて、私は、結論から申し上げますと


『現行法を改正し、女系天皇、女性天皇を認め、女性宮家を創設し、女性皇族のみなさまがご結婚後も皇籍を離れず残れるようにする』

ほかない、と考えております

以前は違いました

割と頑なに『皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する』べきであり、『旧宮家の方の復帰』を支持する立場でした

でも変わりました

以下に私なりのその理由を述べたいと思います

『旧宮家の方の復帰をお願いする』

この考え方は、ひょっとすれば大変に身勝手で、かつ不敬なものではないか

皇籍を離脱された方々、この方々はもはや『一般人』です

一般人と言っても、元皇族の方々ですから、私のような者とはお育ちのされかたも違うかもしれません

しかし、時間の経過とともに、世代も代わり、より普通の『一般人』になられているのではないでしょうか


時に恋をしたり、失恋したり、好きな人と結婚したり家族を持ったり、その家族とともに、時に笑い、時に泣き、将来の夢を持ったり、その夢を叶えたり、叶わず挫折し、新たな夢を持ったり、『一般人』として、良かれ悪かれ人生を謳歌しているのではないでしょうか

そのような『一般人』の方に、全ての『私』を捨て、その御身を『公』のために捧げ、日々国家と国民の平穏と安寧を祈り続ける、という重責を負わせるというのでしょうか

俗世における将来の夢や、家族との平穏な日々、時には愛する人そのものなどを捨て去りご即位頂く…

今、皇籍への復帰をお願いしても、実際にご即位になられるのは、お受けしたご本人ではなく、おそらくはそのお子さまか、お孫さんということになるでしょう

そのような重責を負うことが、ご本人は覚悟の上としても、それを子や孫に負わせる、といった場合の親としてのご決断を想うとき、そのお心はいかほどのもでしょうか、想像するにあまりあります

そのような重責を負われ、日々国家と国民の平穏と安寧を祈られている、だから私たち国民は天皇陛下と皇室のみなさまに感謝し、崇敬申し上げているのでははいのでしょうか

時に不敬な心無いバッシングなどを浴びながらも、何も反論することもかなわずそのお務めを果たされている

天皇陛下にご即位いただくというのはそういうことであり、それほどの大変なお願いをするというのに、『旧宮家の方の復帰をお願いする』という主張をなさる学者や、識者、政治家、一般のブロガーさんなんかも含めて、実に簡単にその案を述べ、そしてその口調はあまりに軽すぎるように感じます

また、この論は、逆に言えばこれまでの天皇陛下のお務めは、一般人でも務まる程度のことだ、と言っているに等しいように思います

以上のことから、身勝手で不敬な主張ではないか、そう感じたわけです


『皇統は神武天皇以来、一貫して男系によって継承されてきたのであり、その伝統を変えるということはあってはならない、日本と言う国を変節せしめてしまう』

この考え方はよく理解できるのです

以前自分もそう考えていましたから

しかしながらどうでしょう

もうすでに日本は大いに変わってしまっていないでしょうか

儲かればそれでいい、面白ければそれでいい、という価値観が蔓延し、信じがたい利己主義が世の中を包み、親が子を虐待しいじめ殺す、年端もいかない小学生がいじめを苦にその命を自ら断つ

ほんの少し前まで、日本はこんな国ではなかったと肌で感じています

男系の君を戴きながら、すでに日本は大いに変質してしまっています

何が言いたいのかと申せば、日本を変質せしめるのは、天皇と皇室のみなさまではもちろんなく、男系であろうと女系であろうと、君を戴く私たち国民一人一人の覚悟と心構え次第だと言うことです


最後になりますが、以前も述べたのですが、検索したら全文が出ている記事を見つけましたので、愛子さまが中学生の時に書かれた『小説』をご紹介したいと思います


http://pleasureaggre.com/aikosama-sakubun-chuuichi-kyougaku/

これを初めて拝読させて頂いたとき、短い文章の中ながらも、まるで古事記や日本書紀の神話の世界を彷彿とさせ、愛子さまが私たち一般人とはまるで違う、まさに『神域』のような領域でお暮しになり、お育ちになられている、そしてその感性は、永きにわたる伝統を確実に受け継いでいらっしゃる、そう強く感じたのでありました

本来は、皇位の継承は天皇と皇族のみなさまでお決め頂くことが一番ですが、それがかなわぬ現代日本において、日本人一人一人がこの問題と向き合い、最善を尽くさねばならないと考えます



次回、この稿の最終として、男系・女系について、巷の学術論、果ては陰謀論などについて私の思うところを述べてみたいと思います







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象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくこと Part①女系天皇・女性天皇とは

2019-05-20 | 天皇・皇室


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『これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり,相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう,そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ,ここに私の気持ちをお話しいたしました』

このおことばは、平成28年8月8日、上皇さまが天皇として私たち国民に向けておっしゃったおことばです

上皇さまは

『象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくこと』

こをひとえに念じ、とおっしゃったわけですが、現状はどのような状況なのでしょうか


皇室典範第一条

『皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する』

これに従えば、愛子さまは天皇としてご即位いただくわけにはいかず、現在『皇太子不在』という非常に『不安定』な状況になっているということになります

また過日、秋篠宮さまが、ご自身のご即位について否定的な見解をお示しになられていることもあり、将来的に悠仁さまがご即位されるころには、皇位を継承できる方が一人もいらっしゃらない、という日本国として危機的な状況になる可能性がある状態ということです

上皇さまが願われた『安定的に』というおことばとは真逆の状況だということになります

私たち国民は、この問題に対し真剣に向き合い、ともに考えて行かなくてはなりません

このような『安定的に』とはほど遠い状況を解決するためには、現行法を改正し、女系天皇、女性天皇を認めるほかなく、女性宮家を創設し、女性皇族のみなさまがご結婚後も皇籍を離れず残れるようにしようという論が以前より取り上げられてきたわけです

これに対し、皇統は神武天皇以来、一貫して男系によって継承されてきたのであり、その伝統を変えるということはあってはならない、日本と言う国を変節せしめてしまう、という論も強く主張されております

この男系継承を継続すべき、と主張する方々も今の『安定的に』とはほど遠い状況をわかっていないわけではなく、解決策として、過去に皇籍を離脱した旧宮家の方で、かつ男系の血筋の方に皇籍に復帰願おうという案を述べているわけです

さて、このような正反対の議論を考えていく前に、先日、ある調査において、多くの国民が女系天皇と女性天皇の違いがわからない、という結果が出た、という記事を目にしました

私の周りにも大勢いらっしゃいます

戦後の教育、国のあり方がどうであったかを思えば致し方ない結果のようにも思います

しかしながら事は日本国の存亡に関わる大事と考えます

ぜひとも、ともに学び、考え、感じて頂ければ幸いであります

この男系・女系についてのわかりやすい説明として、最近サザエさん一家を例えに説明している方々がいらっしゃいます

本ブログでも取り上げてみたいと思います




磯野家の家長を『波平』とします

磯野家の家訓に

『磯野家の家長は男系の男子が相続する』

とあったとします

この場合、波平のあとに家長を継ぐことができるのは、波平一家に限って言えば『カツオ』のみとなります

磯野家の家長についての家訓が

『男系の男女』

であったとしたら、『サザエ』、『ワカメ』も候補となりますが、『タラちゃん』は、磯野家の血筋とはおそらく関係のない『フグタ家のマスオ』と、磯野家の男系女性『サザエ』の子であり女系になりますのでだめだということになります

『ノリスケ』も、おそらくは磯野家の血筋とは関係のない男性と結婚した波平の妹である『なぎえ』の子になり『女系』になりますのでやはり家長にはなれません

つまり、女系というのは、母方だけに磯野家の血を引く人を言います

さて、皇位の継承は、本来であれば我々ごときがあれこれ言うことではありません

上皇陛下、天皇陛下、そして皇室のみなさまでお決めいただくことが望ましいことでありますが、現行法、制度に基づきそれはかないません

であるならば、皇室の未来、つまりは日本の未来について私たち国民が真剣に向き合い最善を考えなくてはならないと思います


しかしながら今、当ブログの標題通り、この皇位の継承についても男系継承の継続、女性宮家の創設、と、正反対の主張がぶつかっております


何が正しいことなのかはわかりませんが、次回、私の考えを述べてみます

『和を以て貴しと為す』

共に考え、感じてまいれれば幸いに存じます






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学者脳で語るな 天皇陛下のおきもちに沿う 4

2017-01-08 | 天皇・皇室
こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です



8月8日の天皇陛下のおことば以降、政府が発足させた「有識者会議」等の議論を経て、今のところ陛下のおきもちとはかけ離れた方向でことは進んでいるようです


一部の学者さん、知識人さんたちは言います


「そもそも天皇陛下が自ら国民に向けてお言葉を発する自体、憲法違反の疑義がある」


「天皇自らの意志による公務、公的行為の一部を憲法の枠外として認めるならば、それは天皇を超法規的な存在としておくことになり、立憲主義、民主主義に反し、また天皇の自由意思による皇室外交なども可能になるかもしれない、ひいては天皇の独裁体制という危険をはらむ」


憲法の

「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行い、国政に関する権能を有しない。」

という条文解釈についての論だと思われますが…


あああ

本当に

「学者脳」

だなあ…

これらの論に対する反論も数多あります

当ブログのタイトル文通り、頭のいい人たちが学術論、法律論の「解釈」についてあーでもない、こーでもないとやっているわけです

そういった議論も時に大切なことでしょう

しかしながら、ことは我が国の「君」、天皇のお立場にかかわることです


小平次が上記の「憲法違反」云々等の論を見聞きし、それを唱える人たちに対して思うこと

天皇と皇室に対する

「尊皇心」「敬愛の気持ち」

などが微塵も感じられないということです


「天皇は国家国民の統合の象徴として存在さえしくれればいい」

その上で

「天皇自らご意志を国民に向けて発するのは憲法違反だ」


と、実際にこのようなことを言っている人もいるわけですが、突き詰めて考えれば、つまり

「天皇は存在さえしていればよく、意志を述べるなどあってはならぬ!」

と言っているわけで、「尊皇心」「敬愛の気持ち」などを感じられるわけがないではありませんか


日本は一応憲法を最高法規とする法治国家であり、民主主義国家であるわけです

ですから天皇でいらっしゃってもその憲法に縛られるわけです


「憲法違反だ」「天皇が超法規的存在になるのは危険だ」



そうですか?

いいじゃないですか

「超法規的存在」



と、小平次は感じております



なぜ?

それは古代からの我が国の歴史を学び、2000年近い長き歴史を通じ

「君のあり方」

を継承してきた伝統は伊達ではないと確信しているからです

2000年に渡り、その伝統、君のあり方を繋ぐ

今上天皇陛下を含め、その時代時代の天皇お一人お一人が、我々凡人、一般人には到底想像すらできない強靭な精神力をお持ちでなければ為しえなかったことであると確信しているからです

そのような歴史と伝統を受け継いで来られた今上天皇陛下を信頼し、崇敬申し上げているからです

「超法規的存在」であろうとなかろうと、そのような歴史と伝統を受け継いで来られた今上天皇陛下が、独裁者となり民を支配するなどあり得ないと確信しているからです


「憲法違反だ」「天皇が超法規的存在になるのは危険だ」

という人たちの中には、天皇と皇室が「旧GHQ」だとか「創〇学会」だとか「中共」だとか「朝鮮系」だとか、良からぬ勢力に洗脳されているとか、乗っ取られつつあるとか、すでに乗っ取られているだとか

そういう誠に不敬なことを言う人も大勢います

先に申し上げたこと

小平次は今上天皇陛下を信頼し、崇敬申し上げております


2000年という永きに渡り、我が国が「君民一体」の国体を護り続けて来られたのは、「君」と「民」が揺るぎない信頼関係を保ち続けてきたからこそだと感じております

「憲法違反だ」「天皇が超法規的存在になるのは危険だ」


なぜ?


『天皇と皇室が「旧GHQ」や「創〇学会」や「中共」や「朝鮮系」や、良からぬ勢力に洗脳されているからだ!すでに乗っ取られているからだ!』

それはつまり今上天皇陛下を崇敬も信頼もしていないということですね?

有識者、知識人、学者、だけではありません

ネット上には目を覆いたくなるような今上天皇陛下、皇室の皆様に対する不敬な言葉が氾濫しております


和を以て貴しと為す、君民一体を国是として永き歴史を歩んできた我が国において、これほどまでに「民」が「君」を侮辱するような言葉を発していたような時代があったでしょうか


民が君を信頼できない

それは、和を以て貴しと為す、君民一体を国是として歩んできた我が国がもうすでに滅んでいる、日本ではなくなっている、ということですよ


小平次はですね、すでに腹をくくっております

君のおきもちに沿い、君とともに歩むと


前回も申し上げましたが

天皇陛下のおきもちに沿いたい、そう願っている人たちにぜひ愛子さまの書かれた小説を読んで頂きたいと思うのです

古事記や日本書紀、古の神々時代までもが鮮やかに頭に浮かんでくると思います


そして、私たち凡人、一般人とはまったく違う神聖な領域でお育ちになられていること

間違いなく2000年の歴史と伝統を受け継いで来られていることが感じられると思います


御免!



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天皇陛下のおきもちに沿う 3

2016-12-31 | 天皇・皇室
こんにちは


小野派一刀流免許皆伝小平次です


以前、割と著名な脚本家さんのブログを読んでいたら


「安倍首相が(おそらくは硫黄島の滑走路)地べたに膝と手をつかれ、慟哭の表情で土の下の英霊のご遺骨に向かわれた写真には胸を衝かれたが、天皇皇后両陛下がパラオのペリリュー島に行かれ慰霊されたり、東日本大震災などの被災地へお見舞いされる姿を見ても何も感じない」



というようなことをその方がおっしゃっていました


不思議なものです

小平次は逆に、安倍首相の土下座などあまりにパフォーマンスが過ぎる、と思っていましたし、天皇皇后両陛下の慰霊や、涙を流して両陛下のもとに集まる被災者の方々、寄り添われる両陛下のお姿に小平次は涙が止まらなくなりました

また、この脚本家さんは、天皇陛下が公務として慰霊やお見舞いをされることに疑問を呈し、さらに「祭祀がおろそかになっていはいまいか」と天皇陛下に向かって苦言まで呈しています

この他にもこの方は、世が世であれば首を刎ねられてもおかしくないような不敬な言葉を数多く発しています

他のこと、我が国の外交面、その他国策などにおいては非常に保守的な方でいらっしゃり、共感できることも多いのですが、天皇と皇室に関しては小平次とはまるで真逆な考え方なのです

この脚本家さんは決して反日的な人ではありません

むしろ逆です

天皇と皇室に敬意をはらうべきともおっしゃています

にも関わらず今上天皇陛下に対しては不敬の言葉のオンパレードなのです

なぜなんでしょう



8月8日、天皇陛下御自らおことばを私たち民に向けて発せられました

「象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じ、ここに私の気持ちをお話しいたしました。国民の理解を得られることを、切に願っています。」
ごく普通の感性で読めば、天皇陛下が私たち民に切にに願われていらっしゃる事、それは

「象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくこと」

であることはわかると思います

しかしながら、陛下のおことばを受けて発足した「有識者会議」においての議論は、全くもってそのご意向に沿っていません

それどころか反しています

さきの脚本家さんもそうなのですが、天皇陛下が明確に否定されているのにも関わらず

「摂政をおくべき」

という論もいまだに根強いのです

有識者会議の議論についてコメントを求められた「保守系の知識人」の中にも摂政をおくべき、と言う人が大勢います


不思議なものです

どうして「保守」を自認しながら、こうも天皇陛下のおことば、おきもちに逆らうのでしょう


さきの脚本家さんやコメントを求められた保守系の知識人に共通のことがあります

ほぼ全員、皇位の継承は男系男子のみ、という主張を譲らない方々です

さらにこの方々の中には、今上天皇陛下が皇太子時代、徹底的にGHQから洗脳教育を受けているとか、皇太子ご夫妻は朝鮮系と関係が深い、などの疑念を持っており、もはや皇室は良からぬ勢力に乗っ取られ今上天皇陛下はそれらの勢力のために、是が非でも愛子さまをゆくゆく天皇に即位させそれらの勢力とともに、日本を支配しようとしている

などと真剣にに考えているの人も多いのです(さきの脚本家さんも)

ですから、本人たちはいたって真剣に「日本を護るために」現皇太子さまのご即位を阻止なければ!

と思っているのです


小平次もですね

以前は結構頑なに

「皇位は男系男子のみが継承すべき」

と考えていましたし

天皇と皇室が洗脳云々という話も何かの雑誌やらネットやらで初めて読んだときには、恥ずかしながら少々動揺したりもしました

でもですね、考えました


もし、そんな日本を売るような天皇と皇室ならば

もし、GHQごときに洗脳されるような天皇であれば


なぜ自分は被災地を見舞われる両陛下に涙するのだろう

なぜ天皇陛下がいらして下さることに安堵を覚えるのだろう

なぜ君を戴くこの国に生まれたことを幸せに思えるのだろう


もはや日本人としての本能だと感じております


もし、さきの脚本家さんはじめ一部の「保守」言論人の言うとおり

「天皇も皇室も洗脳され日本を売ろうとしている」

ことが事実であったならば

それは先人の皆様が命を懸けて護ろうとした日本がすでに滅んでいるということです

もしそうであればその時は、日本人として潔く死のうではありませんか(すみません、軽々しく死ぬとか言って)

でもそういうことだと思うのです


長い歴史の中で培われた皇室

「君のあり方」

だてではありません

我々凡人、一般人が理解できるはずもありません

長い歴史の中で培われた伝統

「君のあり方」

低俗な雑誌ごときのゴシップ記事のようなもので軽々しく語れるものでは決してないでしょう


以前もお話しましたが、愛子さまの書かれた小説

先の知識人たちは

「読んでみるがいい」

と、思います

古の神々の世界が実に鮮やかに、清らかに、頭に浮かんでくると思います

同時に、やはり私たち一般人とは全く違う神聖な領域で暮らされていることがわかるでしょう


今上天皇陛下を侮辱し、男系男子のみの継承を主張する人たち

もはやそれは自身のアイデンティティになっているのでしょう

その否定は自己の崩壊をもたらすことであり、簡単にはできないでしょう

以前、熱心なクリスチャンであった小平次も、キリスト教と決別しようと考えたとき、自己崩壊しました

精神科にも通いました
(教義そのものを否定したわけではありません 今でもイエスの言葉は素晴らしいと思っております)


それでも乗り越えなくてはなりません


ことは単純です

日々私たち民と国のために無私のお心で祈る天皇と皇室に感謝申し上げ、敬愛の心を持てるか

それだけだと思います


一般の民が上目線でゴチャゴチャ言うことではありません


「天皇に苦言」「天皇に進言」

立場をわきまえ、いい加減にしましょう

もし、愛子さまが天皇にご即位される日が来るのであれば、日本国の民として、全身全霊で君として戴き崇敬申しあげようではありませんか


洗脳された天皇?

男系でなければ日本でなくなる?

そんなこと絶対にありませんから


直系であれば十分ではないですか

「誰もが天皇になれる」

そんな風には決してなりませんよ


むしろ何百年も前まで遡って「男系」の一般人を探して天皇にご即位いただく

その方がよっぽど

「誰でもいい」

ってことになりませんか?



御免!

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君を戴く国の民として

2016-10-19 | 天皇・皇室


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こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です


突然ですが今、小平次が感じていること

それは、我が国が国家存亡の危機に直面しているということです

なぜならば、このままで行けばそう遠くない将来に、皇位を継承できる方が、かなり高い確率でいらっしゃらなくなる事態になるからです

つまり、今、皇室が存亡の危機にあるということです

以前にも申し上げましたが、天皇がいらっしゃらなくなる、皇室がなくなる、このような事態になったとしたら、それは我が国日本の終焉を意味します

国の名は「日本」のままかもしれません

しかし、その中身はもはや「日本」とは言えないものになっていることでしょう(現実今、大いにそうなりつつある)

なぜ、天皇がいらっしゃらなくなる、皇室がなくなる、ことによってそうなるのか

今の時代ピンとこない方も大勢いらっしゃることでしょう

しかしピンとこないのも、仕方のないことだと思うのです

戦後のGHQの占領政策から、その後の、思想的に偏向著しい教育、メディアの報道などによって、現代にいたるまで、天皇と皇室を敬う、という本来日本人として当たり前であった感性は、あたかも「軍国主義」につながる危険思想のようにあつかわれたきましたから

ですが今、ピンとこなくとも、良くわからなくても、漠然としてても、それでもかまいません

どうか日本人として、天皇と皇室を敬うという感情、感性、お護りしたいという気持ちを、心のどこかで共に感じて頂ければと願うのであります

さて、今起きていること、良くわからないという方のために、甚だ未熟者ではありますが簡単にご説明させて頂きます

冒頭で、皇位を継承できる方が、かなり高い確率でいらっしゃらなくなる事態になる、ということを申し上げました

なぜなのでしょうか

天皇、皇位の継承について「皇室典範」という法律の第一条に

「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」

とあるわけです

それにしたがって今、もし8月8日の天皇陛下のおことば以降、自民安倍政権がすすめている「一代限りの特措法」によっていわゆる「生前退位」がなされ、皇太子さまに皇位が継承された場合、皇太子さまご夫妻にはおこさまがお一人、愛子さま(女性)しかいらっしゃらないわけですから、その時点で次に皇位を継承すべき皇太子が「不在」という、大変に不安定な状況になるということです

8月8日、天皇陛下がおことばの中で、私たち民の理解を得られることを切に願う、とおっしゃられたのは

「象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくこと」

であったにもかかわらず、皇太子不在という状況になるということです

さらにその先、今の皇太子さまが天皇にご即位されたのち、次の継承者となりますと、愛子さまは継承できないわけですから、皇次子でいらっしゃる秋篠宮さまとなるわけです

これは兄弟間の継承となるわけですから、お二人のご年齢を考えれば、誠に不敬な物言いかもしれませんが長期の在位をのぞむのは現実的に難しいわけです

そしてさらにそののちとなれば、皇位を継承できるのは、秋篠宮さまご夫妻のおこさま、悠仁親王殿下お一人だけ、という事態になっているということです

「象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくこと」

先にも述べた通り、皇室の存亡の危機は国家の存亡の危機でありますが、現状はとても「安定的に続いていくこと」など望むべくもない状況にあるということです

つまりは「一代限りの特措法」などで国家の最重要問題を先送りにしている場合ではないということです

そのような危機的状況から、現在「女性天皇」「女系天皇」の容認「女性宮家」の創設をすべきとの主張が多く聞かれるようになっているわけです

反対に「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」という決まりごとは、日本の古来からの伝統であり、何があっても守らなくてはならない、と主張する方々も大勢いらっしゃるわけです

そのような正反対の立場の、もはや議論とも呼べないような罵り合いが、学者、政治家、識者、果てはネット上の一般人に至るまでの間で繰り広げられているのです(どちらかと言えば男系主張派の方がヒステリックに見える)

皇位の継承について、学術的な論で言うのであれば、男系派は「神武天皇以来一貫して男系継承がなされてきた」と主張します

反面、すでに過去において「女系継承」はあった、「そもそも万世一系」ではない、と主張する方々もいらっしゃるわけです

まさにこのブログのタイトル文通り、頭のいい人たちが正反対の言い合いをしているわけです

そんな時こそ自分たちの感性で感じ取らねばなりません


それについてまず小平次が感じること

そのような「あった」「なかった」的な学術的論争などは、今、現実的な皇位継承の危機に直面している状況では何の意味もない、と思うのです

例えば皇室の皇祖神「天照大神様」が「女性」であったのだから、もともとは「女系」ではないか

という論があります

それに対して男系派からは

「アマテラスは元々男神であった」

とか

「アマテラスはイザナギの左目から生まれているのだから『男系』である」

とか

「アマテラスはそもそも結婚していないので、その後が男系であるとか関係ない、そういう存在であり、議論の対象とはならない」

等々


どうでしょうか

小平次には非常に些末な議論に思えます

大体上記のような主張をする方に限って「アマテラス」などと「天照大神様」をいかにも学術論の「対象物」であるかのような表現をしています

もちろん学問としてみてかまわないのですが、時と場合によります

こういうことにも小平次は違和感を覚えます

そういう方々にとっては、今上天皇陛下と今の皇室の皆様のことも、結局学術論の「対象物」でしかないように感じるからです

Y染色体の話まで持ち出す始末…


ある著名な学者さんが、ご自身のブログで

「女系継承はあった論」

に対し、実に簡潔、的確に反証していらっしゃったのですが、その語る言葉は、議論相手に対しまるで上目線

「どうだ!反論できまい!」

ってな感じです

一体何を証明したいのでしょう

その証明が今の皇室の存亡の危機とどう結びつくのでしょう

こういった方々の尊皇心とはどういうものなのでしょう


さて、このようなことから今小平次が感じていること

「血筋」と「伝統」、育んできた「歴史」は大事ですが、今国論を二分するがごとく罵り合っている場合ではない、ということです

「男系」の維持がもはや難しい、できたとしても、今後「男子を生み続けなくてはならない」というありえないようなご負担を皇室の皆様に負わせることになるのは間違いない(このことは本当に真剣に考えるべき)、というのであれば、「女性天皇」「女系天皇」の容認、「女性宮家」の創設をするほかないのではないですか

少なくともそれについて学術論による罵り合いではなく、日本人の感性をもって冷静に話し合うべきではないですか

本来皇位の継承というものは、天皇とご家族、皇族の皆様がお決めになればよろしいことで、そもそも「民」が「学術論」を持ち出して「男系男子でなくてはならない!」などと分もわきまえず、一体どなたに向かってそんなエラそうなことを言っているのでしょう(あっ、こういう口調はいけませんね)


「男系男子のみの継承」

が、今のままではできなくなるという事は、男系派の方々もわかっているのです

わかっているからこそ皇籍を離脱した「旧皇族」の方々を皇籍に復帰させる、という対策案を出しているのです

それについては何度か当ブログでも申し上げてきましたが、よくよく考え感じてみてください

「旧皇族」の方々、この方たちは今や私たちと変わらぬ一般人です

ご家族もいらっしゃり、日々この俗世の中で一生懸命に生きている普通の人たちです

そのような普通の人たちに、自分たちのためにご家族との普通の生活を捨てさせ、我が国の象徴として、天皇として、無私の御心で日々の大変なお務めを果たせというのでしょうか

逆に言えば、そのような普通の方々にも果たせるほどの務めしか天皇がされていないと考えているのでしょうか

なんと身勝手な考え方なのでしょうか

どれほど天皇と皇室の皆様のお務めを軽んじているのでしょうか

そうまでしても女性天皇はだめだと、その後に女系継承になるからだめだと、皇室の中で、その伝統と歴史の中で立派にお育ちになられている愛子さまが天皇としてご即位されるよりも、無理やりにでも血筋だけで普通の一般人が天皇にご即位される方が良いというのでしょうか

もし、その「旧皇族」の方々の皇籍への復帰が仮に可能であったとしても、皇室の存亡、つまりは国家の存亡に関わる我が国の最重要である問題を、自分たちの子供たちへの世代に先送りするだけなのではないですか

親としてそんなことできないでしょう

そもそも一体どれほどの数、皇位継承ができる方がいらっしゃるというのでしょうか




「それでも男系男子のみの継承以外認めない!」

こうなるともはや宗教ですよ

イスラム教徒が厳しい戒律の中、豚肉を食べない、と言っているのと変わらないように見えます
(イスラム教徒の戒律自体が悪いという意味ではない)

それでもなお男系男子のみの継承を主張するのであれば、「旧皇族」の方々の皇籍への復帰などという身勝手かつ非現実的な対策ではない良策を提唱すべきです


そう言いながらもですね、小平次は男系男子のみの継承を主張する方々の気持ちはよくわかるのですよ

以前は自分もわりと頑なにそう思っていた人間ですから

また、「女性天皇や女系天皇」という主張は、古くから皇室そのものを滅ぼそうとしていた共産主義者などの極左勢力が唱えていたということもあり、そういうことに対するアレルギーもあるのだと思いますよ

今でも女性天皇や女系天皇を唱えている人たちの中には、確実にそういう勢力の連中もいるだろうと思います

いずれにせよそのようなアレルギーがそう思わせるのか、皇太子さまが韓国や、中共と通じているとか、天皇も皇室も中共に毒されている、なんていう人たちも結構いるのです

「赤い皇室」

なんてことをいう不敬な輩もいます(結構著名な人、著名な保守論客と言われる人の中にも大勢いる)


しかしながらですね、よくよく感じてほしいのです

それらは一体どこからの情報ですか

新潮ですか?文春ですか?

普段「マスゴミ」とか言って罵っている人たちが、どこからの情報源でそんなことを言っているのですか?

小平次は思います

天皇陛下はあの柔和なお顔からはとても想像できないような強靭な御意志と精神力をお持ちでいらっしゃると

当たり前です

天皇陛下なのですから

中共に毒されている、朝鮮系と通じている、GHQから洗脳教育を受けている

アホか…

長き歴史と伝統を脈々と受け継いできた皇室の中で、あの昭和天皇の背中を見てお育ちになられた今上天皇陛下

私たち凡人、一般人などには到底想像できない、想像すらできない強靭な精神力をお持ちである

当たり前の事です

さて、小平次は今も昔も民進党など支持しておりません

しかしながら今、安倍政権が一体どこを見て政治をしているのか、だれを見て政治をしているのか

イギリスのEU離脱に対し恥も外聞もなく「要望書」を出した時点で完全にはっきりとしたと思っております(倉西雅子先生のブログ)

蓮舫さんはともかく、今陛下と皇室をお護りしようとしている気概を感じるのは野田さんしか見当たりません

今は応援するほかないと思っております

少なくとも一代限りの特措法など許すわけにはいかないと思います

あとは私たち一人一人が、今の状況を理解し、肌で感じ、陛下と皇室を微力ながらもお護りしようという気持ちを持つ


そこに右も左も関係ありません

男系も女系も関係ありません

小平次は、永きにわたり君を戴く国の民として生まれたことを本当に幸せなことだと思っています

誇りだとも思っています

君を戴く国の民として、陛下の決して望まぬ罵り合いなどやめ、これからの日本が天皇と皇室と共に、どのような形で歩むべきか

冷静に、かつ真剣に話し合うべきであると思うのです



御免!

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天皇陛下のお気持ちに沿う

2016-09-14 | 天皇・皇室
こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です

8月8日の天皇陛下のおことば以降、9月に入り、なにやら政府が不穏な動きを見せております

小平次が今感じていること

今、日本は大きな岐路に立ち、その方向を誤れば国家の存亡に関わる重大な危機に直面しているということです

私ごときではありますが、どうか皆さん、これからの日本、子々孫々のために、ともに真剣に考え感じて頂きたいと願うのです

長くなるかもしれませんが、何卒最後までお読みいただき、共に考え感じて頂きたいと願うのです


8月8日、天皇陛下は私たち民に、何とおっしゃられたのでしょうか

8月8日、天皇陛下が、私たち民の理解を得られることを切に願う、とおっしゃられたのは何に対してでありましたでしょうか

よろしければ過去記事

「天皇陛下おことば全文」

をごらんくだいさい

天皇陛下が私たち民に理解をお求めになられたこと

それは

「象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくこと」

でありました

それは言い換えれば、どうすれば「安定的に」皇室が続いていけるのか

私たち民にお問いかけになられたと感じるのです

最後の「象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくこと」というおことば

全体の文脈から、このまま皇室典範の改正もなく

「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」

として、進んでいくべきなのか、もはやそれは不可能と

「女系天皇の容認」「女性宮家の創設」

すべき時なのか、賛否はともかく、すくなくとも私たちは真剣に考えなくてはならないと、ごく普通の感性で感じればわかるはずです

どうしてメディアは陛下の「象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくこと」というこのおことばを無視し

「生前退位」

のことについてばかり報道し、今皇室が直面している危機に対し触れないのでしょうか

どうして政府は陛下の「象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくこと」というこのおことばを無視し

すぐにまた、皇位を継承出来る方がいらっしゃらなくなるという同じ危機に直面するのが明らかであるというのに

「特別措置法」

などで対応し、天皇陛下が

「譲位」

なされることだけですませようとしているのか

私たちは真剣に考え、感じなければなりません



「安倍首相は匍匐前進をしているのだ」


とだれかが言っているのを見かけたことがあります

以前、中小企業の管理職であった小平次は、60名あまりいる関連グループ会社の長を任され、会社の改革を命ぜられました

その改革は絶対にやらねばならないことでありました

しかしながら急いでやれば、それまでの慣習に慣れた人はついてこれず、一方の意見を尊重すれば一方に不満が出る

そのような状況をまとめながらというのは実に大変であり、歯がゆくもありました

それが一国の長ともなれば、まずはその目標のために政権を維持する、そのために時に魑魅魍魎のような利権議員もたててやる、外交においてもアメリカに対し微妙な距離感を保つ

一般人には想像し得ないほどの難しいことでありましょう

苦悩の連続でありましょう

「肉を切らせて骨を断つ」べく「匍匐前進」をしている

そういう意味なのかもしれません


小平次は当初

「憲法を改正する」「拉致被害者を救出する」

と言っていた安倍政権を支持しておりました

また、戦後70年間、敗戦国として我が国は、経済は発展しながらも、国家としては極悪非道な侵略国家との烙印を押されたまま、特に中韓には媚びへつらうかのような外交を繰り返し、貴い先人たちの名誉を傷つけられ続けて来ました

国としての誇りも失わせるような教育がなされ続けてまいりました

そのような中、安倍首相の中韓へ妥協しない姿勢に、小平次は愚かながらも心地よさを感じていたかもしれません

その心地よさがが、徐々に政権への不信感を覚え始めていたにも関わらず

「安倍首相は匍匐前進をしているのだ」

と自身に思わせていたかもしれません

いや、そう思おうとしていたのかもしれません

しかしそれも、昨年末の慰安婦についての日韓合意において完全に崩れたのであります

いかに憲法改正を実行し、最終的目的である自国軍を持つ真の独立国家たらんとするために政権を維持しなくてはならないと、そのために魑魅魍魎のような利権議員もたててやる必要や、アメリカに対する配慮があったとしても、絶対に譲ってはならない一線は絶対に譲ってはならなかったのです

そしてこの度の陛下の並々ならぬご覚悟とご決意のおことば、「象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくこと」というおきもちに対し、その場しのぎの

「特別措置法」

によって対応しようとしている

最終目的のために、男系男子の継承を主張する一部の「保守」団体の票田のために、そこから利を得る議員をたてるために、陛下のご覚悟を無視してまで「匍匐前進」を続けなくてはならないのでしょうか

もしそうであれば、もはや「日本」ではありません

そんな国ならば滅んでしまえばよいのです

安倍政権、安倍首相は一体どこを見ているのか、何を目指しているのか

男系男子のみの皇位継承を主張する人たちは、もしそれが崩れてしまえば日本が日本でなくなる、というようなことをおっしゃっています

その考え、感性も以前の記事「天皇陛下のおきもちを拝察する」でも述べた通り、理解できなくありません

小平次も以前はそうでしたし、迷いもありましたから

しかしながら、今、皇室の皆様の現状、明治以前のように側室を迎えるようなことはできない時代であることを考えれば、男系男子のみの継承はもはや不可能であることは誰の目にも明らかです

また、数十年後にご即位されるであろう、秋篠宮さまご夫妻のお子さまの悠仁親王殿下に、ご結婚されていればそのご家族に

「男子を生まねばならない」

という、心身ともに大変に重いご負担を負わせることになるのは誰の目にも明らかです


男系男子のみの継承のため、皇籍を離脱した

「旧皇族」

の方々を復帰させる

ということを言う「保守」系の人たちがいます

どうか考え感じてみて下さい

この「旧皇族」の方々は、いまや一般国民です

家族を持ち、普通の暮らしをしている人たちに

「無私」

の御心をもって日々、国と民のために祈り続けるという重責を果たせるのでしょうか

というより、その重責を自分たちのために負わせるというのでしょうか

その人たちは「モノ」ではありません


永き歴史と伝統に育まれた皇室、天皇であらせられるからこそ、それができるのではないでしょうか

だからこそ崇敬できるのではないでしょうか


また、陛下がおことばの中で明確に否定なされたにも関わらず、いまだ「摂政」を置いて対応すべき、と言っている人たちもいます

陛下のおことばから、陛下が単に「譲位」なさりたいということだけでおことばを発せられたのではない、ということが感じ取れないのでしょうか

それを感じることもできず、陛下のおことばに逆らう言葉を発する、世が世であれば切腹を覚悟で申し上げることでしょう

その覚悟がおありなのか

いずれにせよ「旧皇室の方々の復帰」が仮にうまく行ったとしても「継承出来る方がいなくなる」という皇室の存亡の危機に対する問題を多少先送りするだけであり

「象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくこと」

に対する問題の解決にはなりません

「摂政の設置」も同じく皇室の存亡の危機に対する問題の解決にはなりません

つまり、男系男子のみの継承を主張する側からはなんら効果的、現実的な対策は示されていないということです


また、今回の陛下のおことばから、すくなくとも「女系天皇の容認」「女性宮家の創設」についての議論をすべきである、と拝察できることから、一部の「保守」系の人が

「宮内庁にも中共や朝鮮系の人間が入り込んでいる」

とか

「今上天皇陛下は皇太子時代にGHQから徹底して洗脳教育を受けている」

などと言っている人も見かけますが、不敬も甚だしいことです

永き歴史と伝統に育まれた皇室

そしてその皇室の中で、昭和天皇のお姿を見てお育ちになられ、ご即位された今上天皇陛下が、GHQや中共ごときに洗脳、籠絡されるなどあろうはずがありません

小平次はそう確信しております


これまでのことを整理してみます

そもそも、それまで議論されていた「女性宮家の創設」についての議論自体白紙にしてしまったのは、安倍首相の就任時です(本来ここで気づいていなくてはなりませんでした 愚かな自分を悔やみます)

その後安倍政権は、外交面では中韓に妥協することなく、インドを始め、ほか東南アジア諸国との連携を強め、うまくいっているようにも見えましたが、次第にトーンダウン

軍艦島の世界遺産登録にあっては、韓国にまたしても先人を貶めるような口実を与え、続けざまに南京大虐殺の世界記憶遺産登録

この件に関しては、以前の記事でも述べましたが、我が先人たちにきせられた殺人鬼、強姦魔の汚名が国際的に認知されたというのに、メディアも政府も静かでした

これは一体なぜだったのでしょう

そして従軍慰安婦「問題」における日韓合意、絶対に譲ってはならない一線を越えたにも関わらず、やはりメディアも政府も静かでした

これは一体なぜだったのでしょう

そして、このたびの陛下のおことば、おきもちを無視しての「特別措置法」による一代限りの対応

これらのことから見えてくる安倍首相、及び安倍政権の進もうとしている道はなんなのでしょうか



先日、日本政府が英国政府に対し、EU離脱による影響を、英国に投資している企業の利益を守るためにできる限り少なくするような意味の要望書を出しました

それに対し、日本ではあまり騒がれておりませんが、英国ではかなりの反響を呼んでいるようです

この件につき政治学者の倉西雅子先生が、ご自身のブログで述べられていること、またその要望書をご覧ください

倉西雅子先生のブログ「万国時事周覧」

「日本政府からの英国、及びEUに対する要望書」


国として日本企業の保護に対する要望を出すこと自体はあっても良いと思います

しかしながら倉西先生のご指摘のとおり、英国のEU離脱に対する国民投票において、最大の焦点となったのが移民問題であったにもかかわらず、英国内での労働力を東欧からの低賃金の労働者に依存している日本企業の利益を代弁し

「労働力へのアクセスに制限が設けられた場合には、人材不足と労働コストの上昇が、製品価格に影響を与えるであろう」

と恥ずかしげもなく「恫喝」ともとれる「要望」をしているのです

倉西先生のお言葉を借りれば「無神経」です

どこまで落ちれば気が済むのか

それでも日本人か

このことから感じられるのは、一部日本企業の代弁、であり、かつ弱肉強食の価値観のみで生きる新自由主義勢力の代弁をしているということです

普段いらだたしいほどに中韓はじめ、北朝鮮にすら弱腰な外交をしている日本が、突然かの大英帝国に対しここまで強気になった背景はなんでしょうか

だれがそれを言わせたのでしょうか


ここまで整理してきた一連のできごとから、見えて来るものはなんでしょうか

陛下のおことばにまで背き、特別措置法で対応しようとしている政府の姿から見えて来るものはなんでしょうか


このような状況の中、私たち民は天皇陛下からおことばを賜りました

その意味を、私たち民は深く真剣に考えねばなりません

男系男子のみの皇位継承を主張される方々、それが途絶えれば日本が日本でなくなる

真面目な方ほどそう考えるかもしれません

繰り返しますが小平次もそうでしたから

しかしながら、男系男子のみの皇位の継承を今後も続けいていくという事に対する、具体的、現実的策はない以上、今、私たちが考え、感じねばならないことがあるはずです

「男系が途絶えれば日本でなくなる」

なくなりゃしませんよ

それこそ私たち民が天皇と皇室を敬い、微力ながらもお護りしようという気持ちをしっかりと持っていれば、今後も敬うべき天皇と皇室が私たちの頂点に輝き続ける、小平次はそう確信しております

前にも書きましたが、小平次が今上天皇陛下を崇敬申しあげるのは、男系天皇だからではありません

歴史と伝統の重みはもちろん感じておりますが、何より、陛下が日々私たちの「平穏」と「安寧」を想い、祈ってくださっていることを肌で感じるからです

そして陛下のおことばや行動、そこからまた敬愛の気持ちが自然と湧き起こってきます



「宮内庁にも中共や朝鮮系の人間が入り込んでる」

とか

「今上天皇陛下は皇太子時代にGHQから徹底して洗脳教育を受けている」

とか、元々「女系天皇」「女性天皇」というのは、どちらかと言えば左翼勢力がしきりに言っていたことでもあり、そういう心配をする向きもあるかもしれません



もう一度繰り返しますが

永き歴史と伝統に育まれた皇室

そしてその皇室の中で、昭和天皇のお姿を見てお育ちになられ、ご即位された今上天皇陛下が、GHQや中共ごときに洗脳、籠絡されるなどありません


小平次ごときではありますが、ここまで書いてきまして願うのです

考え方、感じ方はそれぞれあると思いますが、今、我が国がどのような状況にあるのか、今後どのような道を歩むのか

共に真剣に感じて頂ければと



また、もしかしたら安倍首相は本当に命をかけて「匍匐前進」をしているのかもしれません

もしそうだとしたらなおのこと、私たち国民はそのような「匍匐前進」などしなくても良いようもっと学ばなくてはなりません


いずれにせよ小平次は、ただただ天皇陛下のおきもちに沿いたいと願っております




御免!


PS

先日発売の「FLASH」という雑誌に、愛子様が書かれた短編小説が掲載されておりました

ぜひ読まれて見て下さい

一読しただけで、やはり私たち一般人などとは全く違う世界で生きていらっしゃること、そして清々しいオーラを感じると思います

そしてなお、古事記や日本書紀の神話の世界にまで思いを馳せていくことができるでしょう

すくなくとも小平次はそうでした
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天皇陛下の「おきもち」を拝察する 

2016-08-17 | 天皇・皇室



我が国日本は

「天皇」

があらせられ

「皇室」

あるからからこそ

「日本」

であるのです

我が国日本が、世界の先進主要諸国と比べ、国同士の

「戦争、侵略、滅亡」

の連鎖に関わった歴史的時間が圧倒的に少ないこと

今現在も、犯罪の発生率の低さが世界のトップクラスであること

日本にやって来る多くの外国人が、日本人の「道徳心」は素晴らしいと言っていること


それは

我が国日本には

「天皇」

があらせられ

「皇室」

あるからこそです

もし、この日本から天皇がいらっしゃらなくなり、皇室がなくなるようなことになれば、それはこの日本の終焉を意味します

平和と安寧、かろうじて残る道徳心、全てが日本と日本人から失われ、弱肉強食の価値観に支配された、自分だけ良ければ良いという人たちで溢れ、支那や米国の完全なる属国となり、やがて滅んでいくことになるでしょう

なぜそうなのか

それはいずれ歴史探訪の方で少しずつあきらかにしてまいりたいと思います


戦前までの日本人は、このことを当たり前のこととして、肌で感じ、教育もされていたわけです

しかしながら敗戦後、GHQの占領政策により

「天皇と皇室を敬う」

という、そのような日本人としての当たり前の感性は、あたかも「危険思想」のように洗脳され続け、現代にいたるわけです

「天皇と皇室」

を、まるで空気のように感じ、敬う気持ちなどを失ってしまっている日本と日本人

それでも、「君民一体」の国体の中、長きにわたり育まれた日本人の感性と本能は、今も息づいている

小平次はそう信じております




8月8日

天皇陛下が私たち「民」に、直接

「おことば」

を仰せになられました

この重大な出来事に対し、小平次ごときではありますが、その「お気持ち」を拝察させて頂きたいと思います


陛下は冒頭でこう仰っています

「天皇という立場上,現行の皇室制度に具体的に触れることは控えながら,私が個人として,これまでに考えて来たことを話したいと思います。」

そして最後にまたこうお仰っています

「憲法の下(もと),天皇は国政に関する権能を有しません。」


憲法第四条第一項

「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。」


この条文をふまえてのお言葉です

すでに、今回、天皇陛下が御自ら国民に向けて「おことば」を仰せになったことについて

「国民に向けてお言葉をおっしゃったこと自体が憲法違反だ」

さらに

「陛下のお言葉に呼応して国が何某の法改正に向けて動くようなことがあれば、完全な憲法違反だ」

というようなことを言う「言論人」「知識人」の方々がいらっしゃいます

小平次が驚くのは、このようなことを言う人たちが、いわゆる「左翼」側の人よりも、日頃憲法改正を訴え、天皇と皇室を崇敬していると言っている「保守派」の人達から出ているということです


「憲法違反」

陛下は

「憲法の下(もと),天皇は国政に関する権能を有しません。」

とあえて仰っているのですから

その可能性があることなど、当然にご存知でいらしたと思います


考え、感じなくてはならないのは、陛下がそれをご存知であらせられながら、このような方法をとられたということ

それは今、よほどのことが起きている、もしくは起きようとしているからに他ならないと感じるわけです



陛下は「おことば」の最後に仰っています

「象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ,ここに私の気持ちをお話しいたしました。」

「国民の理解を得られることを,切に願っています。」


陛下が私たち「民」に願われていらっしゃる事

それは

「象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくこと」

に対し、私たち「民」が理解することなのであります

このたびの陛下の「おことば」に対し、世論調査などが、陛下の「生前退位」についてどう思うか、などという質問を中心に行われたようです

多くの国民、実に80%以上の人が「生前退位」を容認すべきと考えているようです
(民が「容認」というのもおかしな話ですが…)

http://www.yomiuri.co.jp/national/20160810-OYT1T50146.html

NHKのニュースなどでも

「ゆっくりとお身体を休めてほしい」

と答えている国民の姿が報道されておりました

陛下がご高齢でいらっしゃることを思えば、国民としてそのような回答が多くなるのは当然でありましょう

しかし、今一度私たち「民」は深く感じ取らねばなりません

もし、今、天皇陛下が「生前退位」なされ、皇太子さまに譲位なさった場合、現行の皇室典範においてはその時点で

「皇太子不在」

という大変に不安定な状態になるということです

陛下が私たち「民」に理解を望まれたのは

「象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくこと」

でありました

それはひとえに「皇室の安定」こそが日本の平和と安寧に直結することだからであります

「憲法違反」

の可能性を十分にご存知であらせられながら、「皇室の安定」を望まれ、国民に理解を求めるために、ここまでの事をなされた天皇陛下御自らが「退位」と「譲位」をなさり、皇室を「皇太子不在」という大変に不安定な状態にすること望まれますでしょうか


つまり陛下が私たち「民」に理解を望まれたのは、単に象徴天皇としてのお務めを満足に果たせないことから「生前退位」なさりたい、そのこと自体ではなく、もっと深く逼迫した国家的危機へのご憂慮である

と小平次は感じております

現行の皇室典範第一条

「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。 」


もし、このまま皇室典範の改正もなく進んでいけば、今の皇太子さまがご即位後には「皇太子不在」となり、次に皇位を継承するのは秋篠宮さまになられます

皇太子さまと秋篠宮さまは御歳がそう離れているわけでなく、安定した在位の時間をのぞむことは難しいわけです

そして、さらにその後になりますれば、皇室典範通りに皇位を継承できるのは秋篠宮さまご夫妻のお子さまの悠仁親王殿下お一人である、ということになるかもしれません

天皇陛下は、時間を置かずに皇位の交代が行われることによる、国の、国民のご負担も憂慮なされ、今回のおことばの中で仰っています 


さて、多くの方はご存知と思いますが、現在この

「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」

と主張する方々が、主に保守層を中心に大勢います

「神武天皇から続く皇統を途絶えさせてはならない」

ということです

歴史的、学術的な論については多くは触れません

天皇陛下御自ら国民に「おことば」を述べられる、尋常ならざる事態です

よくわからない、という方はこの機会に少しでも学ばれてみて下さい

「男系の男子が、これを継承する」

という厳しい決まりは、誰でもが天皇となれるわけではない

ということであり、とくに古代においては重要な意味を持っていたわけです

支那地域の王朝交代史のように、武力によって前王朝を滅ぼし、全く別な者、別な民族が皇帝となり支配する

我が国はこのような弱肉強食の価値観を否定するがゆえに一つの皇統を護りぬき、国を造ってきたわけです

たとえ大義なき者が皇室を滅ぼし、自らが天皇であると宣言したとて、臣下の者始め民に至るまで、そのような者の支配は認めない、従わない

それが日本の姿であり、結果我が国の平和と安寧をもたらしてきたと言えるわけです

そういう意味においても

「神武天皇から続く皇統を途絶えさせてはならない」

とする方々の主張も、小平次は良く理解できますし、その継承が途絶えることに不安もあります

先程来申し上げてきたとおり、我が国の国体は

「天皇」

があらせられ

「皇室」

がある

そうして護られた来たのです

もしそれを途絶えさせることになれば、それは日本という国を変質せしめていくかもしれません

日常の些細なこと

毎日必ず習慣でやってきたことがあるとします

「今日は疲れたから一日サボってしまおう」

それはやがて一か月に一度サボる日ができるようになり、一週に一度サボるようになり三日に一度になり、ついにはやめてしまう

そんなことは私たちの日常でしじゅう起きています

「千里の堤も蟻の穴から崩れる」

というように、長きに渡る国家としての歩みを途絶えさせる

それがどのようなことを招くのか

しかし、もはや現状は神武天皇以来の「男系の皇統」どころか「皇室」そのものの存亡の危機に直面しているのではないでしょうか

小平次はもう腹をくくっています

「女性宮家の創設」

以外、この危機を乗り越える術はない

そう感じています

小平次自身、もしこののちも「男系」による皇位の継承が可能であればそうあって欲しいとの思いはあります

しかしながら、もはやそれは不可能だと感じておりますし、男系派からその継承を継続するための効果的な策についていまだ聞いたことはありません

小平次は神武天皇以来の男系継承による長き「皇統」に敬意を持っています

しかし、小平次が今上天皇陛下を崇敬申し上げているのは、決して男系男子を継承している天皇だからではありません

これまで我が国を襲った大災害

その度に天皇皇后両陛下は心を痛められ、被災地に向かわれ被災者に少しでも寄り添おうとなさって下さいました

東日本大震災のとき、避難所に当時の菅直人首相が訪れ、簡単に見舞ったのち早々にその現場を去ろうとすると

「首相、もう帰ってしまうのですか!」

被災者から罵声を浴び、バツが悪そうにしている姿がニュースで流れました

しかし、天皇皇后両陛下が避難所をお見舞いなさると、家族を失い、やり切れない気持ちで一杯であろう被災者の方々が、両陛下のもとに集まり、涙を流し跪くのです

両陛下も腰を低くなさり、被災者に寄り添います

小平次はこの光景を見て涙が止まらなくなりました

今でも思い出すと涙が出ます

これこそが日本人の本能だと思っています


昨年、天皇皇后両陛下は、米国との戦争において大変な激戦地となった、パラオのペリリュー島を行幸啓なさり、国のために戦いその地に散った兵士を慰霊されました

大きな外科手術を二度もなされ、ご高齢にしてなお、国のために散った兵士たちのために、同時に我が皇軍と戦い散った米兵のために祈る、それが天皇としての務めである、そうお考えになられ無理を押してでも向かわれたのだと思います

天皇、そして皇族の皆様には「私」などありません

好きな時に好きな場所へ旅行にも行けず、美味しいものを食べようと街にも出られず、そのような中でこうして「民」に寄り添い、「民」のために祈られる

長き歴史において、天皇と皇室はそうして国のため、民のためにその御身を捧げてこられた

それを日本人としての本能で感じられるからこそ、天皇陛下を崇敬し、時に涙するのです

さて問いたい

「あなたは今上天皇陛下が男系男子を継承している天皇だから崇敬しているのですか」


遠き皇統のご先祖様であらせられる聖徳太子は仰いました

「和を以て貴しと為せ」






「男系男子派」も「女性宮家創設推進派」も

今、天皇陛下御自らが、重大な決断をなさり、私たち「民」におことばを賜ったのです

両派とも感情的にならず、天皇のため、皇室のため、国のために冷静な「話し合い」をすべきです

天皇陛下は「争い」など望んではいらっしゃいません

最後に、私たち「民」は想像してみなくてはなりません

「男子を生まなくてはならない」

このことが、皇太子さまご家族、秋篠宮さまご家族、このままいけばおそらくは数十年後にご即位になられる悠仁親王殿下に、ご結婚なさっていたならそのご家族に、どれほどの精神的、肉体的ご負担をかけることになるのか

私たち「民」が、皇室の皆様にそのような重圧をかけ続けることがあって良いのでしょうか

私たちは

「和を以て貴しと為す」

を国是として歩んできた国の「民」として腹をくくり、たとえ男系の皇統が途絶えようとも、そのことで国を変質せしめることなどないよう目を覚ましてあゆまねばなりません


小平次はただただ、天皇陛下の「おきもち」を大事にしてまいりたい

そう思っております





PS

ちなみに「男系男子派」の方々は「神武天皇以来」というわけですが、それ以前

皇室の祖神は

「天照大神様」

で、女性でいらっしゃいます

これに関しても、男系派からは天照大神様が女性であったとしても、女系の肯定にはならない等々、様々な論があり、それはそれで頷けることもあるのですが、今となっては些末なことにしか小平次には見えません





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天皇陛下 おことば 全文

2016-08-09 | 天皇・皇室
天皇陛下 おことば 全文  (宮内庁HPより)


『戦後70年という大きな節目を過ぎ,2年後には,平成30年を迎えます。

私も80を越え,体力の面などから様々な制約を覚えることもあり,ここ数年,天皇としての自らの歩みを振り返るとともに,この先の自分の在り方や務めにつき,思いを致すようになりました。

本日は,社会の高齢化が進む中,天皇もまた高齢となった場合,どのような在り方が望ましいか,天皇という立場上,現行の皇室制度に具体的に触れることは控えながら,私が個人として,これまでに考えて来たことを話したいと思います。


即位以来,私は国事行為を行うと共に,日本国憲法下で象徴と位置づけられた天皇の望ましい在り方を,日々模索しつつ過ごして来ました。伝統の継承者として,これを守り続ける責任に深く思いを致し,更に日々新たになる日本と世界の中にあって,日本の皇室が,いかに伝統を現代に生かし,いきいきとして社会に内在し,人々の期待に応えていくかを考えつつ,今日に至っています。


そのような中,何年か前のことになりますが,2度の外科手術を受け,加えて高齢による体力の低下を覚えるようになった頃から,これから先,従来のように重い務めを果たすことが困難になった場合,どのように身を処していくことが,国にとり,国民にとり,また,私のあとを歩む皇族にとり良いことであるかにつき,考えるようになりました。既に80を越え,幸いに健康であるとは申せ,次第に進む身体の衰えを考慮する時,これまでのように,全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが,難しくなるのではないかと案じています。


私が天皇の位についてから,ほぼ28年,この間かん私は,我が国における多くの喜びの時,また悲しみの時を,人々と共に過ごして来ました。私はこれまで天皇の務めとして,何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えて来ましたが,同時に事にあたっては,時として人々の傍らに立ち,その声に耳を傾け,思いに寄り添うことも大切なことと考えて来ました。天皇が象徴であると共に,国民統合の象徴としての役割を果たすためには,天皇が国民に,天皇という象徴の立場への理解を求めると共に,天皇もまた,自らのありように深く心し,国民に対する理解を深め,常に国民と共にある自覚を自らの内に育てる必要を感じて来ました。こうした意味において,日本の各地,とりわけ遠隔の地や島々への旅も,私は天皇の象徴的行為として,大切なものと感じて来ました。皇太子の時代も含め,これまで私が皇后と共に行おこなって来たほぼ全国に及ぶ旅は,国内のどこにおいても,その地域を愛し,その共同体を地道に支える市井しせいの人々のあることを私に認識させ,私がこの認識をもって,天皇として大切な,国民を思い,国民のために祈るという務めを,人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは,幸せなことでした。


天皇の高齢化に伴う対処の仕方が,国事行為や,その象徴としての行為を限りなく縮小していくことには,無理があろうと思われます。また,天皇が未成年であったり,重病などによりその機能を果たし得なくなった場合には,天皇の行為を代行する摂政を置くことも考えられます。しかし,この場合も,天皇が十分にその立場に求められる務めを果たせぬまま,生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりはありません。

天皇が健康を損ない,深刻な状態に立ち至った場合,これまでにも見られたように,社会が停滞し,国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。更にこれまでの皇室のしきたりとして,天皇の終焉に当たっては,重い殯もがりの行事が連日ほぼ2ヶ月にわたって続き,その後喪儀そうぎに関連する行事が,1年間続きます。その様々な行事と,新時代に関わる諸行事が同時に進行することから,行事に関わる人々,とりわけ残される家族は,非常に厳しい状況下に置かれざるを得ません。こうした事態を避けることは出来ないものだろうかとの思いが,胸に去来することもあります。


始めにも述べましたように,憲法の下もと,天皇は国政に関する権能を有しません。そうした中で,このたび我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ,これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり,相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう,そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ,ここに私の気持ちをお話しいたしました。

国民の理解を得られることを,切に願っています。』




現時点で小平次は多くのコメントは差し控えます

これからしばらくメディアが大騒ぎであーでもないこーでもない始まるでしょう


ただ一言、これほどまでのことをなさり、天皇陛下が私たち「民」におっしゃりたかったこと、伝えなくてはならないとお考えになったことはなんでしょうか

おそらくは多くの制約の中、そのお言葉も慎重にお選びになられたことでしょう


マスコミ報道などに惑わされず

それをお察しすること、感じ取ること

それが天皇の「民」として私たちがすべきことと思っております
コメント (2)
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