EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

エロイカより愛をこめてのつくり方 青池保子著 2005年 マガジンハウス刊

2012-04-11 17:25:47 | EL&Pに影響を受けていると思われる創作家達
エロイカより愛をこめてのつくり方 青池保子著 
2005年 マガジンハウス刊



画像 表紙カバー

先般ご紹介した漫画家の青池保子先生の執筆によるタイトル通りの書籍です。

「エロイカより愛をこめて」は、少女漫画の枠を遙かに飛び越えて、
現在も継続中のコミックです。

男性のファンも多いと推定されますね。

主人公のエロイカ伯爵は、ロバート・プラントがモデルなのですが、
物語の途中で、大ブレイクしたのが、NATOの情報将校エーベルバッハ少佐。

今では、誰もがエーベルバッハ少佐が主役かも知れないと認識している。(笑)

そうならざるを得ないのは、主人公のエロイカ伯爵が、エーベルバッハ少佐に夢中になってしまっているからかも知れませんね。

また、男性がこの漫画を面白いと感じる一要因には、エーベルバッハ少佐の任務一途な仕事ぶりもあると思います。

コミック「エロイカより愛をこめて」自体は、EL&Pとはあまり関係がないのですが、

この「エロイカより愛をこめてのつくり方」にELPの文字が登場する箇所があります。

34頁に1箇所。
35頁に2箇所。
37頁の6分の1ほどのスペースを使って、
ファースト、タルカス、トリロジー、頭脳改革のジャケットが、白黒写真入りで紹介されています。

35頁を読むと、それまで青池作品を読んだ事のないEL&Pファンは、
秋田文庫の「サラディンの日」という書籍を立ち読みする事になります。

その「サラディンの日」に記述されている事に関しては、
別途またの機会に触れたいと思います。

このブログはEL&Pに関する諸々を一サラリーマンが綴っているものです。
少しでもEL&Pに関心を持ってくださる方(特に若い人)が増える事を望みながら、関連事物を紹介しております。
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2012年4月11日 yaplog!
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青池保子 公式キャラクター ガイドブック

2012-03-08 13:42:12 | EL&Pに影響を受けていると思われる創作家達
青池保子 公式キャラクター ガイドブック
2001年出版 白泉社 175頁
サイズ 25.6 x 18 x 1.6 cm


画像① 表紙カバー タイトルの金文字がいかしています。

漫画家の青池保子先生が、
過去にレッド・ツェッペリンとEL&Pをこよなく愛していた事は、
77年頃とか、それ以前からEL&Pファンでいた人の間では、
かなり知られていると思います。

青池先生は、
現在においても、
彼らの事を愛していないわけではないでしょうが、
特にリアルタイムで、
彼らの一挙手一投足を追っているわけではないようですね。

青池先生の中では、
若かりし頃の、レッド・ツェッペリンやEL&Pのメンバーは、
とても美しい存在であったわけです。

しかし、諸行は無情であり、
いつまでも、
若い時の容姿を保てるわけではありません。

少なくとも現実における「美」の対象ではなくなってしまっているようです。

それが、ご自身が描く、
年を取らない漫画のキャラクターとは異なる厳しい現実であるわけです。

青池先生は、現在、特に彼らの音楽を特に聞いているわけではないようで、
漫画も静かな環境の中で描いているとの事です。

このムック本の青池先生のロングインタビューの中では、
そんな事が少し述べられているわけです。

特にこの2つのバンドの何のアルバムが好きだったとか、
そのような事には触れておりません。

本ムック本(カバー付)は、
青池先生の代表作である
「エロイカより愛をこめて」のサイド・ストーリー、
「Z(ツェット)」を出版された白泉社から出ていますね。

青池保子先生にまつわる品物は、
今後も取り上げる予定なので、
キャラクターの説明とか内容とかは、
その時にしたいと思います。

そんなわけで、
何の漫画のどのキャラクターがどうだとか等の突っ込みは今回不要です。(笑)

このムック本は、
青池先生の作品全般に興味のある人で、
所持していない人はお勧めできますね。

EL&P(ELP)という文字が、インタビューの中に、
3回ぐらいでてきますが、
あくまでも過去の回想の中での話題ですね。
インタビュー収録の時点においては、
特にEL&Pに対する熱い思いというのは、
見あたらない感じです。

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2012年3月8日 yaplog!
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MAMORU NAGANO’S The Five Star Stories OUT LINE / ファイブスター物語アウトライン―永野護

2011-11-29 11:22:25 | EL&Pに影響を受けていると思われる創作家達
MAMORU NAGANO’S The Five Star Stories OUT LINE /
ファイブスター物語アウトライン―永野護




『ファイブスター物語』(ファイブ・スター・ストーリーズ、英字表記:The Five Star Stories、略称:FSS)

アニメ雑誌「月刊ニュータイプ」に1986年4月号から連載され、休載を挟んで終わる事がなく続いている漫画作品です。

単行本は今日に到るまで、12巻発刊され、最近はヴァージョン違いのものも発刊されていますが、
ウィキによると累計800万部を売り上げているとの事です。

写真は数年前に販売された作品開始15周年記念のムック本の表紙です。

2011年11月現在、12月13日から劇場公開されるアニメ映画「けいおん」というのがあります。
多くのアニメ専門誌の12月号は、その「けいおん」のキャラクターを表紙に用いて、
そのキャラクター商品(クリアファイル等)を付録につけるなどして、売上を伸ばそうとしているようですが、
その中で、「月刊ニュータイプ」は、「ファイブスター物語オリジナルモバイルケース」を付録に付けました。

ファイブスター物語は、ニュータイプ愛読者にとって、「けいおん」ブームを脇においても、そのグッズがそれだけ重きのある作品なのです。

作者は永野護氏、知る人ぞ知る天才といえるのではないでしょうか。

私はこの「ファイブスター物語」を高校時代の親友から教えてもらったのが、愛読の始まりでした。

内容に関しては一言で説明するのは難しいですね。

ウィキの記述を参考にして説明すると、

「 ジョーカー太陽星団という架空の宇宙の場所で、
人間を遙かに凌駕した力を持つ意識存在(神、ドラゴン、超能力者、魔法使い、あるいは驚異的な力を持つ騎士、驚異的な頭脳を持つ美しい人工生命体)を物語の中心に据えて、
主にモータヘッドと呼称されるモビルスーツのような兵器を登場させながら、
惑星間を越えて数千年に渡って繰り広げられる、
文明の栄枯盛衰、あるいは、国家の営みの因果応報を表現した壮大な叙事詩 」

というような感じになりますね。

知らない人にはとても回りくどい言い方になりますが、
他に表現のしようがありません。(笑)

作者の中には物語の大枠は既に存在しているが、
それを筆に降ろすスピードが追いついていないという現実があります。

物語の中で、登場人物の1人である「天才科学者Dr.バランシェ」によって人工的に創造された人工生命体、三姉妹が登場します。
この三姉妹は物語を牽引していくような位置づけですね。

名前は、それぞれ、

ラキシス
クローソー
アトロポス

どこかで聞いた事のある名前ではあると思ってはいました。
単にギリシア神話に登場する女神なので、
エマーソン、レイク&パーマーのファーストアルバムとは特に関係がないだろうと思っていました。

永野護氏が、エレキギターを実際にステージで演奏されたりしているのを写真でみていたので、ロック世代であるとは思っていましたが、
このムック本の41頁に、
エマーソン、レイク&パーマーのファーストアルバムのジャケットがカラーで紹介されています。

「運命の三人の女神はここにあります。」

と記述されているので、
ギリシア神話も去る事ながら、
三姉妹のキャラクターを命名するにあたって、
エマーソン、レイク&パーマーのファーストを思い起こしていたのであると推定されます。


本作品は、「タルカス」や「恐怖の頭脳改革」の荘厳さ、複雑精緻さを好む人には、またとない作品です。

一度読んでも、また読み返してみたくなるところも、エマーソン、レイク&パーマーの音楽作品と共通する部分がありますね。

読み応えあり。

2011年11月29日 yaplog!


マンガ家の山本まゆりさんはEL&Pが好きなようです

2011-11-12 09:38:17 | EL&Pに影響を受けていると思われる創作家達
マンガ家の山本まゆりさんはEL&Pが好きなようです

山本まゆりさんのマンガに初めて出会ったのは、1988年頃であったと思います。

実在の霊能者、寺尾玲子さんの体験に基づき脚色した「魔百合の恐怖報告」シリーズ。

気のエネルギーがバンバン飛び交う少年ジャンプ系のコミックとは違い、
実話に基づいた霊的な話が読者の心を惹きつける感じですね。

マンガの上では、力を持った美しい女性霊能者が活躍します。
山本まゆりさんは、寺尾玲子さんは美化100%とか言っておりましたけど。
私自身は、もちろん寺尾玲子さん本人の顔など知りません。

不成仏霊と登場人物が対峙する世界。
それは、普通は目にする事のできない世界です。
もし霊能者のように見る事ができたとすれば、あまり気色のよいものではないでしょう。
とっても、おどろおどろしいものがあるのではないでしょうか。
そんな不可視の世界と現実世界の交錯を、
美しい絵のタッチによって、スマートに仕上げている感じを持っています。

さて、その山本まゆりさんですが、

どうやら、1993年の再結成EL&Pの来日コンサートに赴いたようです。
EL&Pの他にはCAMELも見たようですね。



このぶ厚い雑誌の巻末159頁の作者の落書きの部分にその事が記されています。

「キースはジジイになってもかっこいい」

との記述がありました。

この時点において「ジジイ」と形容されるキース。(笑)

現時点(2011年)であれば、ジジイを通りこして「孤高の仙人」とも言えましょうか。

EL&Pはともかくとして、CAMELとは、なかなかのプログレ通ではないかとお見受けしました。

山本まゆりさんのマンガは心霊的要素が含まれている事もあり、
夏場には、コンビニのコミックコーナーに、おかれている事も多いです。
見方によっては、ホラー系なのかも知れませんが、
海外の映画作品で言えば、「エクソシスト」に相当する正統なホラーものと言えるでしょう。
実話に則した現実にあるような事を描いてますから。

私自身は諸事情があって、山本まゆりさんの作品群に関して今は読んでいないのですが、
リアル心霊マンガの世界では、かなり知られていると思います。

いずれにしましても、恐怖報告のメインキャラである霊能者寺尾玲子さんの格好良さは、キース・エマーソンと相通じるものもあるような気がします。

青池保子先生とEL&Pに関しては、ご存知のファンの方が多いので、またの機会にゆずる事にします。

2011年11月12日 yaplog!