ピート・シンフィールド
スティルージョン 国内仕様盤

帯とジャケット
「スティルージョン」は、
1973年にリリースされたアルバム、
「スティル」の曲順を組み替えて、
それに2曲を追加してあるのですが、
オーストリアのメーカーから1993年に初めてリリースされており、
その後も、他のメーカーから、幾つかリリースされたようです。
アーティストの意向を無視してメーカーが勝手に制作したものではなく、
ピート・シンフィールド本人が関わっているようなので、
曲順の組み替えも追加の曲を入れる事も本人の意図したところなのでしょう。
帯付の国内仕様盤は、リリース年は異なっているのかも知れませんが、
少なくとも2種類ほど存在しているみたいです。
これは、1995年に国内仕様盤として、
発売された品物の中古盤です。
ブログを始めた頃は、「国内仕様盤」に対して、
大雑把な捉え方をしていたのですが、
これも一様ではないようです。
当初、私は、「シュリンク付きの輸入盤に帯を被せたモノ」と思っていたのですが、
手に取ってみると、シュリンクの中に日本語の帯が入っていた事もありました。
未シュリンクのまま輸入し、
帯、品物によっては解説を付けて、
シュリンクで密封するという作業工程かと思われます。
その作業自体、海外で行われているのかも知れませんけどね。
国内仕様盤とはいえ、
解説は、
大手音楽会社の国内盤の解説を書いている、
市川哲史さんが担当しています。
また、ジャケットブックレットに、
ピート・シンフィールド本人への、
1993年時のインタビューも記載されていますが、
その翻訳も付いており、
とても充実した国内仕様盤だと思います。
結局、アーティスト本人が関与しているとなると、
「スティル」と「スティルージョン」は、
タイトルが異なるわけですし、
ジャケットの絵柄の取り込み方まで変更しているので、
収録曲が同じであっても、
別のモノであると捉える事もできるかと思います。
但し、
以前、マンティコアの水色ジャケットアナログ盤に、
コメントを頂戴しましたように、
「スティルージョン」を最初に聴かれた方は、
それが第一印象として、
心に刻まれる事にはなりますよね。
オリジナルが第一印象にならないのは、
やや、お気の毒な感じもありますが、
グレッグのヴォーカルで幕を閉じる組み替え収録をしているのは、
私としては悪くないですね。
以上。
EL&Pを愛し続けてまいりましょう。