たかが会計読了。
雑誌に連載されていた
ので、小気味良いテンポで
文章が進んでいく。
印象に残った内容。
①会計の科学化
経済学に倣い、科学として
の会計でないと、研究者の業績
としてはカウントされない今日。
ただ、科学を目指したとしても、
資本コスト自体が常に変化する
ので、その変化が科学性を阻害
してしまうというジレンマ。
私なりの理解では、財政政策や、
環境保護政策で企業の業績が
振り回されることだと考えた。
②社外取締役は中長期的な
アドバイスができるのか?
これは、経営における永遠の
課題であるヒトの問題なので
問い自体が愚問な気もするが、
社外の人間は限定的にしか
経営に関われないということは
常に考えておくべき、という
ことだと理解した。
③comply or explainは押し付け
ではないか?
これは批判しているだけで根拠
がない気もするが、個別の課題
について上から目線な気もする。
コーポレートガバナンスコード
とか、株価至上主義とか、
ROE8パーセント以上とか、
経済学や会計学から見て、
かなり違和感があるよ、という
本だと理解した。
国際財務報告基準に
流されそうな日本基準であるが、
ニュートラルに考えても、
日本基準は優れているという
考えになりつつある私。
じゃあ、その優れていることを
したいところだが、
それはほぼ不可能(笑)。
明日はどっちダ。
ほんとに。