風の記憶

the answer is blowin' in the wind

北帰行間近な白鳥たち

2021-02-13 | いきもの

酒田市 最上川河口





   

立春を過ぎても寒さはまだ続きますが、それでも雪雲が切れることの多くなった空から
太陽の光が射し込むことが多くなり、大地を温め気温は確実に上昇傾向となります。

昨年晩秋の頃にシベリアから越冬のために渡ってきた白鳥たちも、また北へと帰る気配
を感じているのでしょうか、水辺に浮かびながら旅への心の準備を整え始めているよう
に見えます。


あともう少し。


もう半月もして川辺のネコヤナギが固く閉ざした穂をふっくらとさせた よく晴れた朝に、
白鳥たちは北へと帰って行くのです。

 











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白鳥の季節に

2012-01-11 | いきもの





庄内の冬の風物詩と言えば、白鳥です。

白鳥は、日本一の飛来地である酒田市の最上川河口をはじめとして、庄内中の河川や水辺に飛来します。
そして、朝になるとそこから飛び立ち、近くの田んぼへ食事に出かけ、夕方にまた戻ってくるのです。

私の家はその最上川河口の北側にあるため、白鳥が朝 田んぼに出かけたり 夕方に帰ってきたりするときに、家の真上を通ってゆく様子を見かけることができるのです。


先日、庭に出てみると、その白鳥が落としていったひとひらの羽が積もった雪の上に落ちていました。白鳥の羽が落ちているのは毎シーズン必ず見かけることができます。これもまた我が家の冬の風物詩、でしょうか・・・。

早朝、田んぼに出かけた白鳥が落としていったひとひらの羽に粉雪が舞い降り、朝の陽の光に融けて無数のきれいな水玉となって輝いていました。

それは真珠のように清楚に輝いて、まるで初雪の中に舞い降りた純白の白鳥そのものでした。









































撮影DATA
Nikon D300s
TAMRON SP 90mm F2.8 MACRO
Nikkor AF-S DX 35mm F1.8G

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酒田で生まれた白鳥三兄弟
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白鳥光彩―大和田智枝子写真集
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黄昏、白鳥

2010-02-05 | いきもの



 


立春も過ぎて、季節は春に向かうと思いきや、庄内地方は風雪波浪注意報が発令されて思いっきり冬型の天候になっています。 もっとも、立春とは冬のピークを越えて春に向かう分岐点ですので、一年で最も寒い時期にかわりはありません。
寒さはまだまだ続きます。

とは言っても、立春が過ぎれば季節は確実に春へと向かいます。
少しずつ、少しずつ、暖かさが近づき、白鳥たちの北帰行も間近です。
先週の暖かさに、すでに北へと旅立ったせっかちな白鳥もいるようですが、庄内平野ではまだたくさんの白鳥たちを見ることができます。

それにしても、この時期の白鳥たちは、皆どこか寂しげなように見えます。もうじき別れの時が来ると分かっているからでしょうか。
そして、こんな時期の白鳥たちには、雪よりも黄昏が似合うような気がするのです。


 
















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冬、白鳥たち

2010-01-16 | いきもの

山形県酒田市最上川河口□□



先日、東京からのお客さんを連れて車で庄内平野を移動している時、田んぼで落ち穂拾いをしている白鳥の群れを見て、その方が盛んに感動している事がありました。
地元の私たちにとっては見慣れた光景でも、都会の人にとっては望むべくもないそれはそれは贅沢な風景ということになるのでしょうね。

日中、白鳥たちは庄内中のあちらこちらの田んぼに散らばって、落ち穂や土の中のミミズなどをついばんでいます。あちらの田んぼに10羽、こちらの田んぼには30羽、ときには100羽を超える大派閥が出現することもあります。

庄内に飛来する白鳥は、酒田市の最上川の河口だけでも約1万羽(日本一の飛来数です)、その他にも日向川、新井田川、鶴岡市の赤川、大山下池・上池、遊佐町の月光川などにも沢山の白鳥が飛来します。庄内地方はシベリアからやってくる白鳥たちの一大越冬地になっているのです。
そして、この1万を超える数の白鳥の胃袋を満たすほどに庄内平野の田んぼは豊かなのだとつくづく感心する今日この頃です。




本場の味「庄内米」の落ち穂は、さぞかし美味しいことでしょう。(庄内町狩川)





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奥田 政行
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ハッチョウトンボ

2009-07-24 | いきもの




鳥海山麓、山形県遊佐町白井新田の湿地に棲息する『ハッチョウトンボ』です。

写真のアップで見る限りではただの赤とんぼに見えるかも知れませんが、実はこのトンボ、頭から尻尾の先までの全長が約2センチほどしかない、日本一小さなトンボなのです。

2センチというと、ほぼ1円玉の直径と同じです。
↓トンボの実物大はこのぐらいです。
実物大

このハッチョウトンボは、低地から山地の日当たりがよく草丈の低い植物の生える湿地や、休耕田に生息しますが、移動性がないために僅かの環境変化に付いて行けず、地域のレッドデータブックでは準絶滅危惧種に指定されているところもあるようです。

ここ鳥海山麓の湿地も、およそ100坪ぐらいの小さな湿地を柵で囲み、入り口を施錠し厳重に保護されています。
「白井新田のハッチョウトンボ棲息地」は“ふるさといきものの里100選”(環境庁自然保護局)に選ばれており、遊佐町指定天然記念物にも指定されているのです。
この日は、管理人さんが入り口を開けてくれて、中に入ることが出来ました。


気をつけてよく見ないと見過ごしてしまうほどの、小さな小さなトンボ。

他の生き物でも同じですが、雄はきれいで鮮やかな濃い赤色ですが、メスは地味な茶褐色であまり目立ちません。
雌の気を惹くように雄はきれいに着飾る、と言うことなのでしょうが、雄が鮮やかな色で外敵の気を惹いているうちに、目立たない雌はこっそりと卵を産み付け命を次ぎに繋ぐ、とも思えるのです。

小さな場所で、小さな命の、小さな営み。
でも、命のかけがえのなさは、大きいも小さいもありません。

  




メスは茶褐色で本当に目立ちません。
小さい上に目立たないので見つけるのも大変です。







小さくて すばしっこい・・・。
撮影も大変です。(^^;










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白鳥の都、庄内

2008-12-01 | いきもの

Nikon D200  Nikkor ED70-300□□
山形県庄内町南野□□

 

Nikon D200  Nikkor ED70-300□□
山形県庄内町南野□□

 

 


庄内の冬の風物詩のひとつ、「白鳥の落ち穂拾い」です。

庄内平野には、最上川をはじめ赤川、日向川、月光川など1級河川だけでも大小155もの川が流れており、シベリアからやってくる白鳥たちの一大越冬地になっています。
なかでも酒田市のスワンパーク(最上川河口)は日本一の白鳥の飛来地、毎年およそ1万羽以上の白鳥や3万羽以上ものガンカモ類が冬を越しにやってくるのです。

鳥海山や月山からの雪解け水でお米を作り日本の食卓を支える庄内平野ですが、その庄内平野の真ん中に位置する庄内町に立って、南方を眺めると月山をバックにした白鳥を(1枚目の写真)、そして北を振りかえると鳥海山をバックにした白鳥を(2枚目)見ることができます。その風景は、人間だけでなく野生生物さえもそだて育む広大でゆたかなこの土地の奥深さを感じることができるのです。


この白鳥の落ち穂拾い、11月頃から翌年3月頃まで庄内平野のいたるところで見ることが出来ます。


◎酒田徒然的写真の心 →   





北を眺めると鳥海山





南を眺めると月山

 


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