風の記憶

the answer is blowin' in the wind

冬の気配がした日

2010-10-26 | 季節




秋も盛りを過ぎた頃、気が付くと少し肌寒い風が西の空から吹いてきます。

雲の合間から射す太陽の光はさかんに空気を暖めようとしますが、風に攫われて気温は上がろうとはしません。

あれほど勢力を誇った夏草たちはいつのまにか姿を消し、秋の草花たちも役割を終えたものから順に我が身を枯らして土に還る準備をはじめています。

初めは穏やかだった西風はやがて轟々と梢を鳴らすほどになり、厚い雲の塊が驚くほどの速さでグングンと北東の空に流れて行きました。

鳥海山には初冠雪、冬の使者 白鳥たちの第一陣はすでに刈ったばかりの田んぼで落ち穂拾いに余念がありません。

冬の気配を感じさせる日。

こんな日が徐々に多くなり、やがて庄内に本当の冬がやってきます。





















冬の使者 白鳥たちの第一陣はすでに飛来していますが、日中は田んぼで落ち穂拾いです。
ここスワンパークには夕方帰っています。





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大切な人に話したい 7つの物語
K.J.深谷
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風に吹かれて

2010-10-23 | 





ただ、風を感じただけで
何か懐かしい気持ちになったことはありませんか

ただ、風に吹かれただけなのに
何故か満ち足りた気分になったことはないでしょうか

今、自分がここにこうして存在し 生きている
そんなあたりまえのことが 何か嬉しくて 何処か懐かしくて
そんな気持ちになったことはありませんか

稲穂を渡る風に豊かな秋を感じ
身を刺す冷たい風に冬の存在を知り
雪を融かす暖かな風に春の訪れをよろこび
そして、風鈴の音色に夏を感じる

現代人はそんな風の言葉を感じる余裕もなく生きています
でも、そんな私たちでも
ある日 風に吹かれた瞬間
何か心を揺り動かされるようなことがあります

からだを吹き抜ける風の感覚

風の記憶

私たちは 風の中を生きているのだから・・・


blowin'in the wind











酒田市最上川河口より



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風に吹かれて
~ブラック・アメリカが歌うボブ・ディラン

クリエーター情報なし

ミュージック・シーン

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松ヶ岡開墾記念館

2010-10-19 | 街・風物




先週の土曜日、鶴岡方面に所用があり、その後で羽黒町松ヶ岡地区にある“松ヶ岡開墾記念館”へ行ってみました。

“松ヶ岡開墾記念館”は、明治時代誕生の動乱期に、旧藩解体と廃藩置県により職を失うこととなった旧庄内藩士救済と庄内地方の復興を目的に、当時の先端産業であった養蚕業に着目した酒田県権大参事・菅実秀(旧庄内藩中老)の指導の下で、旧藩士およそ3,000人が参加して開墾した松ヶ岡開墾地の施設のうち、当時建設された全国一の大きさを誇る大蚕室10棟のうち現存する5棟を記念館として今に伝えるものです。

戊辰戦争で幕府側の東北諸藩のうち最後まで開城しなかった庄内藩は、心ならずも逆賊の汚名を着せられ明治の新時代にはとても苦労したのですが、新政府側の西郷隆盛の励ましもあり報国の志を忘れずに庄内の復興に努力した人々がいたことを庄内人は忘れてはいけないと思います。

この松ヶ岡開墾記念館を含む松ヶ岡開墾場は、平成元年に国の史跡に指定されました。
現在は現存する5棟のうち4棟が一般公開されています。

1番蚕室(松ヶ岡開墾記念館) ~ 養蚕や織物に関する資料、全国の郷土玩具を展示。
2番蚕室(一翠園・松ヶ岡ギャラリーまつ) ~ 軽食喫茶・各種展示場として使用されています。
3番蚕室 (庄内映画村株式会社が入居)非公開。
4番蚕室(庄内農具館) ~ 庄内地方で使われた農具を展示。農法、稲の品種改良に関する展示も。
5番蚕室(庄内映画村資料館) ~ 庄内で撮影が行われた映画に関する展示やロケの様子などを見ることができます。


松ヶ岡どっとネット → http://www.matsugaoka.net/
松ヶ岡 → http://matsugaoka.info/index.html
庄内映画村㈱ → http://www.s-eigamura.jp/




















5番蚕室です。庄内映画村資料館として入場出来ます。




映画「蝉しぐれ」「山桜」「おくりびと」などなど名作がずらりです。












奥の建物が4番蚕室の庄内農具館です。今は修復中で入館出来ませんでした。





松ヶ岡開墾の本陣です。非公開。













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秋の中に

2010-10-12 | 季節




季節はすっかり秋になりましたが、今年はエノコログサの中にツメクサがきれいに咲いている場面をよく目にします。

ツメクサの花期は、シロツメクサが4~8月頃でアカツメクサが4~9月頃。 一方、秋の雑草の代表選手であるエノコログサは8月頃に穂をつけて11月頃まで見ることができます。

花期が重なっていますので、当然一緒に見ることができるのですが、10月になって金色に色づいたキンエノコロと、きれいな花のままのツメクサとを見るのはあまりありませんでした。
今年は夏が暑かったこともあり、ツメクサが元気でエノコログサも成長が良かったんでしょうかね?

何はともあれ、カメラを片手に散歩するのが楽しくなってしまう風景です。

(写真は全て、最上川の河川敷を、愛犬Qooと散歩しながら撮影しました)





















秋の陽射しに金色に輝き、真っ直ぐ立つキンエノコロがお気に入りです。





キンエノコロの中にひょっこりと白っぽい花穂が混じっていました。
アキノエノコロのようですが、何故こんなに白っぽいのかな?新種?







おまけ

8月。夏草の間からエノコログサが成長しています。
夏の光の中で、秋はもう始まっていました。




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“Kokoro#4”

2010-10-09 | kokoro




 “kokoro-photo Project” では、
-Web Photo Magazine- “Kokoro#4” を 10/9に発刊しました。

今回は私の写真を表紙にしていただきました♪
もちろん私も参加させていただいております。
今回はメンバーも多くなり、質・量ともかなりスケールアップ。皆さんの写真がそれぞれの分野でそれぞれとても魅力的です。

是非是非、ご覧下さ~い。(^^)/


           ↓ click ↓







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鳥海山、噴火?

2010-10-08 | 





今日(10/8)は朝から快晴で、気持ちの良い朝だったのですが、北の空に聳える鳥海山を見てビックリしました。なにやら山頂から巨大な煙が立ち上っている様子ではありませんか。

これは噴火ではないか?と、ちょっとドキドキしたのですが、火山情報も警報も無かったし、周りの人々の様子にも特段変わった様子もなかったので、雲?と思いなおして、これは面白いと撮影してみました。

しばらく眺めていると、ちょうど山頂から立ち上っているように見える煙は少しずつ山頂からずれていったので、やはり雲かと安心しました。


鳥海山は、今から70万年ほど前から何千回もの噴火を繰り返して成長してきた活火山です。噴火とその噴火による地震などの天変地異は山麓近在の人々のみならず、ときの朝廷をも怖れさせ、蝦夷反乱の予兆とも考えられて各所に大物忌神を祀って、これに封戸、位階、勲等を贈りその怒りを鎮めようとしたほどだそうです。

現在は第3活動期と呼ばれる時期にあたっていて、数十年から数百年に1回程度の割合で噴火しています。
最近では、昭和49年3月1日に噴火をしています。複数の火口から小規模な水蒸気爆発を約2ヶ月ほど繰り返し、沈静化しました。このときの噴火は実に150年ぶりの噴火で、それまで鳥海山は休火山と思われていたのですが、あらためて活火山であることを見せつけたのでした。

この最近まで続いている鳥海山噴火の記録は587年にまで遡っていて、日本最古の記録が残っている阿蘇山(553年)に次いでいて、東日本では最古の記録だそうです。

昭和49年3月の噴火のとき私は中学生で、母校の遊佐町立藤崎中学校(現在は遊佐中学校に統合されました)の北側校舎の二階の窓から、ドキドキしながら眺めたことを今でも鮮明に覚えています。

今日のこの風景は、あの時のドキドキが蘇ってくるような鳥海山でした。











山形県酒田市漆曽根付近より撮影





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アトミック・ベイシー
カウント・ベイシー・オーケストラ
EMIミュージック・ジャパン
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