風の記憶

the answer is blowin' in the wind

牛渡川_2017夏

2017-08-15 | 川・池・湖・滝




 

 


鳥海山の伏流水が生み出した清流「牛渡川」(うしわたりがわ)
全長約3㎞の小さな川ですが、水源のほとんど100%が湧き水という
類い稀な清流です。

尽きることのない清冽な水が梅花藻を揺らし、
萱草の花が深緑に彩りを添えています。

牛渡川の夏の風景です。

 

 

 
牛渡川 ← もっと詳しくは



















梅花藻の花が咲いています













ヤマユリの大きな花も咲いていました










撮影DATA
Nikon D750
Nikkor AF-S 24-70mm f2.8E ED VR

撮影場所
山形県遊佐町


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胴腹滝_2014

2014-09-05 | 川・池・湖・滝









だいぶ更新が滞ってしまいました。久々のエントリーです。(^^;ゞ

8月の下旬、久しぶりに時間がとれたので“胴腹の滝”(どぅっぱらのたき)に三脚を担いで撮影に行きました。
(この滝の解説は以前のエントリーに詳しいので是非ご覧下さい。→ ここ
以前ここに三脚を担いで撮影しにきたのは5年ほども前になりますが、ここは市内からも結構近いのでカメラ
を持たずに水を求めに何度か来てはいたのです。
何しろここは、数ある鳥海山の湧き水スポットの中でも有数の名所ですので、むしろ水を求める以外に何しに
来たの?って言う場所なんです。(^^;)


この日も、水を汲む人々がひっきりなしに訪れて、三脚を立てて撮影している私を物珍しそうに眺めていまし
たが、歳を重ねるとだんだん恥ずかしさも薄れ(^^;) そんな好奇な視線も気にせず撮影に夢中になってしま
いました。(もちろん、神域を
冒さないようにとか、景観を壊さないようにとか、植物を痛めないようにとか、
水汲みの方々の邪魔にならない
ようにとかとかとか・・・、細心の注意を払いながらですよ。もちろん。)


 

何でもない山裾の岩肌から、突然 滾々と湧き出る水。 古から山を神と信じていた人々にとって、
水が突如
湧き出すこの場所は、命の根源にも触れえる神秘的な場所だったのです。
それは、現代とて変わるものではありません。
止めどなく尽きることを知らない清らかな湧き水。
いつ来ても変わることのない風景。
庄内の豊かな自然を代表する美しい風景だと思います。



詳しくは過去のエントリーをご覧下さい → 「胴腹滝」 







































































撮影地:山形県遊佐町吉出

撮影DATA
Nikon D300s
Nikkor AF-S DX 17-55mm F2.8G
TAMRON SP 90mm MACRO F2.8

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「清浄な水」、「美味しいお米」となれば当然、庄内には美味しい日本酒がたくさんあります。
数ある美味しい庄内のお酒の中で、私のおすすめは 酒田酒造の“ 上喜元 ”です。↓
本当に美味しいです。山形県は吟醸酒王国なんです。

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丸池様_2013

2013-09-21 | 川・池・湖・滝








先日、友人から聞いた話ですが、


丸池様の水の色が一番きれいに見えるのは


午後1時から2時頃だと言うのです。



どれどれと、早速2時頃に出かけてみました。



きれいでした~♪




湧き水だけを水源とする 丸池様
神秘の伝説は → 丸池様_2009
















日が差したとき、曇ったとき、それに見る角度によっても微妙に色が変わりますね




















写真中央よりやや左上部に水が湧いている場所が見えます

































撮影地:山形県遊佐町箕輪

撮影DATA
Nikon D300s
Nikkor AF-S DX 17-55mm F2.8G
Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
Tokina AT-X 124 PRO DX F4

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鳥海山と新井田川_2013春

2013-07-22 | 川・池・湖・滝






酒田市民の故郷の川

「新井田川(にいだがわ)」です


鳥海山が映えて美しいです





















撮影DATA
Nikon D300s
Nikkor AF-S DX 17-55mm F2.8G

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秋澄む

2012-11-20 | 川・池・湖・滝







「秋澄む」という季語があるとおり、秋はものみなすべてが澄み渡る季節です



目に映るものだけではなく、音までも澄んで響くように感じられます




西日に透かされる紅葉


澄み渡った川の流れ


水の音


いつまでも眺めていたくなるような 秋の庄内


日向川の風景です




























撮影DATA
Nikon D300s
Nikkor AF-S DX 17-55mm F2.8G
撮影地
酒田市黒川 (旧八幡町)



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月山渓谷

2011-06-29 | 川・池・湖・滝

 

庄内地方から山形市や仙台市に出かけるときに一番の近道と言えば高速道路の“山形自動車道”ですが、この高速道路ができる以前は国道112号線(通称“月山道”)を通って山形や仙台に出かけたものでした。

最近はこの国道112号線を通ることも無くなってしまいましたが、この間、久しぶりに行ってみました。
いつも高速道路で通り過ぎるだけの月山越えでしたが、風景をながめながらゆっくりと走ると月山山麓の素晴らしさにわくわくするものがあります。
ただ通り過ぎるだけの運転は疲れるだけですが、その地域の風景を感じながらのドライブはやはり良いものです。

写真は、旧朝日村の“道の駅月山”周辺の渓谷です。(現在は鶴岡市越中山)
豊かな森と深い渓谷が実に素晴らしい地区です。


ところで、話しは全く変わりますが、私が最近いつも携帯しているカメラはSONYのNEX-5なのですが、このカメラのαレンズに取り付けて使える“魚眼レンズコンバーター”を買いました。
ちゃんとした魚眼レンズだとかなり高価な買い物になりますが、このコンバーターは実売価1万2千円ぐらいで買えて、αレンズの16㎜レンズに装着すると10㎜の魚眼レンズとして使えるというすぐれものです。

本格的な特殊レンズは高額で、買うのはかなり勇気がいりますが、これは比較的安価でお手軽に魚眼レンズの世界が味わえるということで、正直おもしろ半分で買ってみましたが、使ってみるとこれがなかなか面白くて、最近ハマッてしまってます。(^^;)

魚眼レンズは、ちゃんとした写真表現をするにはかなり難しいレンズですが、あまり堅苦しいことを言わずに写真を楽しむ用途ならとても面白いレンズです。

専用の魚眼レンズではなく、あくまでもコンバーターですので、さすがに写真の周辺域に色のにじみとか収差があったりしますが、大伸ばしにしない限りほとんど目立たないので問題ないと思います。(こだわる人はいるのでしょうが、そんな方はちゃんとした魚眼レンズを買うでしょうから)
むしろ、この値段でフィッシュアイワールドを体験出来るのは素晴らしいことだと思います。

これでまた撮影の楽しみが広がりました。(^_^)v

ソニー フィッシュアイコンバーター VCL-ECF1
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ソニー

 

上の写真にフィッシュアイコンバーターを装着するとこうなります。










渓谷の西側はこうなっています









フィッシュアイだとこんな世界になります。
塔に触れることの出来る位置から塔全体を撮影出来ます。










これは広角16㎜









吊り橋の向こう側には月山ワインの貯蔵庫があります。
以前はこの吊り橋の中央からバンジージャンプが出来ました。











平地ではとっくに散ってしまったニセアカシアの花が咲いていました。









渓谷のこんなに上を通っているのが高速山形自動車道です。
山形自動車道はこんな超絶高架橋がたくさんあります・・・。(-_-;A















撮影DATA
SONY NEX-5
SONY α E18-55mm F3.5-5.6

SONY α E16mm F2.8
フィッシュアイコンバーター
 

ソニー デジタル一眼α NEX-5 ダブルレンズキット ブラック NEX-5D/B
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ソニー
ソニー フィッシュアイコンバーター VCL-ECF1
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ソニー


 



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最上川夕景

2011-06-08 | 川・池・湖・滝

 




家族がいること

仲間と笑い合えること

好きな本を読むこと

大好きな音楽に出逢うこと

カメラを片手にブラリと散歩すること

きれいな夕日の中を歩くこと

風を感じて歩くこと


どれもこれもあたり前で平凡な毎日

けれど

そんなあたり前なものの中に

幸せがいっぱい詰まっています















向こうに見える橋は“出羽大橋”です。









河川敷の土手にはたくさんの雑草の花が咲きます










手前に生えている草は白鳥が大好物の“まこも”です。
ここは日本一の白鳥飛来地でもあるのです。





撮影DATA
SONY NEX-5
SONY α E18-55mm F3.5-5.6




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こだま
ケツメイシが届ける、人と人とをつなぐ、あいのうた。
M1「こだま」:テレビ朝日系ドラマ「ハガネの女 season 2」主題歌
トイズファクトリー
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近づく春に

2011-03-02 | 川・池・湖・滝

山形県酒田市
最上川スワンパーク





月日の流れは早いもので、もう3月に入りましたね。
昨日テレビを見ていたら天気予報で気象予報士の方が、気象の世界では3月から「春」となっています、とおっしゃってましたが、実際の天気は、寒さが戻ってきて、霙交じりの冷たい雨が降り、春らしさを感じることのない春のスタートでした。

話は変わりますが、3月1日は山形県では高等学校の卒業式の日になっています。
仕事で市内を歩いていたら、卒業式を終えた女子高校生が、卒業証書を入れた丸筒を持ちながら二人で泣きながら抱き合っている光景を見ました。その光景だけで何だかジーンときてしまいました。

一方で、中学三年生はもうじき高校入試。山形県では公立高校の受験日は3月10日です。志望校へ合格できるようにもうひとがんばりの時期です。
どんな結果が待ち受けていようとも、必死に頑張った、と言うことが財産になります。諦めないで最後まで頑張ってほしいと思います。

その試験が終わり1週間後が合格発表日ですが、その前日に中学校の卒業式があるのです。合否悲喜こもごもの感情が入る前に、みんな同じ気持ちで卒業できるように、との配慮でしょうね。
そして、その合格発表の日のすぐ次の日に小学校の卒業式が行われ、それが終わると教職員の移動の発表です。

こんなふうに、3月は教育関係の重要行事が目白押しで、関係者には三寒四温のこの季節の流れなど感じる間もないほどの忙しさで過ぎてゆきます。

夕焼けを見る日も多くなり、春が足音を立てはじめます。

春近しです。




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米美知子の自然風景撮影術 情景探し (アスキーフォトレシピシリーズ)
米 美知子
アスキー・メディアワークス
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冬の夕焼けに

2011-02-16 | 川・池・湖・滝

山形県酒田市
最上川スワンパーク





ここ庄内では、1月も2月も吹雪いたり大雪の日が頻繁にありますが、この二つの月は同じ冬模様でも大きな違いがあるのです。

それは、夕焼けです。

1月はほとんど夕焼けを見ることはありませんが、2月になり立春を過ぎたあたりから夕焼けを見ることができるようになるのです。

淡くきれいなオレンジ色。

その暖かく懐かしい色に、庄内の人々は少しずつ春が近づいてくることを感じるのです。






厳しい風雪に耐えた木、春間近です。








スワンパークは、酒田市最上川河口にあります。
9千羽を超える白鳥たちは、庄内一円の田んぼに出張中ですね。






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↓ため息が出るほど美しい本です↓

銀河鉄道の夜
宮沢 賢治,清川 あさみ
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十二滝

2009-11-16 | 川・池・湖・滝



 


酒田市平田地区の北辺、経ヶ蔵山(標高474m)の西麓にある『 十二滝 』に行ってきました。
この十二滝は、遊佐町の鳥海山麓にある『 二の滝 』、酒田市(旧八幡町)鳥海山東麓の『 玉簾の滝 』と共に、飽海三名瀑と呼ばれる北庄内の三大滝のひとつです。

名前の通り、十二の滝が段々に連なりそれぞれが大小の滝壺をうがち、最後は二つの大きな滝となって瀑布をなしています。
滝見台の案内板を見ると、確かに十二の滝に名前が付いています。(水汲滝・天狗滝・抱き帰り滝・蛇の滝・河原滝・芯の滝などなど)

この一帯は、町から比較的交通の便が良く、車ですぐ近くまで行ける割には深山の雰囲気をたっぷりと漂わせていて、渓谷や紅葉も十分楽しめます。(そのかわり、滝までは駐車場から10分程度とは言うものの、散策コースはアップダウンが結構あって足腰に堪えますが・・・(^^;))

それにしても、深い森の中に幾重にも流れ落ちるこの滝の姿は、錦秋の山の彩りと相まってとても優雅で美しく、いつまで見ていても飽きませんでした。





美しい紅葉の中に流れ落ちる滝は優雅です







小さいながらも各々の滝にちゃんと滝壺がありますね








一番下の大きな滝、右が「河原滝」、左が「芯の滝」
隠れて見えませんが、左の奥に「合格滝」があります








滝のすぐ近くの河原には木製のベンチやテーブルが置かれ、
訪れる人の憩いの場所となっています








ちょっと見えづらいですが、赤い吊り橋がかかっていて、
この橋を渡って滝見台に上ってきます









この滝の流れは相沢川となって、庄内平野を流れ、
やがて最上川に合流し、最後は日本海へと注がれます








道路に架かった橋から見える渓谷です







錦秋の経ヶ蔵山麓です







帰り際、夕日に映えた紅葉の山がとてもきれいでした








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玉簾の滝

2009-09-27 | 川・池・湖・滝

山形県酒田市升田□□

 

天気が良かったので飽海三名瀑のひとつ、酒田市(旧八幡町)升田の『玉簾の滝』を見に行ってきました。
およそ1200年前、弘法大師が神のお告げにより発見し命名したとされる、山形県内随一の高さを誇る直瀑です。(ちなみに飽海三名瀑とは、遊佐の「二の滝」、平田の「十二の滝」、そしてこの八幡の「玉簾の滝」の三大滝のことです。)

秋なのでちょっと水量が少ないような気がします。
それと、あまり天気が良すぎてコントラストが高く、上手い具合に撮れませんでした・・・。

それでも、滝口から滝壺まで63m、垂直にきりたった岩面から落下する水柱は玉の如く砕け迫力満点でした。






 


駐車場から歩いて10分、御岳神社に到着







撮影は、身を清めて御岳神社にお参りしてからです。







御岳神社のすぐ後ろ、63mの直瀑が忽然と現れます。







見事な直瀑、でもちょっと水量が少ないかな・・・。














御岳神社までの参道には野菊がたくさん咲いていました。







秋桜もどこか洒落ています。







鳥海山の頂上がすぐ近くに見えるはずでしたが、雲に隠れていました。












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胴腹滝

2009-06-19 | 川・池・湖・滝

 山形県遊佐町吉出字懐ノ内□□

 

水の山「鳥海山」の麓の町 遊佐町は、町中のいたるところに湧き水が湧き出ていますが(里山だけで約500カ所の湧泉地があるそうです)、その中でも名水中の名水として知れわたり、遠方からも水汲みの人々が集う場所がこの「胴腹滝」(どうっぱらのたき)です。

通常、滝とは地上を流れてきた川が崖下に落下する様を言いますが、胴腹滝は岩の裂け目から地上にこつ然と水が湧いてその下に落下するのです。
まるで身体の胴腹(どうっぱら)から湧き出るような滝、という意味からこの名前が付けられたと言われているように、子安大聖不動明王を祀る社の両脇、岩の裂け目から左右に大量の湧き水が滝となって湧き流れています。

滝の流れの下の方には、その滝の足元から直接水を引いた水汲み場が設けてあり、「カルシウム、マグネシウム等の硬度が11mg/リットルと低く、淡白で癖がない。蒸発残留物が40~50mg/リットルと少なく、不純物を含まない極めて良好な水」が、一年中凍ることなく湧きだし、年間を通して水汲みに来る人たちが絶えません。

ちなみに、この二つの滝の水は、味が違うとよく言われます。左の滝は冷たくコーヒーに合い、右の滝はまろやかな清水で日本茶に合うのだそうで、通の人々は飲み分けて利用しているようです。

また、身体の「どうっぱら」から清水をどんどん生み出す様から、安産の神としても崇められており、季節によっては滝下の流れの中や子安地蔵の前に安産祈願の人たちがお供えしたお花をよく見かけたりします。

胴腹滝の豊かで良質な水は下流域の人々の暮らしを支え、信仰の対象にもなってきました。
美味しい水を求めてやってくる人々、安産を願い祈りにやってくる人々、人間と自然が美しく調和した風景、そして何よりも、かけがえのない恵みをもたらすこの滝は、これからの世代にそのまま引き継がなければならない大切な財産だと思うのです。


水汲み場の看板から

『神の瀧のおいしい水』
「遥か神代よりこの地に恵みをもたらしてきた鳥海山には、鳥海山大物忌神と月山神 両神の不思議で魅力的な伝説が多く伝えられています。ここ胴腹滝の水の神秘もその一つです。鳥海山は日本有数の高山でありながら、岳人に水筒要らずと言われるほど水質の良い泉や流れの豊富な山です。その八合目を源とし、岩中の間隙を幾日も辿りながら、なぜか源泉の冷たさをそのままに、優れたミネラルバランスの水が此処に流れ出し続けているのです。子安大聖の謂われの通り、人の身体に自然と吸収されるこの瀧水は自然本来の水の味と香り、そして心の潤いを思い出させてくれます。」

『胴腹瀧不動堂』
「そもそも胴腹瀧と申し奉るは、人の身躰一切を守り賜う故を以って胴腹瀧と唱え奉る。この瀧は、往古より子安大聖不動明王として胴より始めて腹部の守護するなり。」


胴腹滝は、山形県里山環境保全地域第1号に指定されました。












向かって左側の滝です。
この水は冷たく、コーヒーに合うそうです。









向かって右側の滝です。
この水はまろやかな清水で日本茶に合うのだそうです。























射し込んだ陽の光に輝き、
まるで宝石が流れて行くようにきれいです。








滝水は一気に下り降りて行きます。







鳥海山という神様がくれた、命の水です。







安産祈願に供えた花でしょうか。
美しい祈りの風景です。








この道を鳥海山目指して何処までも真っ直ぐ行くと
胴腹滝に出逢えます。








遊佐町はいたるところに水が湧いています。













おじいちゃんは水のにおいがした
今森 光彦
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丸池様

2009-06-06 | 川・池・湖・滝

 山形県遊佐町直世箕輪□□

 


前回エントリーした「牛渡川」のすぐそば、川がまさに山に分け入らんとする森中に「丸池様(まるいけさま)」と呼ばれる湧水の池があります。
この池は、県内唯一といわれる湧水のみを水源とした直径20m、水深3.5mの池で、豊富な湧き水が樹木の間から差し込む光を捉え、エメラルドグリーンに輝き、美しくも神秘的なたたずまいを見せてくれます。

白い大蛇伝説や、丸池様に棲む生物はすべて片目である、といった伝説や、魚を捕ったり池を荒らしたりすると目が潰れる、といった言い伝えがあり、目の神様として古代よりの地域住民の信仰の対象でもあるのです。
実際、エメラルドグリーンの池底には倒木が朽ち果てずにまるで龍の如くうずくまっているようで、まさに神秘的です。池を囲む木々は原始林で遊佐町指定の天然記念物として保護されており、池の畔の苔むした木々の合間には、この丸池を御神体とする大物忌神社摂社、丸池神社があります。

撮影にあたっては、まずは神社にお参りしてからの撮影となります。
時折、チャポンと湖面を揺らすものがあったり、撮影している足下を白っぽいヘビがスルスルと通りすぎたり・・・。人間が侵してはいけない聖域を見ている気分になります。

子供の頃、牛渡川の周辺ではよく遊びましたが、この「丸池様」は近寄りがたい場所として訪れたことはありませんでした。
「丸池様さなの行ぐなよ。罰当だて、眼が潰っでしまうがらの。遊び行ぐなよっ!」
と、お祖母ちゃんに言われた記憶があります。
丸池様で溺れると二度と浮かび上がってこない、という言い伝えもあるのです。

古の紀行文によると「この池は稲倉(いなくら)岳の御本尊の御手洗で、瑠璃ノ玉(るりのたま)という宝物がある。神様の機嫌がいいときはこの宝玉が水に浮かぶことがあるという。池を汚したりすると東風が吹いて田畑を荒らす」とあるのだそうです。

丸池様の限りなく透明(ブルー)で美しい水は、決して人が侵してはならない、神様の水なのです。



参考リンク
→ 丸池様_2013















湖畔浅瀬の水草に光が射して、とてもきれいです。


















まさに原始林といった風景です。
遊佐町指定の天然記念物として保護されています。




















近くにはノリウツギがきれいに咲いていました。
神様の湧き水には清浄な白い花が似合います。





静かな場所
相原 正明
ピエ・ブックス

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牛渡川

2009-06-05 | 川・池・湖・滝

 山形県遊佐町直世箕輪□□

 

鳥海山の麓、遊佐町箕輪地区に「牛渡川(うしわたりがわ)」と呼ばれる、全長約3kmの小さな川が流れています。
この川の特徴は、水源のほとんど100%が湧き水である、と言うことです。
川の水が極めて清冽で美しく、以前NHKの「生き物地球紀行」でも紹介されたことがあるのです。
川の途中からも湧水が豊富に湧き出ていて、そのため透明度が極めて高く、水温は一年中ほぼ一定、清流でしか生育しないバイカモの群生や、イワナ、カジカやイバラトミヨなどなど今では滅多に見ることが出来なくなってしまった生き物たちが生育しているのです。
中でもカジカ、日本で生息が確認されている5種類のカジカ全部が同じ水域で見られるのは、この川が日本唯一といわれているのだそうです。
川の下流には鮭の採卵場があり、秋になると鮭が大挙遡上してくる、生命の川でもあります。

母親の実家がこの川のすぐ近くなので、子供の頃はよく下流で遊びましたが、今となっては、こんなにもきれいな川が人里のすぐ近くを流れていると言うことが驚きですね。

限りなく透明な流れに揺れるきれいな緑の梅花藻、いつまで見ていても見飽きない素晴らしい風景は、鳥海山の大自然が生んだ感動の風景です。

それにしても、
水がきれいだと言うことが、こんなにも心を揺さぶるのは何故でしょうか。
水は生命の源だからでしょうね。


参考までに、「NOSAI山形」さんのHPに牛渡川の映像があります。是非ご覧下さい。
 → 
http://www.yynosai.or.jp/tvcm/kawa.html


参考リンク
《月光川の魚出版会HP》


次回のエントリーは、この牛渡川のすぐ側にある、湧き水100%の池「丸池様」です。

 










まるで水など無いような透明度、
写真に映らないので困ってしまいます。(^^;)






杉林の中を流れてきます
この流れの途中からも湧き水が確認できます。













透明度が高く川底がはっきり見えるために
浅く見えますが、実はけっこう深いのです。














草原を撮影したのではありません。
これ、水中に生えているのです・・・。
ビックリするほどの透明度。






牛渡川の流れはこの杉林の中、
ちょうど、平野と山との際を流れています。






鳥海山の湧き水が一本の川を造り、
日本海へと流れて行きます。






牛渡川と滝淵川の合流地点。
真っ直ぐ流れてくるのが滝淵川、
左から合流するのが牛渡川です。
この日は、この上流付近で草刈り作業をしていて、
水がちょっと濁っていました・・・、残念。

子供の頃、この下流付近で「ざっこしめ」(小魚採り)をして遊びました。






水温が一定のため、気温によってよく川霧が発生します。
ちょっと、幻想的です。












生きる―わたしたちの思い〈第2章〉
谷川 俊太郎 with friends
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冬の最上峡

2009-01-17 | 川・池・湖・滝

 Nikon D200  TAMRON 17-50□□
山形県戸沢村 白糸の滝付近にて□□

 


最上峡(もがみきょう)は山形県の母なる川 『最上川』 (もがみがわ)が、出羽山地を東西に分断し内陸地方から庄内地方へと向かう凡そ15kmの区間を指します。 (最上郡戸沢村古口から東田川郡庄内町清川まで)

最上川は、他県に交わらず山形県一県のみを流れる大河で、球磨川・富士川と共に日本三大急流の一つ、全長229km、支流を合わせた総延長は2570kmに及びます。山形県の内陸部の総ての河川を集めて酒田に注ぐのですが、その中でもこの最上峡の、15kmにわたって両側に山々が差し迫る光景は圧巻で、春夏秋冬四季折々に抜群の景観を見せてくれます。

かの松尾芭蕉も『奥の細道』において、有名な一句を残しました。

    五月雨を 集めて早し 最上川   


ちなみに、現在でも歌い継がれている『最上川舟唄』は、ロシアのボルガの舟歌・ドイツのローレライと並んで世界三大舟唄の一つなのだそうです。


 ♪♪最上川舟唄

    (ヨーエ サノ マッガショ エンヤ コラマーガセ
     エエヤ エーエヤ エーエ エーエヤ エード
     ヨーエ サノ マッガショ エンヤコラマーガセー)

    酒田(さがだ)さ行(え)ぐさげ達者(まめ)でろちゃ

    (ヨイトコラサノセー)

    流行風邪(はやりかぜ)などひかねよに

    (エエヤ エーエヤ エーエ エーエヤ エード
     ヨーエ サノ マッガショ エンヤコラマーガセー)

    股大根(まっかんだいご)の塩汁煮(しょっしるに)塩(しんよ)しょぱくてくらわんにゃえちゃ

    (エーエヤーエーエ エーエヤーエード
     ヨーエ サノ マッガショ エンヤコラマーガセ)

    ・・・・・・・・


この唄を聴くと、無性にお酒を飲みたくなります。(^^;)

 














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