酒田北港での夕焼け風景です。
昔々、北前船で栄えた酒田港本港は戦後、国際港湾に指定されてソ連からの北洋材輸入なども行っていましたが、最上川の河口に位置するために次第に手狭になり、1974年に大型船舶への対応と酒田港の国際化・企業誘致を目的として、酒田市の北側に位置する宮海地区の砂浜を埋め立てて「酒田北港」が開港しました。
開港当時、私は中学生でしたが、私が住んでいた遊佐町に近かったこともあり、北港臨港地区は建設ラッシュでかなり賑やかだったように記憶しています。
臨港地区はアルミ工場が主体で、アルミは大量に電力を要することからか火力発電所まで出来て、地域をあげて盛り上がったものでした。
しかし、臨港地区に誘致した企業がわずか5年で撤退するなど、急速に熱が冷め、以来長らく低迷することとなりましたが、近年はリサイクルポートの一つに指定され、リサイクル工場の集積を図り、資源循環型社会の拠点になるために力を注いでいるようです。
一方、自然の方ですが、庄内砂丘は日本三大砂丘のひとつで、南北に35㎞も砂浜が続き、海岸は遠浅でとてもきれいな浜辺が続いていたのですが、この酒田北港の完成からほどなくして、北側の海岸の一部がかなり深くなってしまい、遠浅だった海岸は消失し、海流も早くなり今では遊泳禁止区域になってしまいました。(因果関係は不明ですが)
私が子供の頃、夏になると友達と泳いだり、シジミ採りをしたり、ワタリガニの子供やヤドカリを捕まえようとしたりして遊んだ浜でした。
遠浅が何処までも続き、かなり沖まで歩いて行けるほどで、浜辺で見ているとそれはまるで海の上を歩いているように見えるほどの幻想的で素敵な浜だったのです。海水も、庄内浜は湧き水が豊富なせいでとてもきれいでした。
最近の福島原発の事故で、今現在も続く住民の皆さんの理不尽なまでの苦しみを見るにつけ思うのですが、私たちは“経済”という見せかけの幸せのためにとても大切なものを失い続けているように思えてなりません・・・。
夕焼けだけが、あの頃と変わらずに輝いています。
酒田港のことがよく分かる
→ http://www.pa.thr.mlit.go.jp/sakata/
酒田共同火力発電所です。
火力発電所のすぐ近くに風力発電風車があります。
化石燃料発電と自然エネルギー発電の対比、といったところでしょうか。
港にはたくさんの釣り人
湾岸道路はとても静かでした。
撮影DATE
SONY NEX-5
SONY αE18-55mm F3.5-5.6
![]() |
Midnight Blue |
クリエーター情報なし | |
Blue Note Records |
![]() |
Maiden Voyage (The Rudy Van Gelder Edition) |
クリエーター情報なし | |
BLUE NOTE |