Nikon D200 Nikkor ED70-300□□
山形県遊佐町豊岡□□
自分は、どこから来て、どこへ行き、そしてどこに帰るのか
自分を確認したくなるような ふるさとの風景が
庄内には あります
藤沢周平 心の風景 (とんぼの本) 藤沢 周平,佐藤 賢一,山本 一力 新潮社 このアイテムの詳細を見る |
Nikon D200 Nikkor ED70-300□□
山形県遊佐町豊岡□□
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庄内には あります
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Nikon D200 TAMRON 17-50□□
山形県酒田市大豊田星川□□
庄内地方を含めて「米どころ」と言われる地域は東北地方や新潟に多く、米は寒い地域で採れるものと思われがちですが、そもそも米は熱帯地方が原産地の植物です。
では何故この地域に米どころが集中するかというと、それは品種改良などの人々の努力と、豊富な「水」なのです。
東北地方や新潟は、大きな川の下流に大きな平野が広がり、冬は雪がたくさん降り、山々に積もった膨大な雪が春から秋にかけてとけて川に流れこみ、一年中平野を潤すので水不足の心配がありません。
それに、夏の暑さも実は南の地域に負けないぐらい高くなり(しかも夜は涼しくなる)米の生育に適しているのです。
庄内平野には現在、約4万ヘクタールの水田があり、減反などで作付けを制限されている分を引いた、およそ3万ヘクタールに稲が植えられています。
この田んぼに10センチの深さに水を張ったとして、庄内全体3万ヘクタールでは、3,000万トンの水が必要になります。
しかも水は1回張っただけではなく、1年間で何回も水を入れ換えするわけですし、加えて土の中にしみ込んでいる分も考え合わせると、庄内だけで数億トンは必要です。
それを不足無く供給してくれるのが、雪を湛えながら田んぼを見守る鳥海山や月山です。
(鳥海山や月山には万年雪があり、特に鳥海山には小さいながらも氷河もあるのです。)
多くの水を与えてくれる山を、農民は古から崇拝し、山の神は田の神になると伝えてきたのです。
庄内平野はまるで、山の神が降りてきて「ここで米をつくりなさい」と言われたような地域です。
風の帰る場所―ナウシカから千尋までの軌跡 宮崎 駿 ロッキング・オン このアイテムの詳細を見る |
Nikon D200 TAMRON 17-50□□
山形県遊佐町杉沢□□
田んぼの側を流れる小川の水が、チョロチョロと心地よい音を奏でています。
山から流れてくるきれいな水をたたえた田には、鳥海山が映っています。
カエルの鳴き声がまだ眠たそうに聞こえてくる畦道を、時折吹く爽やかな五月の風が、遠くの雲雀の絶え間ない歌を運んできました。
何処にでもあった山里の田園風景ですが、近頃めっきり目にすることの出来なくなった風景に、なんだか無性に懐かしくて佇みました。
私たちは、大切なものをどんどん無くしているような気がするのです。
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Nikon D200 TAMRON 17-50□□
山形県遊佐町杉沢□□
庄内の田植えは平野部はほとんど終わり、山間部も終盤に入りました。
私が子供の頃は、田植えや稲刈りは一家親族総出の大仕事でしたが、現代の田植えはもちろん田植機で行いますので、昔ほど人出はいりません。
ただ、田んぼの隅っこなどの機械が入りづらい部分や、田植機の植ムラがありますので、その部分を手植えで補います。
そんな農家の姿が、大変だったけど賑やかだった昔の田植え風景を少しだけ思い出させてくれます。
田植えの風景は一変しましたが、昔から変わらない風景もあります。
農作業を見守ってくれる鳥海山や月山の姿です。 (月山は → ここ )
今でも庄内の農家は、山の神が田んぼに降りてきて田の神となり稲を見守ってくれると信じているのです。
どんなに機械化されても、稲作技術が進んでも、自然に感謝する気持ちがないところには美味しいお米は育ちません。
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Nikon D200 TAMRON SP90soft□□
山形県遊佐町上藤崎□□
チューリップの季節は過ぎましたが、遊佐町立西遊佐小学校の花壇に遅く咲いたチューリップです。
西遊佐小学校は私の母校です。何年か前から児童達が学校正面の花壇にチューリップを植えるのが恒例になっていて、私も毎年楽しみにして撮影させていただいていたのですが、今年は何かと忙しくて、チューリップのピークに撮影できませんでした。
先日、時間が出来たのでダメもとで学校の花壇に行ってみたら、ありました、ありました、綺麗なピンク色のチューリップ。花壇はすでに花も落ち、球根の堀上を待つばかりなのですが、何輪かはまるで今が盛りのような美しさで咲いていました。
チューリップを撮影するなら、専門家が植え育てたチューリップ園や公園などの方が見事な花が撮れるのですが、私はここの子供達が植えたチューリップが大好きです。
花の形や背丈は不揃いですが、その分ひとつひとつがとても個性的で、何だかとても楽しげに咲いているチューリップ。管理されて整然と均一に咲いたチューリップでは感じることの出来ない、ひとつひとつがそれぞれ生きている輝きに溢れているように思えるのです。
子供ひとりひとりがそれぞれ違うように、ここの花はどれひとつとして同じものはありません。そして咲く時期もまちまちで、いち早く咲く花もあれば、この花のようにみんな咲き終わった後にポツンと、まるで笑顔のように綺麗な花を咲かせるものもあります。
それはまるで、子供たちの成長そのものを見ているような学校のチューリップ。
どんな立派なチューリップ園の花よりも、ずっと素敵です。
西遊佐小学校ホームページ → ここ (私もお手伝いさせていただいてます。)
私のホームページでも特集しています。ご覧下さい。→ ここ
おじいちゃんのカブづくり (そうえんしゃ・日本のえほん 12) つちだ よしはる 草炎社 このアイテムの詳細を見る |
Nikon D200 TAMRON SP90soft□□
憶えていますか、あの日のこと
風の匂い
空の色
あの時の気持ち
泣いたこと
憶えていますか
白いチューリップが
とてもきれいだったこと
そして
笑ったこと
青いチューリップ、永遠に (文学の扉) 新藤 悦子 講談社 このアイテムの詳細を見る |
Nikon D200 Nikkor ED70-300□□
山形県遊佐町杉沢□□
●若芽色 わかめいろ ●若菜色 わかないろ ●若苗色 わかなえいろ ●若草色 わかくさいろ
●萌黄色 もえぎいろ ●苗色 なえいろ ●鶸萌黄 ひわもえぎ ●草色 くさいろ ●苔色 こけいろ
●松葉色 まつばいろ ●柳色 やなぎいろ ●裏葉柳 うらはやなぎ ●山葵色 わさびいろ
きれいな、きれいな、里山の春です
●白緑 びゃくろく ●薄萌葱 うすもえぎ ●若緑 わかみどり ●浅緑 あさみどり
●若竹色 わかたけいろ ●千草色 ちぐさいろ ●青竹色 あおたけいろ ●青緑 あおみどり
●花緑青 はなろくしょう ●薄緑 うすみどり ●緑青色 りょくしょういろ ●千歳緑 ちとせみどり
●常磐色 ときわいろ ●萌葱色 もえぎいろ ●深緑 ふかみどり
●緑色 みどりいろ
●桜色 さくらいろ
今森光彦とめぐる里山の四季 (別冊太陽―日本のこころ) 平凡社 このアイテムの詳細を見る |