風の記憶

the answer is blowin' in the wind

紅葉(もみじ)3

2007-11-26 | 紅葉

Nikon D200  TAMRON SP90□□
山形県酒田市山王の森にて□□



技術でもなく、知識でもなく


大切なことは



感じること


想うこと




愛すること







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紅葉
朝倉 富士子,木立 徹,中堀 為男,河野 恵祐,三枝 弓子
美研インターナショナル

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紅葉(もみじ)2

2007-11-24 | 紅葉

Nikon D200  TAMRON SP90□□
山形県酒田市山王の森にて□□




風は目には見えないけれど、

目が風を感じるときがあります。

そんな日は、

なんだかちょっと得した気分になります。







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おちばひらひら (新 自然きらきら)
七尾 純,久保 秀一
偕成社

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紅葉(もみじ)

2007-11-23 | 紅葉

Nikon D200  TAMRON SP90□□
山形県酒田市山王の森にて□□





十六歳で美しいのは自慢にはならない。



でも六十歳で美しければ、それは魂の美しさだ。




-M . ストープス-











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拾って楽しむ紅葉と落ち葉 (森の休日)
片桐 啓子,平野 隆久
山と溪谷社


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朝の光

2007-11-14 | 

Nikon D200  TAMRON SP90□□



            朝の光りに似た深いかなしみが

                          胸を満たして来た。




『蝉しぐれ』-藤沢周平-





小説「蝉しぐれ」の中の一節です。

主人公の文四郎とふく。お互い想いを寄せていた幼ない二人でしたが、ふくは江戸屋敷の奥に上がることになり、やがて藩主の側室となって懐妊。下級武士の文四郎にはもはや手の届かぬ存在となったふくでしたが、ある日そのふくが流産したと知らされます。お世継ぎの政争に巻き込まれたとも。

やりきれない思いを抱き、文四郎は友人と飲み屋で一晩飲み明かします。
翌朝、割れるような頭の痛みに目ざめた文四郎。
「ふくは流産し、自分はこんなところで酔いつぶれている。」そんな厭世的な思いの文四郎に朝の光りが降り注ぎました。
そして、その時の文四郎の心の様を、作家は上の一節のように書いたのです。
『朝の光りに似た深いかなしみが胸を満たして来た。』

この小説を読んだとき、私はこの一節に感動しました。
悲しみを胸に秘めているときに見る朝の光りは、眩しすぎて悲しみをよりいっそう深いものにしてしまうものです。それを藤沢さんは的確に表現してくれたと思ったからです。

ところが以前、NHKでこの小説をドラマ化したときに、その部分の表現をナレーションで次のように伝えたのです。
『朝の光りに似た淡いかなしみが胸を満たして来た。』

この部分に思い入れのある私は、ドラマを見ながら思わず「違う!」と叫んでしまいました。
微睡むような朝の光りは確かに淡いものだけど、このときの主人公の心の有り様はその光りを決して「淡い」とは感じなかったはずです。
ガッカリした私は、このドラマのホームページの掲示板に、ドラマだから原作を多少変えるのはあることだとは思うが、この部分の変更は如何か、と書き込みしたのです。

ところがところが、その書き込みを読んだ別の視聴者の方からの情報で、この小説の単行本での表現は「淡い」になっていて、文庫本の方では「深い」に変わっている、と言う事を知らされたのです。
単行本を増版する際や文庫本化する際に、作者が初版を加筆訂正するのはよくある事なのだそうで、私がこの小説に感動し、何度も読み返したのはまさにその文庫本の方なのです。

また違う方からの情報では、この名作「蝉しぐれ」の初出は山形新聞連載で昭和61年から(実際は秋田魁新報がその9日前に連載スタート)、単行本の初版が昭和63年、そして文庫本化が平成3年の刊行で、推察するに、藤沢さんもこの部分がどうも気に入らなくて、文庫本にするときに直したのではないか、と言うことでした。

藤沢作品の名作中の名作「蝉しぐれ」
今は亡き藤沢さんにどのような心境の変化があったかは興味の尽きないところです。
どなたかここら辺のことを知っている方がおられましたら是非教えていただきたいと思うのです。



ところで、話しは少し違うのですが、藤沢周平さんの小説の話しをすると、時代小説はどうも読む気がしないなぁ、とか、今更チョンマゲの時代の物語も無いだろう、とか言う方(それは、かつての私でもあるのですが)が多いのですが、藤沢小説はそのように思っている方にこそ読んでいただきたい作品でもあります。

美しい情景描写、愛情あふれる人間描写、そして端正で詩情豊かな文章の美しさ。
藤沢小説を読んでいると何故だか懐かしい思いにかられます。それは、現代の日本人がなくしてしまった日本人の心を見ているからなのかもしれません。藤沢さんが時代小説というジャンルを選択した理由のひとつがそこにあるようにも思うのです。

経済優先主義、合理主義、儲け主義、そして「勝ち組負け組」という情も品も無い日本語があたり前のように受け入れられてしまう今の日本。『心』や『精神』といったものを大切にする日本人の心情は、あの時代と言わずとも、つい最近まで私たちが持っていた美しい日本人の心ではなかったのでしょうか。


『(小説冒頭の章の自然描写を指し)この自然描写の形をよく見られよ。これは、単なる描写ではない。日本人の心の裡にある自然の形を描いたものなのだ。日本的な、人間の内部が抱く自然というものなのだ。私が評論家面をして小利口ぶっていえば、これこそが「風土記」以来の、日本人の自然に対する感受性なのである。』(文芸評論家-秋山駿-)


藤沢小説の代表作のひとつ『蝉しぐれ』は、多くの日本人に読んでいただきたい名作です。


小説

蝉しぐれ
藤沢 周平
文芸春秋

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映画
蝉しぐれ プレミアム・エディション

ジェネオン エンタテインメント

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TV

蝉しぐれ

NHKエンタープライズ

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晩秋~荒沢

2007-11-09 | 

山形県鶴岡市荒沢□□
Nikon D200  TAMRON 17-50□□



前回までの田麦俣地区は、庄内から山形方面へ向かう街道沿いの地域でしたが、今回の荒沢地区は庄内から新潟方面に向かう山岳道路沿いの地区で、荒沢ダムが有名です。

荒沢ダムは赤川の上流にあるダムです。
赤川は山形県と新潟県境の朝日山系以東岳(標高1,771m)を源にして、その途中に幻の魚タキタロウ伝説で有名な大鳥池を擁しています。

その大鳥池周辺の紅葉も素晴らしいのだそうですが、そこまで行くにはとても大変だということで、荒沢ダム周辺の紅葉を楽しみました。



Nikon D200  Nikkor ED70-300
荒沢ダム周辺の紅葉です。順光だともっと鮮やかな色でしょう。






Nikon D200  TAMRON 17-50
荒沢ダムを過ぎて大鳥方面へ向かう途中の風景
草紅葉が素晴らしいです。







Nikon D200  TAMRON 17-50
赤川の上流、大鳥川。
このずっと上流に大鳥池があります。今回はここまでで帰りました。







Nikon D200  Nikkor ED70-300







Nikon D200  Nikkor ED70-300
杉林の間に見えた秋彩。
この地区はこんな素敵な光景がたくさんあります。







Nikon D200  Nikkor ED70-300







Nikon D200  TAMRON 17-50
荒沢ダム上流付近です。





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写真でめぐる秋の絶景―日本の紅葉を歩こう全国300景 (双葉社スーパームック)

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晩秋~七ッ滝

2007-11-08 | 

山形県鶴岡市田麦俣七ッ滝□□
Nikon D200  Nikkor ED70-300□□



前回の田麦俣多層民家からさらに山の上方に行くと、孤高の滝「七ツ滝」があります。

この滝は「日本の滝百選」にも選ばれている名瀑で、かつては出羽三山のひとつ湯殿山におもむく修験者がこの滝に打たれて身を浄めたと言われています。




Nikon D200  Nikkor ED70-300
滝は上下二段に分かれていて、落差は合わせて50m以上です。






Nikon D200  Nikkor ED70-300







Nikon D200  Nikkor ED70-300
違う方向から撮ってみました。






Nikon D200  Nikkor ED70-300
反対側(滝側)から見ると鮮やかな紅葉がまだ残っていました。








Nikon D200  Nikkor ED70-300
深い森に陽が射して、紅葉が鮮やかに浮かび上がります。

 

次回はラスト、磐梯朝日国立公園の朝日連峰・以東岳から流れてくる水をたたえた荒沢ダム(旧朝日村荒沢地区)周辺の紅葉です。




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日本の滝〈1〉東日本661滝 (ヤマケイ情報箱)
北中 康文
山と溪谷社

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晩秋~田麦俣

2007-11-06 | 

山形県鶴岡市田麦俣□□
Nikon D200  TAMRON 17-50□□



晩秋の彩りを求めて、大自然に抱かれた郷愁の山里、鶴岡市朝日地区(旧朝日村)へ行ってきました。これから3回に分けてエントリーしていこうと思います。

まずは、出羽三山のひとつ湯殿山麓の集落「田麦俣(たむぎまた)」
田麦俣集落は、庄内地方と山形地方を結ぶ「六十里越街道」の要所だった集落です。この地区は、日本有数の豪雪地帯であり、そのことから工夫された「多層民家」で有名です。

昔は、世界遺産の白川郷のような多層民家集落だったそうですが、現在はTOP写真の「旧遠藤家住宅」(山形県指定重要文化財)と隣の民泊できる住宅の2軒だけになったそうです。
(ちなみに、もう1軒「旧渋谷家住宅」があるのですが、こちらは田麦俣から鶴岡市の中心にある致道博物館へ移築されました。国指定重要文化財です。)

今回は、田麦俣集落へ向かう途中の晩秋の風景と多層民家。
次回は田麦俣地区にある「七ツ滝」 (日本の滝100選)、最後に荒沢地区の紅葉風景をエントリーしたいと思います。




Nikon D200  Nikkor ED70-300






Nikon D200  Nikkor ED70-300






Nikon D200  Nikkor ED70-300






Nikon D200  TAMRON 17-50






Nikon D200  TAMRON 17-50



かつて、出羽国・庄内に美しく清らかな村があった。
「田麦俣」・・・まことそれは、厳しい大自然にかこまれた「桃源郷」だった。

多層民家の里・田麦俣―田村茂広写真集
田村 茂広
東北出版企画


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