風の記憶

the answer is blowin' in the wind

光芒の海~吹浦岬から

2011-11-15 | 

山形県遊佐町吹浦



秋も深まり冬の気配が感じられるようになるにつれて、庄内地方に吹く西風は少しずつ強く、そして冷たくなってゆきます。

やがてやってくる厳しい季節を思わせるような日本海からの強い風。

雲に遮られた光は光芒となり、四方に放射するライトのようにめまぐるしく回りの風景を変えてゆきます。
そして、流れる雲は日に日に多くなり、やがて雪を連れて冬がやって来るのです。

晩秋によく見られる日本海の風景を、吹浦岬から撮影しました。

















コントラストが強くて見えませんが、下の岩場は有名な十六羅漢岩です。
古人が荒れた日本海の荒波で命を失った漁民の供養と安全を祈願して彫った石像です。




































撮影DATA
Nikon D300s
Tokina AT-X124PRO F4
Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6 VR

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由良海岸の夕焼け

2011-11-08 | 

山形県鶴岡市由良


先日快晴の日の夕方に、きれいな夕焼けを見ることができる予感を感じ、鶴岡市の由良海岸に出かけてみました。

由良海岸は庄内浜の一つで、“日本の渚100選”と“日本の水浴場55選”それに“日本の夕陽100選”に選ばれているとてもきれいな海岸です。
美しく弧を描く海岸線から、白山島と呼ばれる島に赤い橋が架かるロケーションが素晴らしく、“東北の江ノ島”と呼ばれています。

この由良地区は、地元では温泉地としても知られているのですが、北側に日本海屈指のリゾート温泉地“湯野浜温泉”、南側に開湯1000年という歴史ある温泉地“あつみ温泉”があり、その狭間でなかなか名が知られるまでには至っていないようです。
でもその分、静かで落ち着きがありとても良い温泉地だと思います。

それに、歴史といえばこの地区はどの地区にも引けをとらないと思うのは、この地区に語り継がれている、八乙女浦の“八乙女伝説”です。

今から1400年以上も前、当時の天皇の崇峻天皇が、家来の蘇我馬子に暗殺されてしまったとき、その皇子だった蜂子皇子(はちこのおうじ)が難を逃れるため、京都の由良(ゆら)という浜から舟で北へと逃げ、その北へ向かう途中に、荒波にそそり立つ絶壁の岩上で八人の美しい乙女たちが領布振り、笛を吹き、舞いながら蜂子皇子を導き迎え入れたのがこの地区、現在の八乙女浦だと言われているそうです。
この地区の名“由良”や“八乙女浦”の名の由来もこの伝説の名残りだといわれています。

そして、この八乙女浦に上陸した蜂子皇子は三本足の烏に導かれ、羽黒山へとたどり着き、羽黒山の頂上で霊力を感じ、羽黒山・月山を推古元年(西暦593年)に、また湯殿山を推古13年(同605年)に開山したのだそうです。
「日本三大修験山」として全国に知られる出羽三山の開祖である蜂子皇子、その始まりはここ由良地区からだったのです。


快晴の秋の陽も日本海に沈み、予想通りのきれいな夕焼けが由良海岸を包んでいました。


由良地区
日本の渚100選
“ホテル八乙女”
食の都、庄内





白山島にかかる橋を由良港方面から撮影










白山島を背にして八乙女浦方面










白山島と橋









“ホテル八乙女”さんを背に撮影









白山島と釣り人





撮影DATA
Nikon D300s
Tokina AT-X124PRO F4
TAMRON SP 17-50mm F2.8
Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6 VR

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この言葉を忘れない 3.11語りつぎたい勇気と感動のつぶやき
世界中が胸を揺さぶられた日本人のふるまい。
私たちはかならず生きぬいて甦れる。
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夏の夕焼け_酒田北港にて

2011-07-26 | 




酒田北港での夕焼け風景です。


昔々、北前船で栄えた酒田港本港は戦後、国際港湾に指定されてソ連からの北洋材輸入なども行っていましたが、最上川の河口に位置するために次第に手狭になり、1974年に大型船舶への対応と酒田港の国際化・企業誘致を目的として、酒田市の北側に位置する宮海地区の砂浜を埋め立てて「酒田北港」が開港しました。

開港当時、私は中学生でしたが、私が住んでいた遊佐町に近かったこともあり、北港臨港地区は建設ラッシュでかなり賑やかだったように記憶しています。
臨港地区はアルミ工場が主体で、アルミは大量に電力を要することからか火力発電所まで出来て、地域をあげて盛り上がったものでした。

しかし、臨港地区に誘致した企業がわずか5年で撤退するなど、急速に熱が冷め、以来長らく低迷することとなりましたが、近年はリサイクルポートの一つに指定され、リサイクル工場の集積を図り、資源循環型社会の拠点になるために力を注いでいるようです。


一方、自然の方ですが、庄内砂丘は日本三大砂丘のひとつで、南北に35㎞も砂浜が続き、海岸は遠浅でとてもきれいな浜辺が続いていたのですが、この酒田北港の完成からほどなくして、北側の海岸の一部がかなり深くなってしまい、遠浅だった海岸は消失し、海流も早くなり今では遊泳禁止区域になってしまいました。(因果関係は不明ですが)

私が子供の頃、夏になると友達と泳いだり、シジミ採りをしたり、ワタリガニの子供やヤドカリを捕まえようとしたりして遊んだ浜でした。
遠浅が何処までも続き、かなり沖まで歩いて行けるほどで、浜辺で見ているとそれはまるで海の上を歩いているように見えるほどの幻想的で素敵な浜だったのです。海水も、庄内浜は湧き水が豊富なせいでとてもきれいでした。


最近の福島原発の事故で、今現在も続く住民の皆さんの理不尽なまでの苦しみを見るにつけ思うのですが、私たちは“経済”という見せかけの幸せのためにとても大切なものを失い続けているように思えてなりません・・・。


夕焼けだけが、あの頃と変わらずに輝いています。



酒田港のことがよく分かる
→ http://www.pa.thr.mlit.go.jp/sakata/

























酒田共同火力発電所です。










火力発電所のすぐ近くに風力発電風車があります。
化石燃料発電と自然エネルギー発電の対比、といったところでしょうか。









































港にはたくさんの釣り人









湾岸道路はとても静かでした。





撮影DATE
SONY NEX-5
SONY αE18-55mm F3.5-5.6







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Midnight Blue
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梅雨明けの海

2011-07-16 | 

山形県遊佐町白木□□


今週11日に気象庁が“東北地方が梅雨明けした模様です”と発表し“梅雨明け宣言?”がされました。
例年より14日も早い梅雨明けです。

ジメジメした梅雨が明けるのはうれしいのですが、あまり早いとその反動がどこかにでてくるのではないかとちょっと心配です。

梅雨が短い=雨が少ない=水不足? と短絡的に考えてしまいますが、ここ庄内地方はその点は大丈夫。何たって“米どころ庄内”ですので。

所謂“米どころ”と言われる地域は基本的には水不足にならない地域なのです。
だって、米の生育に一番重要なのは“水”ですから。
逆から言うと、水が無くならない地域だから“米どころ”なのです。
冬の間、鳥海山や月山にはたくさんの雪が積もり、その雪解け水が伏流水となり一年中 庄内平野を潤してくれるからです。


梅雨明けの日本海、綺麗な夕日が海を輝かせていました。


※梅雨明け前の夕焼けを、「kokoro Photo lab」に出展しています。№26 タイトルは『残照』
 こちらもあわせてご覧いただけたら幸いです。

→ 「kokoro Photo lab」
















日没頃、空は鮮やかな夕焼け色に染まります。











フィッシュアイコンバーターをつけるとこうなります。










日が没し、静寂の時





撮影DATA
SONY NEX-5
SONY αE18-55mm F3.5-5.6





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Smile―井上慎也写真集
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東方出版

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グリーンフラッシュ

2010-08-30 | 

山形県遊佐町白木□□


“ グリーンフラッシュ ”を見ることができました。♪

“グリーンフラッシュ”とは、太陽が完全に水平線に沈む直前、緑色の光が一瞬強く輝いたように瞬く、非常に稀な現象のことで、“ 緑閃光 ”ともいわれます。

地球の丸みに沿った大気がプリズムの役目をして太陽光が屈折し、大気の波長分散によって短い波長の光だけが届く条件下で、大気のゆらぎが加わったときだけ瞬くものと考えられているそうですが、実際は屈折の効果だけでなく、反転層(蜃気楼のように反射・屈折する層)や水平方向の密度ゆらぎも加わわらないと現れない現象だそうです。まさに“希”な現象なのです。

グリーンフラッシュを見ることができる条件は、黄金色の夕日の中で緑色が十分見えるほど空気が澄んでいて、更に夕日が水平線ぎりぎりまで残る場所です。
高い山や離島など、空気が澄んで遠くが見渡せる場所から見られる場合が多いのですが、それでも条件がそろわないとその確率は非常に小さいと言われています。

実は庄内浜も夕日スポットが多く、このグリーンフラッシュ見ることができるのですが、私は未だ見ることが出来ませんでした。
先日、夕日が綺麗に出そうだったので夕日スポットでカメラを持ってみていたら・・・、見えました♪グリーンフラッシュ。(^^)/

綺麗でした~♪

望遠レンズで沈み行く太陽を見ていたら(思った以上に沈む速度が速いんです)、沈みきるちょっと前に光の両端が緑がかってきて、沈みきるほんの一瞬、まさに“キラッ”ととても綺麗な緑色の閃光が放たれて、あっという間に太陽が沈みきったのです。

思わず、「うわぁ♪」とつぶやいていました。

写真で見ると大したことはないように見えますが(しかも興奮したせいかブレています。下手くそでスミマセン(^^;))、実物は本当に劇的な美しさでした。

このグリーンフラッシュ、見られる確率が非常に小さいことから、ハワイやグアムではグリーンフラッシュを見たものは幸せになるという言い伝えがあるそうです。
(^_^)v





今日もまた綺麗な夕日が沈んでいきます。
庄内浜ではこんな夕日が至る所で見られます。






夕日は思った以上に早く沈んでいきます。
地球の自転って早いんだなぁ、と思う瞬間でもあります。











ここまで沈んだところで、もしや?と思いました。





両端が緑色に変化してきて、おおっ!とちょっと興奮♪





太陽が沈みきる瞬間、右から左へと緑色の閃光がピカッと走りました。
思わず声を上げるほど綺麗でした~♪







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出羽二見~夕焼け

2010-06-27 | 

山形県遊佐町吹浦□□
月光川河口□□




庄内地方の最北、鳥海山が日本海にその裾野を浸す場所に『出羽二見』という、自然が造り出した景観名所があります。

対をなす岩が夫婦岩とも呼ばれていて、その岩にはお互いを結ぶ注連縄が掛けられています。そして、その対をなす夫婦岩の真ん中に、夕日が沈んで行く場面を見ることが出来る日が1年のうちにほんの数日あり、そのシーンが写真撮影のスポットになっているのです。

その“ほんの数日”が6月の下旬になっていて、毎年機会をうかがっていたのですが、仕事で行けなかったり、梅雨の時期ですので晴れなかったりと、毎年なかなかタイミングが合わずに撮影できませんでした。

先日の金曜日、梅雨の合間の快晴になり、今年は良い具合に撮れるかもしれないと思い、仕事が終わったあと夕日の時間に合わせて出かけてみました。
ところが、肝心の日没の頃になったら雲が出てきてしまい、残念ながら丸い夕日の姿は撮すことが出来ませんでした・・・。
私の他にもう一人いたカメラマンも、諦めて早々に帰ってしまいました。

しかし、こんな場合は経験上、夕焼けが綺麗に出るのではないかという予感がして、しばらく待っていたら、ズバリ的中、見事に真っ赤な綺麗な夕焼けになってくれたのです。
実はこれはよくあることで、私も日が沈んですぐに帰ってしまい、その後できれいな夕焼けになり悔しい思いを何回もしましたが、夕焼けは夕日が水平線の下に沈んだあと、しばらくすると刻々と色が変化して綺麗になって行く場合があるのです。

丸くきれいな夕日の姿は撮すことが出来ませんでしたが、梅雨の合間に燃えるような真っ赤な夕焼け風景に出会えることができました。


庄内浜はきれいな夕日スポットがたくさんあります。→ ここ



はじめはこんな感じ↓

夫婦岩の間に夕日があるのですが、雲で見えなくなってしまいました・・・。






夕日は水平線の下に沈み、空が少しずつ赤くなってきました。
これはもしかしたら良い夕焼けになるのでは・・・、と言う予感。(^^)







予想がバッチリ的中。刻々と綺麗になってきました。






臙脂色が徐々に赤くなってきて・・・。






夕焼けの最後の輝きです。まるで空が燃えているようでした。






この後この真っ赤な炎はみるみる消えて、夜の帳が辺りを包みました。
いつまでも続いているように思われる夕焼けは、実はあっという間の出来事なのです。














おまけ

月光川の河口沿い、出羽二見のすぐ側にある吹浦港です。
ウミネコがたくさんいます。




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夕日が見たい―81のあかね色

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行き合う季節に

2009-03-25 | 

Nikon D200  TAMRON 17-50□□
山形県遊佐町白木□□

 


冬は、大陸側に勢力の強い高気圧、太平洋側に低気圧がくる、いわゆる西高東低の気圧配置になることが多くなります。そしてその高気圧から低気圧へと吹き出す北西の強い季節風のために日本海は荒れて、列島の日本海側では大雪が降ります。庄内地方は海岸側なので風が強く地吹雪となるのです。

4月以降は比較的穏やかな日が続き、春の陽射しの中に花々が次々と咲き始める季節が訪れます。冬の厳しさとその春の穏やかさのコントラストの違いがまた、春の喜びを倍増してくれるのですが、ちょうどその中間となる3月はというと、まさに三寒四温・・・、と言うよりも庄内は三風四穏?(相変わらずの季節風の日が三日で、穏やかな春の陽が四日)となります。

ただ、その季節風も、真冬のときような厳しいものではなく、徐々に ただの風の強い日 になっていくのです。そんな風の強い日は、この写真のように大きな雲が強風に乗ってグングン流れ、雲の間からは日が射してとてもドラマチックで見ていて飽きません。

こんな風景は11月、つまり冬が始まろうとしている時にもよく見られる風景なのですが、11月と違う点は、この時期のこの風景は見るたびにだんだんと明るく穏やかになってゆくことです。(11月は逆にだんだんと暗く寒くなってゆく。)
季節が変わることをドラマチックに感じさせてくれる、行き合いの風景です。


話は違いますが、先日、森山直太朗さんの 『虹』 という歌を聴いていたら、その歌詞の一節がとても心に残りました。

  “♪ 僕らの「別れ」を 誰かが「出会い」と呼んだ、・・・ ♪ ”


「冬」という季節が終わる別れの時は、同時に次の季節「春」との出会いの時でもあるのです。








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酒田灯台(旧)

2008-12-30 | 

山形県酒田市日和山公園より□□

 


今年も残りあと1日と数時間です。


今年最後のエントリーは、『 旧酒田灯台 』です。


木造の灯台としては、日本最古の灯台だそうです。


今は現役を引退して、市民の憩いの場所『 日和山公園 』に移設され、


静かに酒田湊を見守ってくれています。




皆様、良いお年をお迎え下さい。







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いのちの灯台―生と死に向きあった9組の親子の物語
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光の海で

2007-07-09 | 

山形県遊佐町吹浦□□
Nikon F80 Nikkor ED70-300□□



吹浦(ふくら)という港町で生まれました。

そこは母の実家の町なのですが、自宅から比較的近かったこともあり子供の頃は毎週日曜日の度に遊びに来ていました。

町の南西側は砂浜の「西浜海水浴場」、北西側が磯浜の「釜磯海水浴場」と、吹浦漁港を挟んで二つの種類の海水浴場があるとても贅沢な町で、私はその両方で思う存分海遊びをして育ちました。


そんなこともあるせいか、時々無性に海の音が聴きたくなります。

無性に波の香りに包まれたくなります。



ただ黙って、潮風に吹かれながら、光の海を眺めている。


ただじっと、じっと、光の風を見つめている。



きらきら光る波が、少しだけこそばゆいのは、


遠い日の自分に出逢っているからなのかもしれません。




たまにはそんな日が、あってもいいですよね。





- 海と写真の時間 -

「西浜海水浴場」&「釜磯海水浴場」


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夕日の庄内浜

2006-10-09 | 


鶴岡市の加茂港と油戸漁港の中間付近から庄内浜の夕日を撮影しました。
鶴岡市出身の作家、藤沢周平さんの『龍を見た男』という小説は、ここを舞台に書かれました。

そう言えば、その藤沢周平さん原作で山田洋次監督の映画 『武士の一分』 の主役の木村拓哉さんや壇れいさんらが山田監督と映画の成功を祈願に鶴岡市の荘内神社を訪れたそうです。→参考
その時に振る舞われた山形名物の「芋煮」を食べた木村拓哉さんは「うめぇのぅ」と庄内弁で感想を述べられたそうです。(^o^)良いですねぇ~。
キムタクが庄内弁を使ってくれて、庄内の若い世代が積極的に自信を持って庄内弁を使うようになったらいいなと思います。
最近、庄内でも庄内弁を使う人が減ってきているのです。
大好きな庄内弁、無くなって欲しくないです。



遠い沖を、酒田の湊に向かうらしい商人船が、帆を上げて走っている。

帆は淡いみかん色に染まっていた。

秋の日は暮れるのが早く、水平線に近づいてそこでしばらく

海と空を赤く染めたと思うと、急に落ちこむように海に沈む。

そしてその次に、穏やかな薄暮の時刻が来るのだ。

「そろそろ鉤を入れっか」

源四郎は、寅蔵に声をかけた。



藤沢周平 『 龍を見た男 』 より -



「武士の一分」公式HP

「武士の一分」公式ブログ


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ほのか 海

2006-05-02 | 



人は何故


海を見たくなるのでしょうか







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夕霞

2006-03-23 | 


日本海の春の夕焼けです。 (山形県遊佐町吹浦から撮影)

真冬には偏西風で荒れ狂う日本海ですが、春先になると時折信じられないほど穏やかな波の日があります。霞(かすみ)が懸かり、幻想的な夕焼けの中、飛行機が音もなく雲を曳いていきました。


ところで「霞」(かすみ)は、春に水蒸気が凝結して細かい水滴となり地表近くの大気中に煙のように漂う自然現象なのですが、秋にはこれとまったく同じ現象を「霧」(きり)と呼びます。
春立つものを霞(かすみ)、秋立つものを霧(きり)、と同じ現象を季節によって違う呼び方をするのです。

食べ物では、牡丹餅(ぼたもち)とお萩(おはぎ)も同様です。
まったく同じものなのですが、春のお彼岸では「牡丹餅」、秋のお彼岸では「お萩」と呼びます。季節の花になぞらえ、その季節を感じながら味わいたい、という心映えでしょうか。

日本人は古来から自然に寄り添って暮らしてきました。そしてその時季だけに用いる特有の言葉を生み出してきました。日本人が自然の中で育んできた美意識の結晶とも言うべき『季語』です。

四季それぞれに吹く風や、降る雨、差す日の光、そこに息づく草花や生き物たちの様子、そしてその中に在る自分自身を繊細に感じとって、その一つ一つを表すために先人は言葉を添えてきたのです。
たとえ同じものであっても時季によって呼び名を変え、それを口にすることでまた季節を感じる。そしてそんな微かな趣をとらえる感性を、私たち日本人は誰に教わるでもなくここに暮らしているだけで身につけることができるのです。

なんと豊かなことだろう、と思います。

自然に身を置き、風に吹かれて草木のざわめきを聴いたり潮騒の音を感じただけで、何か満ち足りた気持ちになるのは偶然ではなく、私たち日本人の遠い祖先からの風の言葉を聞いているからなのかもしれません。





四季の言葉 ← 大好きな写真家「今森光彦」さんの美しい写真と季節の言葉のアンソロジー。
おすすめです。

日本人の心の結晶 『季語』の世界へ

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潮騒の音

2006-01-30 | 


庄内には、海があります。

だから、みんなそれぞれ海に思い出を持っています。


故郷を遠くはなれて暮らす友たちに・・・、

『 今でもあなたの耳には、

あの潮騒の音が聞こえていますか 』




「瞳を閉じて」

風がやんだら 沖まで船を出そう

手紙を入れたガラスビンをもって

遠いところへ行った友だちに

潮騒の音が も
う一度届くように

今 海に流そう

今 瞳を閉じて


- 作詞・作曲 荒井由実 -

Yumi Arai 1972-1976



「瞳を閉じて」誕生秘話

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冬の海

2006-01-23 | 



冬がきても、怖れることはない

空は見えず、太陽が輝かなくても

昼と夜の区別がつかず、道に迷い

感覚を失おうとも


自分を、取り戻すんだ


明け方には雨が降るかもしれない

けれど頭上には虹が架かるのさ


誰かに愛してもらうんだ


手遅れになる前に・・

before it's too late



-1973-
「DESPERADO」~EAGLES~

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海坂の夕日

2005-11-07 | 


海辺に立って一望の海を眺めると、

水平線はゆるやかな弧を描く。

そのあるかなきかのゆるやかな傾斜弧を

海坂(うなさか)と呼ぶと聞いた記憶がある。

美しい言葉である。



~ 藤沢周平 ~

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