風の記憶

the answer is blowin' in the wind

季節はめぐる

2006-02-26 | 季節

つい2週間前まではこの写真のように雪の中に悴んでいた庄内も、平野部では日陰に少し残っている程度に雪解けが進みました。
季節はあっという間に春に向かって駆け足です。

今年は本当に雪の多い年でした。あまり積雪の無いここ庄内地方でも、今年は来る日も来る日も除雪をしていました。おかげで筋肉がついてしまいました。
気象庁は今年の豪雪に「平成18年豪雪」と名前を付けたようです。気象庁が豪雪に正式に命名したのは昭和38年の所謂「三八豪雪」以来、43年ぶりだそうです。
大変な冬でしたが、待ちに待った春はもうすぐです。


どんなに辛く厳しい冬でも春はやって来ます。

季節はめぐり光溢れる季節がやって来ます。


あの光の向こう側に

春はあります。




松任谷由実 - 春よ、来い -

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失敗!

2006-02-24 | 

やってしまいました・・・。

先日、久しぶりに青空が見えて良い夕焼けが期待できそうだったので、鳥海山の麓の地区(山形県遊佐町藤井地区)に撮影に出かけました。ここからは庄内平野が見渡せて日本海に沈む夕日も楽しめる、私のお気に入りの場所なのです。

本格的な夕焼けまではまだ時間があるので、山里の雪の風景を撮影していたのですが、フィルム1本を撮り終えて次のフィルムに交換しようとしたその時でした。
なんとフィルムの巻き戻しボタンを押すのを忘れて、巻き戻ししないままカメラの裏ぶたを開けてしまったのです。
しかも、そんな初歩的な間違いをすることなんか、まったく意識していないものですから、ご丁寧にそのフィルムを引き出してしまったのです。
写真を撮り始めてからだいぶ長いのですが、こんな失敗は初めてです。(涙)
あまりのことに暫し呆然!!
あわてて戻しましたが、あとの祭りです。
現像に出したら、3分の2が真っ白(フィルム的には透明)でした・・・。

↑この写真の下部分が白と赤で燃えるようになっているのは、その時の痕跡です。

↓この写真は、外部露光してしまい真っ白なのと、大丈夫だったものの中間にあった写真です。
これはこれで面白いかも・・・、と思いアップしてみました。(やけくそ)




この事件のすぐその後、打ちひしがれて帰る途中の西の空は、この写真の色のような素晴らしい夕焼けが雲を染めておりました。(悔涙)



ぼくたちの失敗

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春の予感

2006-02-20 | 

 

真っ白な紙と、鉛筆を用意しましょう

その紙に「感謝したいもの」を書き出してみましょう

何のためらいもなく、すらすらと書けたなら

だいじょうぶです


まったく書けないのなら

肩の力を抜いて、深呼吸してみましょう

きっと、書けます

だいじょうぶ

だいじょうぶ


もうすぐ春ですから




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春の予感

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冬の月山

2006-02-11 | 


その月山(がっさん)は、

遙かな庄内平野の北限に、富士に似た山裾を海に曳く鳥海山と対峙して、

右に朝日連峰を覗かせながら金峰山を侍らせ、

左に鳥海山へと延びる山々を連亙させて、

臥した牛の背のように悠揚として空に曳くながい稜線から、

雪崩れるごとくその山腹を強く平野へと落としている。

すなわち、月山は月山と呼ばれる ゆえん を知ろうとする者にはその本然の姿を見せず、

本然の姿を見ようとする者には月山と呼ばれる ゆえん を語ろうとしないのです。


森 敦 - 小説 「月山 」より -

未だ生を知らず
焉ぞ死を知らん




森 敦 著 : 小説「月山・鳥海山 」

~庄内の山々「月山」~


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雪の色

2006-02-07 | 


フィルムの特性で、晴れた青空の日の雪陰は、空の青が映り込んだように青く写ります。
白い雪質を出そうとするなら、特殊なフィルターをレンズの前に付けて補正しますが、私はあまり補正はしません。
せっかく雪と青空が一緒に写っているのに、「雪は白いものだ」という固定観念に縛られるのは、とても窮屈だと思うのです。いろいろな偶然を楽しむ写真があっても良いのではないでしょうか。

それに、「雪は白いもの」って? 本当にそう思います?

雪国以外で暮らす人はそう思うかもしれませんね。

ひと冬、雪国で過ごして見てください。

きっと、わかります。

雪は白だけじゃないってこと・・・。





↓大好きなプロカメラマン若林さんの雪の写真集です。
若林浩樹さん - SNOW FILMS―心象雪景 -
web site  niseko photo gallery

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立春

2006-02-02 | 季節


2月に入りました。2月4日は『 立春 』です。

この頃になると「暦の上では春だと言うのに寒いですね。」と言う挨拶をよく聞きますが、本当の意味からするとちょっと意味合いが違うようです。
「立春」は、つまり「春が立つ」日です。
この場合の「立つ」とは、「生まれる」「始まる」「初めて気配が感じられる」といった意味ですので、「立春」とは「春が生まれる日」、もっと言えば「この日以降に春の兆しが少しずつ感じられるようになる」という意味ではないでしょうか。
冷静に考えれば、二十四節気では「立春」の前は「大寒」、この期間が一年中で一番寒い頃ですので、すぐに暖かい春になるわけはありません。
「大寒」から「立春」までが寒さのピークで、その峠を越えたので後は暖かくなる日が多くなる、だから「春が気立つ」=「立春」なのです。

「立春」はまた「正月節」と呼ばれるそうです。
旧暦(太陰太陽暦)では「立春」が年の初めだったのです。
ですから、「立春」から数えて88日目を夏に移る目安の「八十八夜」、210日目を稲の開花期と台風の襲来がぶつかる厄日「二百十日」と呼ぶのです。まさに「立春」は一年の始まりの日です。

ちなみに、「立春」の前日を「節分」と言いますが、これは「季節を分ける日」と言う意味。
「立夏」「立秋」「立冬」の前日も「節分」なのですが特にこの日を「節分」として豆まきをするのは、一年の終わりに厄払いをして新しい年に福を呼び込もうとする願いがあるためではないでしょうか。
立春の早朝、禅寺では門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣があるそうです。

立春はいわば「お正月」、と言うことは節分は「大晦日」と言うことでしょうね。
立春の頃はとても寒いのですから、「暦の上では今日は春」と言うよりも「暦の上では今日はお正月」と言った方が正解、でしょうか?(^^ゞ


立春の頃、雪国東北は未だ深雪の中です。
それでもカレンダーの中に「春」の文字を見つけると、心の中に ほっと灯りがともるような気がするのです。

深雪の中、「立春」の日に雪国の人々は心に「春」を灯して願います、

『春よ、来い!』


「立春」以降、初めて吹く南よりの強い風を「春一番」と呼びます。




四季の教科書―二十四節気からのおくりもの

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