鳥海山麓、山形県遊佐町白井新田の湿地に棲息する『ハッチョウトンボ』です。
写真のアップで見る限りではただの赤とんぼに見えるかも知れませんが、実はこのトンボ、頭から尻尾の先までの全長が約2センチほどしかない、日本一小さなトンボなのです。
2センチというと、ほぼ1円玉の直径と同じです。
↓トンボの実物大はこのぐらいです。
実物大
このハッチョウトンボは、低地から山地の日当たりがよく草丈の低い植物の生える湿地や、休耕田に生息しますが、移動性がないために僅かの環境変化に付いて行けず、地域のレッドデータブックでは準絶滅危惧種に指定されているところもあるようです。
ここ鳥海山麓の湿地も、およそ100坪ぐらいの小さな湿地を柵で囲み、入り口を施錠し厳重に保護されています。
「白井新田のハッチョウトンボ棲息地」は“ふるさといきものの里100選”(環境庁自然保護局)に選ばれており、遊佐町指定天然記念物にも指定されているのです。
この日は、管理人さんが入り口を開けてくれて、中に入ることが出来ました。
気をつけてよく見ないと見過ごしてしまうほどの、小さな小さなトンボ。
他の生き物でも同じですが、雄はきれいで鮮やかな濃い赤色ですが、メスは地味な茶褐色であまり目立ちません。
雌の気を惹くように雄はきれいに着飾る、と言うことなのでしょうが、雄が鮮やかな色で外敵の気を惹いているうちに、目立たない雌はこっそりと卵を産み付け命を次ぎに繋ぐ、とも思えるのです。
小さな場所で、小さな命の、小さな営み。
でも、命のかけがえのなさは、大きいも小さいもありません。
メスは茶褐色で本当に目立ちません。
小さい上に目立たないので見つけるのも大変です。
小さくて すばしっこい・・・。
撮影も大変です。(^^;
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