「俺たちの勲章」1975年4月より放送。
確か小学校6年生くらい・・・。
前もこの話題出したっけな?(笑)。
ま、いいや。やっぱり好きなんで・・・。このあとの「俺たちの旅」の方が一般的には
有名だと思うし、そっちも全DVD持ってるけど、こっちも素晴らしいドラマです。
松田優作、中村雅俊の2人の刑事ものね。はみ出し刑事のコンビものの走りかなあ。
のちの「危ないなんとか」とか「トミーとなんとか」みたいな感じだけど、勲章は
もっとずっとシリアスで大まじめな出来だ。コミカルな面もあるけど、基本は人間の
悲哀とか不条理な事件とかやるせない思い・・とか、描いてる場合が多い。
相模警察なんで舞台が城山あたりとか横浜とか神奈川県が結構出てくるのも嬉しい。
演出上なんだろうけど、二人とも大体いつも決まった格好してるんだけど、真夏でも
T-シャツの上に皮ジャン着てるんだよね。タバコもスパスパ吸ってるし、ポイ捨てするし、
いけないんだけどこの時代はね・・・。大人はみんな吸ってたし。
今見ると、やっぱりタイムスリップしちゃうんだよねえ・・・。画面に出てくる車とか
風景とか、街並みとか・・・。
なんか色々と自由だったかなあ・・・とも思うなあ。色んな主張を色んなやり方で
一人ひとり個性的にやってた気がする、今よりも。それは多分ネットや携帯電話なんかが
なかったからかなと思うね。今ってネットで色々調べられて、誰でも簡単に情報を得られるし、
「平均点」がわかりやすいかなと思うんだよね。みんな「つながってる状態」が昔より
ずっと密だから、「自分は世間と比べて、この辺にいる」ってのが把握しやすい・・・じゃないかと
思う。昔は今ほどつながってないからさ、自分はどうなんだか、どの位置にいるのか、
よくわからないんだよ、ホントに人それぞれでさ・・・。
話は元に戻るけど、主題歌ね、インストなんだけど、吉田拓郎の「ああ、青春」って曲
だよなあ、これ。トランザムが演奏してる。すごくかっこいいんだよなあ。中華街とか港が
画面に出て来てね。異常に足の長い松田優作がさっそうと歩いてる(笑)。二人とも
手足長いからねえ、憧れたもんだよ、本当に。
女優陣も坂口良子とか、関根恵子、真野響子、五十嵐淳子なんかが出てて、当然
若いんだけどすごく綺麗でねえ。五十嵐淳子はこれが縁で中村雅俊と結婚したね。
当時は松田も中村もものすごく大人に見えたけど、今見ると若者だよね(笑)。
当たり前か・・・こんなに肌がきれいだったとは(笑)。
松田優作はこのドラマとか太陽にほえろあたりのシリアス&ややおふざけの、バランスが
微妙な感じがいいな。これ以降になっておふざけが多くなってくると、それもいいんだけど
軽くなっちゃうかな・・・。中村雅俊は今の髪型やめてくれないかな・・・。このころの歌が
一番いいよ、「いつか街で会ったなら」「俺たちの旅」「ただ、おまえがいい」「ふれあい」・・・とか
がいいな。「恋人も濡れる街角」は全然似合ってない。大体あまりいい曲じゃない、桑田さんには
悪いけど。