教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

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小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

いつの世も・・・

2013-12-03 | 日記

怒り・・・。

うん、世の中、怒っている人が多いよね。

ま、でもいつでも大体同じ様な気はする・・・。

自分の子供の頃だって、こういう雰囲気はあった。

いや、今よりもっとエネルギーが強かった気もする。

その時代ってのはまあ、大雑把に70年代ってことだけど、

子供の目から見てだね、人々、特に若者の間に「古い体質を壊して

新しい住みよい世界を作ろう」みたいな雰囲気があった気がするんだな。

ま、いつの時代も反体制ってのはかっこよく映るものなんだろうけど、

怒りと言うのは言い換えれば、新しいルールや世界を作りたい、自分たち

なりに自由に生きたいって言う願望だった気がする。

(連合赤軍などの間違った方向もあったわけだが)

 

もちろん今でもそういう願望は誰でも持っているだろうし、若い人たちの間では

特に大きくあるだろう。

あるだろうけどね・・・なんというか、こう言っちゃ身もふたもない気もするけど、

初めからあきらめムードみたいなものも感じる時がある。

 

高度成長の時の日本とは明らかに違う。

世の中のせいにしたり世を嘆いたりするのはナンセンスだと思うが、今は

どこか八方ふさがりな雰囲気が日本全体を包んでいて、それが若い人たちの

間に蔓延しているような気もする。

もちろん、だからこそのチャンスってのも確かにあるだろうし、逆に面白いのかも

知れないけど。

 

でも俺が感じていた70年代の何か新しい世界が開ける様なワクワク感と、

同時にシラけた虚脱感、若者は自分たちの世界を作ろうともがいている

感じ、個人の力や努力でも変えることが出来る様な期待感・・・こういう色んな

期待がまぜこぜにあった気がするんだなあ。

 

それが今はあまり感じられないのと、日本自体の閉塞感、個人の力では

もはやどうにも太刀打ちできない世の中の仕組み・・・。

また、道徳にしたがって生きるより、法律に触れなければどんな低俗なことでも

お金儲けのためにはいとわないと言う風潮・・・。

「粋」と言うプライドが大きかったと思うんだけどなあ、日本人は。

ほら、ルパンも言っていたじゃない、「粋にやろうぜ、粋によ」ってさ。

 

今を嘆いていても日本、日本人の素晴らしい国民性を信じて、自分が信じた

ことをまっすぐやればそれなりにきっと幸せになれるんじゃないかと思ってもいる。

 

だから、ただ世の中の不合理とか周りに対して怒りを振りまいているだけより、

自分のやりたいことを自分の責任で、人を傷つけず、納得がいくように行動するのが

大事なんじゃないかと思う。

もちろん色々な理由で100%出来ないときもある。

それでもあきらめずに水面下でしつこく続けて行くしかないと思う。