古い音楽雑誌を読んでいたら、先輩バンドが若手バンドに物申す記事があって、
若手バンドはビビっちゃうんだけど、何のことはない、「(履物に関して)本番は何を
履いてもいいけど、リハの時にゴム草履だとケガをするかもしれないから靴を履け」って
アドバイスだったんだけど、つまりはやはりリハの時は色んな機材のセッティング中だから、
素足に近い状態だと危ないかもってお話なんだ。
確かに当たっている。
本番は”中途半端な機材”は片づけるけどリハ中は邪魔にならない程度に
ハケているだけかもしれないし、色々なコード類も結構這ってあったりする。
スタンド類などは金属なんで重いものも多いし、足の上に落とされたら結構危険。
あまり生身に近くない格好の方が安全だよね。
逆の視点から言うと、こっちサイドの理想は”どんな使われ方をしようと、故障やトラブルの
ないように”機材をセッティングしたい。
「ここはシールドが這ってあるので気を付けてね」ってのは通用しない。
少しでも心配だなって思ったところはやはり確実に引っ掛ける。
どう動いても引っ掛けないような配置で這わせないといけない。
電源類なども抜いて欲しくないところはガムテなどで固定しないと抜かれる。
先日、ああ、しまったと思った事の一つにゲタでステージに出る場面があって、
案の定ゲタの歯でマイクシールドを踏まれた。
そこに立つとは思わなかったと言うところに立つんだ。出演者は。
かなり頭を使って避けてはおいたんだが、甘かったんだな。
これはこちらが悪いので仕方がないのだ。ステージ上は一応どこを歩いてもOKだからね。
そんな細かいところ大丈夫なんじゃないですか?って言われることもあるんだけど、
いやあ、なかなかどうして予想の斜め上を行くんだよ、出演者は(笑)。
ピアノもコード類を椅子から離しておかないと、椅子の足で踏まれる危険性もある。
音声ケーブルを踏んで抜かれちゃうこともあるので、わざと鍵盤の左端に一回
上側に出しておくんだけど、まあ、演者に下に降ろされちゃうんだけどね(笑)。
これは仕方ないわな。
全部ワイヤレスになって欲しいわ。
将来はなるんだろうな。その頃はどんな音楽が流行っているのか。