年々歳々花相似たり 歳々年々人同じからず(劉廷芝)
劉廷芝(りゅうていし)は中国唐代の詩人です。
古に洛陽城の桃の花を楽しんだ人達は今はもうなく、毎年美しい花は同じように咲くけれど、この花を見る人々は毎年同じでない。と嘆いています。
ついに、晩秋号のupもままならないうちに師走の頃となってしまいました。
朝夕はずいぶんと冷え込むこの頃ですが、皆様には如何お過ごしでしょうか。
些か私事になりますが、父の33回忌を勤めました。「親孝行したい時には親は無し」、けだし名言です。今更ながら父は早く逝ったものだとしみじみと回顧するこの頃です。
父の他界を機縁に得度した私ですが、経など何百回読誦したところで、残された者の気休めにしか過ぎないものです。(画像は神妙な面持ちのyo-サンです)
親鸞は「父母の孝養のためとて、一返にても念仏まうしたること、いまださふらはず」と残されています。(歎異抄第五章)
つまり、「父や母の追善供養のために、念仏を唱えたことは一度もない」という意味です。
そして「そのゆえは一切の有情はみなもて世々生々の父母兄弟なり。」と続きます。
歎異抄は名実ともに私の座右の書であり、長年読んでいますが、先師の境地にはおろか、足元にも近づけぬ愚かな自分を思い知るばかりであります。
歎異抄の講義はまた別の機会に譲りまして、ご両親の健在でおられる皆様、どうぞ親孝行を。ご病気の時は心をこめて看病をなさって下さいませ。釈尊は「看病福田」と言われております。
閑話休題
12月のカウンセリング研修(下記のみです)のお知らせをさせて頂きます。
本年最後の学習会となりますので、お誘い合わせてお出で下さいませ。
★☆★NPO法人 カウンセリング研究会あのの12月例会★☆★
日時 12月15日(土)PM1:30~4:00
会場 ユー・アイ ふくい
内容 「コミュニケーションにおける他者理解と自己表現について」
(講義と話し合い)
★ 何だか難しそうですが、相手も自分も互いに分かりあうには、って
感じの勉強会と思って下さればよいかと存じます。
美味しいケーキやお茶などが用意されていますよ!!
講師 yoーサンこと 米沢 豊穂
「あのの」は発足20年、NPO法人です。一応会員制ですが、
関心のある方どなたでもご参加歓迎です。(ビジター参加費1,000円)
原則として毎月第3土曜日が例会日です。
お申し込みは事務局(℡ 0776-54-5346 野口さん)まで。
それでは、師走は仕果すとか・・・。どうぞ皆様、カゼなど召されませぬように年内のお仕事などお片付けになりまして、少し早いですがよいお年をお迎え下さいませ。
ごきげんよう。
お元気そうなお写真を拝見できて安心いたしました。
中秋号も師走号も何度も拝読いたしました。いつも、先生のお話はもちろん、文章も心にジーンと響きます。
いつだったか、先生の所へご相談に上がった時、実家の父が病気で余命が短いことを申しましたら、先生は「生きておられる間に一度でも多くお父様を訪ねてあげて下さい」と仰いましたね。
そのお言葉を胸に何度も父を訪ねました。最晩年は十分会話も出来ませんでしたが、体をさすってあげたりしました。父とは心で会話が出来たと思っています。
その後間もなく父は他界しました。私は先生のお言葉を頂いておりましたので、思い残すことはありませんでした。清々しい心で父を送ることが出来ました。
父は今でも私の心の中に生きています。
米沢先生の、一つ一つのお言葉が多くの人たちの心の支えになっていると思います。どうぞいつまでもお元気でいらして下さいますよう心よりお祈り申しております。
yo-サンのブログ、思わず読み入ってしまいました。
心が折れそうになったとき、読むと元気が出そうです。またお邪魔させていただきます。
そろそろ卒業式のスピーチの準備を・・・と気になっていますが、ここに言葉を選ぶときのヒントがたくさんありました。
また先生のお話をお聞きしたいです。失礼いたしました。