
2月の声を聞きましたが皆様には如何お過ごしでしょうか。
節分、立春と暦の上では春を感じますが、ここ北陸路は粉雪の舞う日々です。
2月(February)は「如月」(きさらぎ)、1月は睦月、3月は弥生、4月は卯月と続きます。陰暦和名の呼称は趣がありますね。
「きさらぎ」とは、
「衣更着」まだ寒い日が続くので、更に衣を重ねて着る。
「草木張り月」草木が芽を張り出す。
「気更来・息更来」陽気が盛んになる。
この他にも、「生更ぎ(きさらぎ)」、「雪消月(ゆきぎえつき)」、「雪解月(ゆきげづき)」
「麗月(れいげつ)」、「木の芽月(このめづき」)、梅見月(うめみづき)」、「初花月(はつはなづき)」、
「小草生月(おぐさおいづき)」、「雁帰月(かりかえりづき)」・・・・まだまだあるようです。
それぞれの意味は分かるのですが、どうして「如月」と書くのかはよく解りません。字の通り読めば「月の如し」となりますが、その意味が不明です。「真如の月」なんでしょうか。例えば「阿弥陀如来」などの「如来」は「真如から来たりしもの」と聞き及んでいます。(どうも、これではなさそうですね・・・)
どなたか博識の方、ぜひご教示願います。
閑話休題(それはさておき)
如月といえば、やはりこの歌です。
願わくは花のもとにて春死なん
その如月の望月のころ
そうです。西行法師の作です。
花をこよなく愛した西行法師は、花にまつわる沢山の歌を詠んでいます。
彼はその願い通り、文治6年(1189年)2月16日、満月(望月)の翌日、旧暦2月16日、まさに花の盛りの頃(新暦では3月下旬から4月にかけてです)その73歳の生涯を閉じています。
如月の望月は15日、つまり、お涅槃(お釈迦様の入減の日)です。釈尊を慕い、自ら詠ったように「望月のころ」にその一生を終えました。
見事です。あまりにも見事ではないですか。 歌詠みであり、仏に仕える僧はこうでなくてはならない!と思うことしきりのyo-サンです。
今月の画像の説明がないって?
そうそう、そうでした。琵琶湖のほとり、滋賀県は高島市にある池です。先日の冬の晴れ間、春を待ちわびて釣り糸を垂れてきました。もちろんボーズでしたがね。お魚と遊ぶだけで十分ですから。仮に釣れても、キャッチ&リリースなんです。
池の向こうにはJR湖西線が走っています。ちょうどブルトレが小気味良い音をたてて敦賀方面に通り過ぎて行きました。
今年も勉強会が始まりました。また別にお知らせをupさせて頂きます。
それではこれで。皆様、どうぞカゼなど召されませぬように。ごきげんよう。