【再び近況・心境】
-清水の桜のこと-

今年に入って3度目になる。
心が疲れるといつも琵琶湖に行く。
愛車を駆って北陸道敦賀ICを降り、161号線を1時間ばかり走り、追坂峠を越すと眼下に琵琶湖が広がる。滋賀県マキノ町(今は高島市マキノ町)奥琵琶湖である。桜の名所海津大崎も近い。
峠を下りた所に1本の桜の老木がある。「清水(しょうず)の桜」である。
海津の桜はまだ、ちらほらであったが、清水の桜は青空の下に満開であった。
樹齢は300年を超えるという「アズマヒガンザクラ」だそうだ。

この桜は水上勉(福井県若狭の出身)の小説「櫻守り」の舞台にもなっている。
その桜の木の下は小さな墓地である。墓碑を見るとその多くが過ぐる戦いで戦死した兵士達のものであった。
いずれも徴兵されて出征した一兵士のものばかりである。戦死すればこの故里の櫻の下へ帰りつくとの思いで・・・。
「櫻守り」の主人公・北弥吉も死んだら「清水の墓地へ埋めてくれ」と遺言し、その通りになるのであった。
今頃は葉桜となり五月の風に枝を揺らしていることだろう。

奥琵琶湖慕情(海津大崎)
今宵はこの辺りで。
-清水の桜のこと-

今年に入って3度目になる。
心が疲れるといつも琵琶湖に行く。
愛車を駆って北陸道敦賀ICを降り、161号線を1時間ばかり走り、追坂峠を越すと眼下に琵琶湖が広がる。滋賀県マキノ町(今は高島市マキノ町)奥琵琶湖である。桜の名所海津大崎も近い。
峠を下りた所に1本の桜の老木がある。「清水(しょうず)の桜」である。
海津の桜はまだ、ちらほらであったが、清水の桜は青空の下に満開であった。
樹齢は300年を超えるという「アズマヒガンザクラ」だそうだ。

この桜は水上勉(福井県若狭の出身)の小説「櫻守り」の舞台にもなっている。
その桜の木の下は小さな墓地である。墓碑を見るとその多くが過ぐる戦いで戦死した兵士達のものであった。
いずれも徴兵されて出征した一兵士のものばかりである。戦死すればこの故里の櫻の下へ帰りつくとの思いで・・・。
「櫻守り」の主人公・北弥吉も死んだら「清水の墓地へ埋めてくれ」と遺言し、その通りになるのであった。
今頃は葉桜となり五月の風に枝を揺らしていることだろう。

奥琵琶湖慕情(海津大崎)
今宵はこの辺りで。