「発達障害者への配慮なんてできない。精神障害系なら短時間勤務とかあるけれど、発達への配慮なんてない。あんたはオープンで入って来たから専門職をありえない安値で雇うことができた。ありがとう。」
これは、とある発達障害のあるソーシャルワーカーが元雇用主から言われた言葉です。
学校や医療福祉でさえできないことを一般の会社でなんて、あり得ないです。
これは発達障害に限らず、高次脳機能障害、統合失調症、うつ病などの気分障害、がんなどの内部障害(外から見えない身体障害)などにも当てはまります。
企業の求める障害者雇用枠は、昔も今も「軽度身体障害者枠」です。
ハローワークで障害者枠を探すと精神の人ばかり来るから、わざと人材紹介会社を介して募集するということも聞いています。
人材紹介会社は「精神の人への枠なんてない」と言っていて、その会社が「精神・発達障害者雇用促進事業」なるものを受注しているのは何とも滑稽です。自治体としても法に基づいてやっているふりが必要なのですから、最安値で受注してくれてさも熱心にやってくれていればそれで十分なのでしょう。
というアドバイスをしたハローワークの窓口の方がいらっしゃるそうです。
大変適切なアドバイスだと思いました。
「織の中に入ってろ」よりは相当ましで、現実的な助言だと思います。
なぜ、躊躇するか。
それは、偏見が強いということもありますが、端的に言うと
「面倒くさい」「うざい」
そういう存在は、罰金払ってでも雇いたくないというのが企業の本音、なのではないでしょうか。
ただし、法律も少しずつかわり、企業の立ち位置も様々なので、障害をオープンにして就職(職種はかなり限定され、パートや低賃金が多いですが)に結びつく機会は今後も存在すると思います。
いいじゃないでか。配慮されないのならクローズで。
児童精神科医とかの専門家に非科学的な助言をされて、廃用性萎縮の人生を歩んでいる人が、非常に大勢いるでしょ。
老舗福祉法人に至っては、障害の軽い人でも重いふりをしないと支援しないのですから。実際露骨に駆逐排除するのですから。
今は企業が人を育てる時代ではありません。
企業は少し使ってテストして、足りていれば安値で残し、水準に達していなければ不法に解雇する。そういうことが当たり前の時代です。今は。
障害者雇用だって、ハローワークからの補助金が切れる段階で露骨にパワハラを仕掛けて辞めさせることが、当たり前のように行われています。
障害者枠や社会福祉法人の食い物になることにこだわりたい方は、それがその方の生き方なので、それでいいと思うのですが、何か思うところのある方は、支援者の懐を温かくする行いにこだわることはないと思うのです。