NHKで「引きこもり」についての特集が相次いでいる。
たしか、「引きこもりクライシス、100万人の衝撃」とか、「引きこもりと発達障害」とか。
徹頭徹尾絶望的でひたすら悲劇で、全くの絶望でしかないという内容で、今調子を崩し気味の私は、思わず不調になってしまった。
NHKの報道を見ていると、もう何の解決もない。あるとしたらナチスの方法しかない。と思えてしまうが、本当にそうなのだろうか? 本当に絶望以外はないのか?
NHKはあれを報道して、何を目的としているのだろうか。おそらくは発達障害ギョーカイ界隈の宣伝をそのまま流しているのだろうが、ギョーカイはあれを見せて、何を得ようとするのだろうか。
ギョーカイは児童精神科受診をやたらと勧めるが、売りつけるのは強烈な薬と社会への愚痴と絶望だけ。向精神薬以外の対抗策を勧められる医師は少ない印象を持つ。やたらとデータ鳥に熱心で、研究から希望につながることをするかと言えばそうでない人が多く、絶望と社会の理解を求め続けるくせに、自ら医療や福祉の支援事業を興して救済しようという動きを、ギョーカイ筋から私は見たことがない。
結論から言えば、すくなくとも医療福祉につながれば、「親亡き後に衰弱死・孤独死」ということにはならない。支援を受けつつ少しずつ自主性が出てきて社会参加や社会進出に向かうこともあるかもしれない。
困難であることは分かる。医療福祉の負の部分も見てきた。支援者との相性もある。しかし繋がっていれば、最悪にならない確率が高まる〈医療福祉に殺される可能性を否定できないが〉と、支援や制度をうまく利用すれば、それなりに生きていける可能性が高まる。と私は思う。診断はその手がかりだと思う。その手がかりから、自分なりの解決策を模索していけばいい。
NHK的に言えば、困難なことだけは確実に言えるから、あのような絶望しかない構成になるのかもしれない。回復の過程は一人一人違うからといって、回復する道や回復する方策を報道しないのは、大変な片手落ちだと私は思う。
NHKの報道を見て、猛烈な希死念慮とうつ状態が発生した。しょうもないことだと思う。この国では自殺は許されず、生きていくしかないのだから。苦しんだつて世の中は動いている。動きに合わせられるように、自分の心を楽にするしかないのだ。
私はただひたすら、自分の回復の道を探るだけだ。NHKのあの種の特集は、もう見ないことにする。