今、大島信頼氏〈心理カウンセラー〉の本「無意識さんの力で無敵に生きる」を読み始めている。
冒頭で「メタファー」という単語でいろいろ説明していることで、インスピレーションを得た。
私は「名前を付ける」という言葉にしたい。
これは、べてるの家やダルクなどですでに行われている営み。とはいえ、彼らは大嶋先生の立場とは心理核的にも異なる。
べてる・ダルクは心理学的には認知療法の立場。
一方で大嶋先生はミルトン・エリクソン療法の立場。
べてるやダルクは「広義の福祉」〈社会福祉学とは異なると思うが〉であり、純粋な心理療法をされている大嶋瀬先生とは違う立場かもしれないが、「メタファー」の説明で、私は「名前・ラベルつけ」の効果のことだと思った。
べてるの家などでは例えば、幻聴のことを「幻聴さん」、自傷行為をもたらす衝動のことを「刃物屋さん」などと名前をつけて「もてなす」。
なぜそうするか。べてるの家などでは、当事者たちの経験知として、症状緩和策として、集団を維持する方法の経験値として用いられている。
「名前をつける」「ラベルを付ける」ことの心理学的意味を、大島先生が教えてくれたと、私は思い、記録に残したいと思った。
私なりの解釈では、「名前を付ける」ことの心理学的価値は「無意識の力をかりる」ということ。
詳細は大嶋先生の著書に委ねる。
名前を付けることで、意識的な判断から無意識的な「メタファー」の力を引き出すことができる。だということだと、私は思う。