知的障碍者に対する不妊手術条件提示事案について、多少調べてみるだけで、いろいろわかってきた。
どうやら近年、立て続けに報道された、
(元は「江差福祉会」。不祥事報道後「あすなろ福祉会」に改称〉
職員による利用者への暴行事件と裁判、行政処分
元利用者が職員との子供を宿し、その子供をトイレで殺害した事件
その他、パワハラのうわさも目にした。
ここでは取り上げないが、Twitterにはいろいろ関係者がこの法人のことを書いている。
私の基本的スタンス、すなわち知的障碍者施設では恋愛禁止がスタンダードなので、それ以上の支援をする施設を称揚する姿勢に変化はないが、
なぜ交換条件が「不妊手術」だったか。なんとなく感じるようになった。
やり手の法人かもしれないが、やばい面もあるのだと感じる。
元職員の一部からは「パワハラ」の書き込みをされている。
そんな雰囲気の中、暴行事件が発覚し行政処分まで受けている。
私はその暴行事件がすべてではないかもしれないと思っている。
一回の暴力で新規受け入れ停止3か月に処せられるのは、重すぎると感じる。
また、法人組織の行為ではなく、元職員と元利用者の非行、とはいえ、殺人事件が起きてしまう「土壌」を、一連の報道を見ていて感じ取ってしまうのは、私の神経過敏のよるもの。なのだろうか?
利用者夫婦には利用継続には不妊手術を条件とし、
一方で職員は自分の性欲を満たすために、障害により後先のことがわからない利用者と淫行に及ぶ。
私の経験したキリスト教系名門知的障害施設では、利用者には修道士のような「聖潔」な生活をさせていたが、職員の性風紀は乱れていて、夜勤中に職員同士が性的行為にふけっていた。という噂さえ聞いたことを思い出した。
こういう職員行動の乱れは、職場の雰囲気や風紀を反映したものだと、私は考えている。
心ある職員は悩んでいるようだ。
少なくとも、あすなろ福祉会では、あの交換条件が必要だったのでしょう。
当事者間の妥結は、尊重したい。
しかしその事業は税金を使う公共事業。行政が求める基準はクリアする必要がある。
もともと行政処分まで行ったような前科のある法人。
利用側からの声ではなく、行政からマークされていたのだと思う。
行政のアクションを注視したい。
それから元職員さんたちへ。
どうかせめて、見聞きしたことを、道庁に文章で報告していただきたい。
資料の蓄積が、真実解明の手掛かりになると、私は思います。