「生涯引きこもり」と宣言された私の、超豪華オプション生活

 登校拒否となり、生涯ひきこもりであろうと決めつけられて四半世紀。社会人として生きる記録。#発達障害 #自閉症 #ニート

経験知は、障害特性を凌駕するのか?

2024-09-09 06:21:59 | 当事者研究
ひょんなことから、アドリブで、多動な子供さんの相手をした。
公共の場で、好きにはしゃがせることは、不適切な場面。
もちろん、しかりつけるなど、不適切極まりない。

ぐずりたそうな子供さん本人の気持ちもあるが、公共の場で、様々な人たちの「気持ち」も、配慮しなければならない。

かつて培った杵柄が、効を奏した。
私は笑うのではなく、怒るのでもなく、
子供さんと多少距離を取りつつ、お母さんのところに行くよう促すと、
多動でぐずりたい子供さんは、従ってくれた。

時々、かつて培った介護職経験が、福祉以外の仕事をしていても役に立つことがある。
そういうことがあると、「もったいないのでは」と思ったりもする。
今の自分は、若かりし頃、必死に習得した「技術」を、ほとんど活かしていない。

しかしながら、やはり、私の感覚は独特で、同調性を強く求める人たちと摩擦が生じるのだ。
同調圧力の強い日本社会に「多様性」など、ない。

私の独特の体感は、「自閉症」という言葉で説明できる。
しかし「自閉症」の「症状」は様々。
私のように社会秩序を強く求める人もいれば、
ブリミッティプで「マイルール」に固執する障害当事者もいる。

やはり、「こういう行動は、自閉症という言葉で説明できる」はあっても、
「自閉症診断ある人の、次の行動が予測できる」は、ない。
人は多様だから。
診断名が同じでも、そもそも精神科の診断基準は医者個人の主観だから、
診断基準が自然科学ではなく社会科学、または政治学指標、なのだ。
人によって氏も育ちも千差万別。何一つ同じではない。

診断名で人間行動を予知できるとか、平気で言う自称専門家が福祉方面にはいるが、
医者たちが言うように福祉系の人たちの専門知識は怪しいと感じることがままある。
そういうでたらめな理論を専門家から振りかざされると、私はもう、いやになる。精神症状が出現する。
離れるしかない。人と接する仕事はリスクが高すぎるように感じる。
パワハラ上司やお局様、カスハラ客などとは、距離を取れることが、今の私には何よりも大事。
となると、今のポジション取りは妥当だと感じる。

大事なのは、距離だな

2024-07-08 18:38:46 | 当事者研究

何事も、距離感が大事。

障害者と共存?
密着は無理だな。障害に対する合理的配慮、というよりも合理的調整ができない人や環境のほうが多いから。
精神障害者の場合、一年で半分はやめていく。二年持てば「長期就労」の部類に入る。

それは一見高度な専門性がありそうな、障害福祉団体の職場でも同じ。
リンクの障害福祉団体もまた、職員へはもちろん、利用者への合理的配慮もできてないだろうなと思う。残念ながらそれが日本の現実だ。

興味のない障害理解や、できない配慮を。人事異動の激しい職場の人に求めるより、
通常の事業所とは物理的距離を置き、障害配慮しやすい環境を人工的に作れば、定着率は高まるようだ。

私たち障害者は、他者とは距離を保ちつつ、機械的に淡々と、接することだと思った。

障害者は千差万別だが、世間はひとくくりにしたがる。
ならば仕方がない。どのような場からも離れて、
適当な距離感を取るしかない。

障害と向き合う。

2024-07-08 17:39:53 | 生活と療養の工夫


安楽死したいと思っても。簡単ではない。
カナダやベルギーでは精神発達障害者安楽死が認められていても、精神障害や発達障害は優先順位が低い。

人間、そう簡単には死ねない。

とは言え。障害を克服するのは容易ではないこともまた、事実。
ワンクール程度の。通院で治るならともかく(そういう方とも何人かであってきている)、
何度も再発する私のような事例では症状固定され、
複雑で困難な環境要因のある私のような事例では、薬で直らない。

薬はただの時間稼ぎ。その背景にはで生育歴や社会環境。その他もろもろ環境要因、生育要因等々、複雑に絡み合っているケースでは、今の医療環境では、そういったものへのアプローチはほぼない。
私の主治医や確定診断医を含め、9割以上の精神科医は、薬を出して診断書を書く以上の仕事はできない。
神田橋先生でも、良くするアイディアはあるが治せない。

精神発達障害を。きれいさっぱり直すとか。あるいは発達障害。天才的な。素質を云々という、非現実的なことを考えるのではなく、
今の。状況に即した。手当てをこれからもしていく所存であるし、それしかない。
私は障害と。向き合う。現実と向き合い、生きていくしかない。

すみやかに、安楽死法制度の拡充を求めます。

2024-05-27 09:46:51 | 当事者研究
私にはもはや、絶望しかありません。
前回のブログで端的に書いています。
私の住む社会がベルギーやスイスなら、
私の状態はすでに安楽死を望む状態です。

カナダやベルギーでは、自閉症を理由とする安楽死が認められています。
日本でも速やかに安楽死の法制化が進んでほしい。
私は私の人生に自らピリオドを打ちたい

日本社会は「空気」を読む社会。
人間のコミュニケーションの9割は「空気」。
「ことば」は1割でしかない。

「空気」を読む能力のない私のような自閉症者が生産性上がらないのは、
生まれつきの脳機能障害によりコミュニケーションが成立しないから。

脳機能障害を、努力や学習でカバーできる範囲は、ごく限らている。

安楽死だけが、すべてを解決します。

日本における安楽死法制化を、速やかに求めます。

小泉進次郎先生が仰せのように、
日本は元気な6千万人だけで動かせばいい。

自閉症は絶望しかない。

2024-05-27 09:35:07 | 当事者研究
自閉症(アスペルガー症候群など)には、もはや絶望、しかない。

自閉症の治療目標は「家事をする引きこもり」なんて、虫取りが抱く妄想だ。

絶望しかない。というのは、肯定するしかない。

最新の研究によれば、人間のコミュニケーションにおける9割は「非言語コミュニケーション」。要するに「空気」だ。

発達障害について、診断してくれたり構ってくれる医者もいるが、
医者は
・同情してくれる
・薬を出してくれる
・診断書で社会的不利を少し補おうとしてくれ
しかできない。

動画の益田医師は、「同情してくれる」系のようだが、
別の動画を見る限りでは、
障害年金診断書については、かなりの塩対応だと感じた。

自閉症への解決策。益田医師がSNSで情報発信・展開するように、

安楽死しかない

と、私は思う。

すでにベルギーやカナダでは、自閉症を理由とする安楽死が認められている。
日本もそうなればいいと思う。

日本は「空気」を読みあう社会。
空気を読めない自閉症者に、よい場所はない。
私を含む自閉症者は、社会に負担をかけないよう、速やかに処分されるべきだと思う。

詐欺師はそこら中にいる

2024-04-29 08:45:20 | 当事者研究
多くの人が、詐欺とか引きこもりとか病気とか戦争とか、自分は厄介ごととは無縁だと信じて生きている。

私はすべて、自分事だと思っている。


お役所が「認知」しただけでもこれだ。
実際の被害はその数十倍だと私は思う。
今や詐欺は日本の基幹産業と化している。

オレオレのような、わかりやすい詐欺は減っている。
私は詐欺的だと個人的に感じている。
これにやられたと思われる人。被害額は兆円単位。かもしれないと感じる。

著名人の名を勝手に語る投資詐欺とか。著名人が被害を訴えても、メタ社とかは全くふざけた対応しかしない。
とのこと。
メタ社としては広告収入さえ得られれば何でもいいのだろう。
今日もどんどん怪しい広告が流れてくる。
私は絶対に引っかかってはならない。やられたら取り返すことは困難。だと感じている。

なぜ詐欺的な業者・団体・個人に騙されるか。
それは「考えている」からだという、マインドコントロールのことで学んだスチーブン・ハッサン氏の言説を、私は支持したい。

いつもなら騙されないけれど。
何かについて、例えば結婚、今後のこと、将来のこと、家族のこと、などについて、考えているときに、
コンディションの悪い時。悪いことの続いているとき、などに
信頼関係を築いてきた人や団体から
自分の愛する人が大変なことになっていると知らされる
あるいは、自分のためだけにとっておきの案件を持ってきたといわれる。
役所の相談窓口などが休みの土日祝日や長期休暇期間に、
愛する人を守るため、あるいは一生に一度のチャンスを逃さないため、
人は騙されると。スチーブン・ハッサンは述べていたことが思い出される。
(今は絶版のスチーブン・ハッサン著「マインドコントロールの恐怖」を何度も読んだ記憶〉

詐欺に引っかかる前に、家族や警察に相談と、弁護士会などは言う

詐欺師はとても巧妙。いまや典型的な「オレオレ」なんてのはなくて、
どんどん悪の手口を進化させている。

「人を信じられない人に、なってはいけない」
「近江商人三方良しを、やらないとね」
などと、詐欺師はきれいごとを並べる。
不思議なことに、どのジャンルの詐欺師、詐欺的業者も、似たような綺麗ごとを並べるようだ。

詐欺師はそこら中にいる。有名企業にもいる。都会にも田舎にも、どの街にもいる。
騙すより騙されるが悪い。騙されても被害は戻ってこない。(だから警察に申告しない被害のほうが圧倒的に多い〉
詐欺的産業は日本の一大産業。悪いやつは大手を振って歩いている。

警察は完全な物的証拠がないと動かない。
逮捕される犯罪者は、ほんの数%だと個人的には思っている。

犯罪行為まではいかないが、悪意を持つ人が、そこら中に、大勢いる。
警戒を怠らず、猜疑心を持って、だれも信用してはならないと思っている。

騙されると、騙された本人だけではなく、本人の周りの家族や職場などにも被害が及ぶこともある。
また、自分の家族や職場の「暗い本質」が見えたりもする。

世の中ペテンと詐欺師だらけだ。

精神障がい者の役所に対する対策は、大変だ

2024-04-28 19:18:52 | 当事者研究


役所窓口との対応、これまでもいろいろ苦労している。
そして研究もしている。

障害認定されると、何かと役所窓口に行くことになる。
これは生活保護でもよく言われるけど、
役所窓口は「水際作戦」がデフォルトだ。

福祉サービスを受けるための受給者証でも水際作戦。
医療証発行でも水際作戦。
障害年金申請でも水際作戦を感じてきた。

障害当事者が自分の意志で行くと、相手にされない。テコでも動かない。
それが、支援者と行くと、あるいは電話してもらうと、あるいは法曹士業を代理人に立てると、スムーズに動く。

同じことを求めているのに。
理不尽だと思うが、役所とはそういう組織なので、仕方がない。

役所窓口で怒鳴ってみても、対やくざ対応をされるだけ。
必要な手続きを進めてもらえない場合、福祉団体なり法曹士業なりの支援を受けて、進めることにしている。

役所窓口は水際作戦をやる。ことと同様に大事な知識がある。
役所窓口は、実は行政制度や手続きを、知らないことがある。ということだ。

たとえ法律や条例に存在する制度も、
役所窓口が知らない。知らせない。存在しないふりをする。ことがある。

対策は、役所のホームページを細かく観察し、印刷、記録し、引用すること。
役所は法律や条例で動く。法律や条例の履行を求めれば、さすがに屁理屈の貫徹は困難なようだ。

役所が市民最善の方策をするのは、タテマエ。
役所の本音は自分の利権拡大。
自分の利益を図ることは人間の本質だから、役人を責めても仕方がない。
どうやったら法律や条令どおりのことが実現するか、
冷静に考え、粛々と実行することだと思う。

文字の自動入力。簡単にできるようになった。すごい時代になった。

2024-02-04 10:38:37 | 日記
ついに。パソコンで文字の自動入力ができるようになった。
大変便利な機能であり。腕が使えない。とても気に入っている。
とは言え、漢字変換でミスがあったりするので、手入力の手間は必要。

若い頃一生懸命タイピング練習をしたが。今はもう音声入力でやってしまうのかもしれない。すごい時代になってきた。

OSがWindows11の場合、キーボードの、

Windowsキーと。
Hキーを

同時に押すと音声の画面が出てくる。

その音声画面のマイクボタンを押せば、音声入力してくれるようになる。
設定で「句読点の自動入力」ができるようにもなる。

いろいろな情報は、ご自分でググってお調べいただきたい。
「音声入力」とやれば。たくさんの情報があるでしょう。

音声入力には、当然ながらマイクの導入と設定は必要。
テレビ会議を日常的にやっている人には簡単なこと。
ノートパソコンあれば、大体自動でついている。
マイクなんて。 3000円も出せば買える。
凄い機能。今後大いに使ってみたい。

日本語が読めない

2024-01-14 13:40:59 | 生活と療養の工夫
能登地震への対応を見ていると、
人々は左右思想信条にかかわらず、
自分にとって耳障りな情報は脳にとどまらず、
認知されていない様が、よく見られる。

例えば、政府は震災10分後から対策本部を立ち上げ、対応を続けている。
自衛隊は直ちに現地偵察のために偵察機などを飛ばし、
翌日には一万人規模の統合作戦部隊を編成している。
もっとも被災地は山だらけの半島地域であり、
駐屯地からも離れ、
陸は主要道路が寸断されていた。
海は冬の日本海で、かつ津波の荒れ狂う中、
人員や物資の投入ががままならなかった。

政府は地元自治体や国土交通省、自衛隊などからもたらされる情報から、適切な判断をしているように、私には思えてならない。
素早さがないと感じられるかもしれないが、
今回揺れを感じていない東日本地域の人たちなど、万人が納得する対応を見極めるには、それなりの時間がかかるし、
組織的対応には万全の準備段取りが必要だ。

世の中の動きを見ると、
政府が本当に何もやっていないと、
ヘリの一機さえ飛ばしていないと、
知識人の中でさえ本気で思っていて、
強く批判し政権を倒せと叫んでいる人たちがいるのだ。

彼らには政府発信を「知覚」(視覚や聴覚で刺激を取り入れる〉ことはできも、
知覚された情報を「認知」ないしは「認識」できていないのだ。
そしてその、「政府は何もしないから自分たちでやるしかない」
とか、「こんな政府では殺されるから、政権交代しかない」
などあおり、偏った認知で被災地をかき乱す行動に出たりしているのだ。

私たちは、ポストトゥルースの時代に入って久しい。
自分にとって都合のいい「事実」しか「認識」できない。という時代だ。

現実は、必ずしも自分にとって都合よく動いてくれるわけではない。
メタ認知する力が大事なのだ。
そして扇動する人間の声ではなく、事実関係の確認が必要だ。

フェミニストは怖いな。二度と近寄ってはいけないな。

2023-12-25 17:44:44 | 当事者研究


まず、この典型的動画二本を、シェアします。
裁判所の判決を無視。三度も強制執行を停止させられた恐怖。
最高裁判所判決で、違法行為を助言したフェミ系弁護士など48弁護士に損害賠償確定。

調べれば調べるほど、この貧困ビジネスの創業者は、えせ同和、社会のダニ、ごろつき、と判断されても仕方がないと、私も思う。

私はこういう、正義の味方のふりをした、
実は大変攻撃的な人、他者の人権侵害を躊躇なく行える人に、
私自身もまた、人権を侵され、精神をむしばまれた過去があります。

そういう人からは離れる。これしかないです。
フェミニストから離れられてよかったです。

「みんなで大家さん」私はお勧めしません(個人的感覚〉

2023-12-04 22:10:05 | バカの壁
「みんなで大家さん」いま、いろいろな媒体で、たくさん広告が出ています。

不動産投資を貯金感覚で、
年率7%で、
安心安全、

とかなんとか。

不動産投資が貯金?
あり得ん。

投資が安心安全?
あり得ん。

リベ大の学長もお勧めしていないし、

実際に「みんなで大家さん」が成田市でやっている巨大開発プロジェクトに関する動画見たけど、・・・
何かな・・・・

これ、個人的感想だけどさ
なんか、自転車操業ちゃうか?
俺もあれ、明日の安愚楽牧場、平成電電の案件。かと心配になる。

まあ、投資したみなさん、逃げ切れることに期待したい。


主治医に「おみやげ」を、持っていくようにする

2023-12-04 17:18:21 | 生活と療養の工夫

精神科の主治医に「おやみげ」をもっていく。

これ、私が向谷地・北海道医療大学教授・浦河べてるの家理事長から直接アドバイスされたことだ。

これは、主治医が喜びそうな、よい報告を、毎月の診察時に話す。ということだ

精神科の病気は、なかなか治療が進展しない。
よって診察室では、悪い話が離されることが多い。

しかし医者も人だから、いい話をききたい。
だから患者として、主治医への配慮として「土産話」を持っていく。ということだ。

なるほどと思い、実践するようにしている。
患者は医者から病院が儲かるよう、コントロールされている。
資本主義社会なのだから、病院が営業努力し、もうけを追求することは当然のことだ。
患者が医者からコントロールされるだけではなく、
患者が医者をコントロールすることも、とても大切なことだ。
大事なことだと思ったから、ブログに書いておくことにした。

ネット情報、どこまで正しいの?

2023-11-27 10:39:14 | 生活と療養の工夫
ネット情報、どこまで正しいのか?

先日、某古城を訪れた。紅葉のみごろと、ということもあったので。
いざ行ってみると・・・

確かに紅葉していたが・・・・
個人的感想。大したことない。
全然まだら。紅葉が時期ではないのではなく、紅葉する木が、少ない。

その古城での紅葉は、つまらんかった。まあ、一度は行ってみたからったらいいけど。
それにしても聞こえてくる声は中国語が多かったな。駅前は閑散としていたが…

確かに紅葉している木はあってその木は見ごろだったから、詐欺だとは思わない。
でもな・・・・なんかな・・・・
こりゃ外人しか行かんわなあ。

名古屋に戻り、昼食の関係で偶然市街地散策。
丸の内(名古屋の)、紅葉きれいだった。(写真の通り)
名古屋の丸の内の紅葉情報は、知らない。

食べログでもアマゾンでも、ステマが目立つ。
ネット情報なんて、まあ、こんなもんだ。


浦河べてるの家の方々、ありがとう。父さん母さん、ありがとう

2023-10-19 13:23:12 | 当事者研究
この度、十年来の念願かない、べてるまつりに参加することができました。
概要は、以下の北海道新聞の記事に書かれています。登録されれば全文無料で読むことができます。

10月18日の記事からの引用を、少しさせていただきつつ、私が強く感じたことから書きます。

まずは北海道新聞報道をコピペします。
(以下引用)
“ 続くミュージカル「ありがとう。」は、べてるの早坂潔副理事長が長年つきあってきた「幻聴さん」と対話する形で、自身の半生を振り返った。幼少期のトラウマとなった怖い父にも良い思い出があったと気づき、当事者研究に役立てる内容。手作りの小道具を使ったメンバーの熱演に会場から盛んな拍手が送られた。”(引用終わり)

私の精神疾患名と早坂副理事長(以降、十年来の尊敬と愛情をこめて「潔さん」と書きます)の精神疾患名は異なるし、全然資質も異なります。
しかしながら、この私にも大いに当てはまることがあることに、すぐに気が付きました。
事情は異なれども、親との葛藤にさいなまれ、精神疾患の反応として出ていること。
たしかに私は潔さんのように入退院を何十回もしたわけではないけれども。
幼少期からの恐怖体験が突如よみがえってくるのですよ。
私の場合、フラッシュバックとして。それに続く自殺企図として。

若いころは何とか体力と気合で抑えてきたけど、
今は心身の衰えやいろいろな病で、抑えが利かないのですね。
50をすぎた今頃になって、教育虐待と専門家がいう親からの厳しいしつけの記憶で、辛くなることがあります。
十年前から親と合うと向精神薬頓服のご厄介になり、フラッシュバック多発し、
かつて同居していた事実婚パートナーから散々指摘されてきました。「親と合うと病気がひどくなるね」と。
事実婚解消理由の重要な事情の一つです。元妻は私の病気と私の両親のありようなど背景の事由により、結婚生活解消を同意したのです。

私の場合、十年ほど前に発達障害専門医の権威筋から診断を受けた際、両親とも面識のあるその専門医と紹介状書いた当時の主治医から、
私が教育虐待を受けていること、
当時の主治医病院の親と距離を詰める指導は間違っていて、親とは距離を取る必要があると、
散々指摘されてきました。

頭ではわかっているのです。
わたしは大事にされていることを。
私が厳しい社会に適応できるよう、両親は厳しく育ててくれたことを。
これが私への親からの愛情なのだと。

だからいくら旧帝大教授の権威の言葉であっても、すんなり受け入れることはできませんでした。むしろその診断を手掛かりすするも、「治していく道」を模索する10年でした。

結果はこれまでブログで書いてきた通り。
うまくいくこともあったし挫折もあった。
総合的にはやり切った感あり、悔いはないのです。

でも今は、親から厳しくされ嫌味たらしくされ極端に楽観され極端に悲観されると、自殺企図という病的反応が出るのですよ。
神田橋先生の方法も藤川先生の方法も、そのほかの先生方の方法もやってみましたが、環境や過去のトラウマ記憶からの影響を超越することは、できませんでした。

私の病気は治らない。両親を含め、私の病気と共存できる人はいない。
後期高齢者の両親にはとてもじゃないけど、変われない。
児童精神科専門医たちの言うような接し方はできない。
だから距離をグーと取るしかない。
今の主治医からも親とは距離を取るよう、今週の診察でも重ねて言われたばかりです。

結論は分からないけど、フラッシュバックと希死念慮は消しようがないと思うけど、
自殺企図だけは何とは沈めて、自分の生命を全うしたいと今は思います。

潔さんが「親との和解」について語りだしたのは、実は最近のことだと記憶します。
それまではひたすら陽性反応に、どう対応するか、ばかりが語られてきた気がします。
もしかしたら、前までは、いろいろな意味でハイパーアクティブだった潔さんが、
いまはいろいろな意味でおとなしいのは、今の浦河町にはいざという時に緊急入院できる精神科病棟が無くなってしまい、今の浦河で存在できるように、周りの人たちと以前に増して弱さの情報公開して助けを求めるようになり、自分を鎮める方法を見出されたのかなあ。とも考えました。

浦河と名古屋ではかなり地域性も異なりますが、自分の地元で自分なりに、ネットワークづくりをしなければと、強く動機づけられました。
対話できる相手がいることは、大事なことです。

このような思いになれるのは、浦河べてるの家さんのメンバーさんたちが30年以上にわたり、顔と本名と病名とあまりにもひどい病態を赤裸々に「弱さの情報公開」されてきたからです。
顔や本名をあえて世間に晒して自らのままならない病気の情報を公開する。そこで得られる作用反作用を使って地域に進出し、軋轢を抱えながらも理解を得つつ仲間を獲得し共存を図る。
浦河では厚労省表彰をもらえるレベルでうまくいった取り組みです。
心から感謝しています。

でもこれ、浦河でも限界に来てると感じました。
今は個人情報保護の時代。
しかも元気になった精神障害当事者や精神障碍者特性を持つ支援者たちは、浦河にはとどまることができない「ママらない事情」があるようです。
彼らには「次」があり、次の地では浦河のような精神疾患への理解のない土壌がほとんどなのが、世間の現状です。
それでも、浦河の外で生きていくしかない。
となると浦河時代にメディアを通じて出していた顔と名前が悪意ある人の目に届き、厳しいハレーションを生み出すリスクがある。
「障害者に仕事なんてできない。させてはいけない。障碍者となんて働けない。首にしろ」
「あんなに元気なんだから、あれの障害はフェイクだ」
みたいな。
こういうこと言う人、じつは医療福祉にとても多い。
今の医療福祉に精神疾患を救う手立てが乏しいことをよく知っているから、患者が回復するなんてありえないと思っている専門家は、実は多い。
(専門家のとこに足しげく通うのは重度の人たちで、社会的必要と医療福祉経済的事情で専門家は重度の人のケアが中心になるという事情もあると思うけど。)

だから、顔と本名をメディアにも出してるのは、個人情報保護法以前の当事者たちで、浦河べてるの家の重鎮メンバー・当事者職員さんたちばかり。
外に出る可能性のある人は、内々にやる。当然だと思うのです。

顔と本名と自己病名と診断名を出した弱さの情報公開弱まり、
やがてなくなり、
浦河べてるの家さんは近い将来、普通の老舗社会福祉法人になるのでは。と感じています。
10年前の残滓がまだ残る中、べてるまつりに参加できて、本当によかったです。
浦河から発信は弱まると思うけど、当事者研究はこれからも盛んにおこなわれることに期待したいです。

まつりの司会をした、北海道の別地域に住む精神疾患当事者が、
実は親が浦河の名士で立派な実家もあるけど、
浦河の行事でさえ実家には泊まらずホテルや旅館を利用していると暴露され、非常に親近感を抱きました。

なんか自分とよく似ているなあ。
親の愛情はわかるけど、
育ててもらったことや、
今でも愛情を持ってくれていることには感謝しかないけど、
己の精神疾患と付き合い、命を保つのためには、距離を取るしかないんだよなあ。

残念ながら簡単には治らない。ぼちぼちやっていくしかない。
「病人として、障害者として、降りていく生き方をする」
精一杯生きてきて、北海道の僻地まで足を運んで、納得したのかもしれない。自分。

浦河べてるの家、という「職場」

2023-10-16 16:24:23 | 当事者研究

この度、十年来思い続けてきた、「べてるまつり」に参加することができた。

滞在中、浦河で感じたことは多々あった。
この記事では、浦河べてるの家、という社会福祉法人が、
どのような人のやりくりをしているか、という私の観察にフォーカスしたい。

イベントでは、いろいろな人が司会を務めた。
司会のプロではなく、
司会のような人をさばくことに長けた職員でもなく、

しどろもどろの利用者や、体力配分の分からない支援者?当事者?が、
代わる代わる、司会をしていた。

話によると、
発達障害系?でめちゃくちゃだった支援者当事者?以外は、
その場で司会を指名された人たち
だったような。

当然、出てくる成果物は、行き当たりばったり
(浦河弁では「行き当たりばっちり」らしい)
の、しどろもどろだったり、
目線と体制があちら方向を向いていたり、
疲れで座ることもできず寝ながら司会を務める
(これ、本当に障害特性かもしれないし、仕込みかもしれない。どちらかは不明)
とか、

普通ありえん光景。

人の振り方はめちゃくちゃだけれども、
めちゃくちゃな振りによるアドリブ的な成果物を楽しむ。
こういうことが、浦河べてる関係では、よくある。

よくあるパターンは、仕事を振られ、成果が命じた人の思いと異なるとパワハラが・・・
ということはよく聞く。
これまで大勢の人たちが、これで命を失っている。

おそらく浦河べてるの家のような環境なら、
生きづらい人でも、
いろいろなことにチャレンジさせられ、
周りから褒められて楽しい思いを共有できて、
自信をつけるのだと思う。

まあ、そういう環境はこの世には滅多にないけれどもね。