飯田橋のトロワサージュです。
天高く馬肥ゆる秋 と申しますが、私の食欲も留まることをみせません。
不惑を過ぎて思うこと…。さしたる物欲も無い私にとっては美味しいものを食べるということが至上の喜び。四季を感じる料理を味わうことの有難みは年々深くなります。秋の木茸も、その一つ。
今回の主役はフランス産。ジロール、トランペット、ムースロン、セップ、モリーユ。シャンピニオン・ド・ボワ(森の木茸)をキッシュの中に、ぎゅぎゅーっと詰め込みました。それだけでも美味しいのですが、それでは気が済まないのがうちのシェフ。薫り高く炒めた木茸と海老をクリームで軽く煮詰めてソースに致しました。この香りと味を伝える能力が無いのが口惜しい。
キッシュはなかなか手間がかかりまして…なかでも生地を伸ばして型に張るのが、案外難しい。うちの若い子も四苦八苦しております。焼きあがったパイ生地さえ売っているご時勢ですが、シェフの考えは作れるものは作る。それだけにトロワサージュでの修業は大変だと思います。
でも、必ずや花が咲き、実になることでしょう。
詳しくはホームページを…。http://troissages.muse.bindsite.jp/