秋草図小柄 蒔絵師
秋草図小柄 銘 法眼永真図
作品としては少々珍しい、蒔絵による小柄。秋草の乱れ咲く野に月が顔を出した、その瞬間を大胆な構成で描き表わしている。蒔絵のもつ繊細さに、金工は及ばないだろう。かろうじて加賀象嵌の極細平象嵌が比較の対象とされようが、一般的な金工とは較べられないだろう。色合いの多彩さも絵画に近く、様々に調合した金粉銀粉、漆粉を配して画面を造り出す。この小柄は、微細な金粉を叢に施した背景に金の平目を下半に蒔いて大地を表現、月は銀、わずかに盛り上げた蒔絵で秋草の姿態を、金銀で花弁を描き表わしている。時を重ねて紫色味に変色した銀の味わいが格別である。作者については不詳。
秋草図小柄 銘 法眼永真図
作品としては少々珍しい、蒔絵による小柄。秋草の乱れ咲く野に月が顔を出した、その瞬間を大胆な構成で描き表わしている。蒔絵のもつ繊細さに、金工は及ばないだろう。かろうじて加賀象嵌の極細平象嵌が比較の対象とされようが、一般的な金工とは較べられないだろう。色合いの多彩さも絵画に近く、様々に調合した金粉銀粉、漆粉を配して画面を造り出す。この小柄は、微細な金粉を叢に施した背景に金の平目を下半に蒔いて大地を表現、月は銀、わずかに盛り上げた蒔絵で秋草の姿態を、金銀で花弁を描き表わしている。時を重ねて紫色味に変色した銀の味わいが格別である。作者については不詳。