李白観瀑図鐔 保壽
李白観瀑図鐔 銘 保壽(印)
我が国は、長いあいだ中国の文化を採り入れてきたことは良く知られている。いずれの国や地域においても、移入した文化をその地域の風土に沿った独自のものに変えている。大陸の東の海に孤立した我が島国では、流入してくる様々な文化を蓄積し変えて現代に至っている。先に紹介した『三国志演義』もその一つ。我が国での読み物として、あるいは歌舞伎の題材としても流行している。
古代中国の文化人が遺した伝承や詩などは、もちろん我が国でも教養として採り入れている。度々紹介しているように、詩人で酒を愛した李白の瀧を眺める場面は装剣小道具にも採られている。この鐔は、赤銅地を高彫にし、人物描写は立体的で細部まで精密、金、銀、朧銀、素銅の色金を巧みに施している。
李白観瀑図鐔 銘 保壽(印)
我が国は、長いあいだ中国の文化を採り入れてきたことは良く知られている。いずれの国や地域においても、移入した文化をその地域の風土に沿った独自のものに変えている。大陸の東の海に孤立した我が島国では、流入してくる様々な文化を蓄積し変えて現代に至っている。先に紹介した『三国志演義』もその一つ。我が国での読み物として、あるいは歌舞伎の題材としても流行している。
古代中国の文化人が遺した伝承や詩などは、もちろん我が国でも教養として採り入れている。度々紹介しているように、詩人で酒を愛した李白の瀧を眺める場面は装剣小道具にも採られている。この鐔は、赤銅地を高彫にし、人物描写は立体的で細部まで精密、金、銀、朧銀、素銅の色金を巧みに施している。