竹林七賢人図鐔 桑村克久
竹林七賢人図鐔 銘 桑村克久(花押)
阮籍(げんせき)、嵆康(けいこう)、山濤(さんとう)、劉伶(りゅうれい)、阮咸(げんかん)、向秀(しょうしゅう)、王戎(おうじゅう)の七人が主題。彼らは、三国時代末期に政争を逃れ、自由の追求を目的に言わばサロン的な場を設けた。もちろん彼らが一堂に会して論議したわけではなく、そのような環境を生み出した文化人が存在したということ。権力者があればその対極に位置して自由を求めるものがある。中国では、すでに古代において、このような伝承が残るほどの高い文化意識が生まれていたのだが・・・・・・・・。
桑村克久は江戸中期の加賀金工。加賀に特徴的な平象嵌による文様表現も得意としたが、興味深いのは人物表現。加賀萬歳と呼ばれる伝統芸能を題に得た作例があり、動きのある人物を、薄肉彫と平象嵌の組み合わせで表現している。本作は赤銅地に片切彫で竹林を、人物は金平象嵌と鋤彫、毛彫、強弱変化のある片切彫の組み合わせ。やはり動きがある表現とされている。
竹林七賢人図鐔 銘 桑村克久(花押)
阮籍(げんせき)、嵆康(けいこう)、山濤(さんとう)、劉伶(りゅうれい)、阮咸(げんかん)、向秀(しょうしゅう)、王戎(おうじゅう)の七人が主題。彼らは、三国時代末期に政争を逃れ、自由の追求を目的に言わばサロン的な場を設けた。もちろん彼らが一堂に会して論議したわけではなく、そのような環境を生み出した文化人が存在したということ。権力者があればその対極に位置して自由を求めるものがある。中国では、すでに古代において、このような伝承が残るほどの高い文化意識が生まれていたのだが・・・・・・・・。
桑村克久は江戸中期の加賀金工。加賀に特徴的な平象嵌による文様表現も得意としたが、興味深いのは人物表現。加賀萬歳と呼ばれる伝統芸能を題に得た作例があり、動きのある人物を、薄肉彫と平象嵌の組み合わせで表現している。本作は赤銅地に片切彫で竹林を、人物は金平象嵌と鋤彫、毛彫、強弱変化のある片切彫の組み合わせ。やはり動きがある表現とされている。