若松に鶯図小柄 廉乗
若松に鶯図小柄 紋廉乗光晃(花押)
若松に土筆と蕨
漠然と春。だが、鶯が添え描かれており主題は正月の若松であろうか。子供の頃、田舎の神社に初もうでをすると、「初音」と言って竹細工の笛をもらった。それで鶯の鳴きまねをするもので、さほど上手くもないのだが、至るところで鶯の笛音が聞こえたものだ。そんな頃の風物に違いないのだが、正月と言えば新春、即ちもう待ち遠しい春はそこまで来ているのである。土筆などは、東京近郊でも日当りの良い環境では二月の末にはみられると思う。蕨が萌え出るのはまだ先のことだろう。後藤家らしい赤銅魚子地高彫色絵表現。
若松に鶯図小柄 紋廉乗光晃(花押)
若松に土筆と蕨
漠然と春。だが、鶯が添え描かれており主題は正月の若松であろうか。子供の頃、田舎の神社に初もうでをすると、「初音」と言って竹細工の笛をもらった。それで鶯の鳴きまねをするもので、さほど上手くもないのだが、至るところで鶯の笛音が聞こえたものだ。そんな頃の風物に違いないのだが、正月と言えば新春、即ちもう待ち遠しい春はそこまで来ているのである。土筆などは、東京近郊でも日当りの良い環境では二月の末にはみられると思う。蕨が萌え出るのはまだ先のことだろう。後藤家らしい赤銅魚子地高彫色絵表現。