布袋図目貫 國親


布袋図目貫 國親
布袋が手にしている軍配扇には星が描かれている。星座信仰に関わりがあるのだろうか。数ある星座の中でも北斗七星は、良く題に採られる。北斗信仰といえば、妙見信仰。同様に天を周回する中心の南極星と言えば、七福神のひとりでもある福禄寿が思い浮かぶ。國親は水戸金工で安親門の流れの江戸時代末期の金工。先の桃山頃の目貫と比較してみると、図柄は同じでも、細かなところに江戸時代の現世利益の意識がより強く窺いとれて面白い。


布袋図目貫 國親
布袋が手にしている軍配扇には星が描かれている。星座信仰に関わりがあるのだろうか。数ある星座の中でも北斗七星は、良く題に採られる。北斗信仰といえば、妙見信仰。同様に天を周回する中心の南極星と言えば、七福神のひとりでもある福禄寿が思い浮かぶ。國親は水戸金工で安親門の流れの江戸時代末期の金工。先の桃山頃の目貫と比較してみると、図柄は同じでも、細かなところに江戸時代の現世利益の意識がより強く窺いとれて面白い。