葡萄図小柄 古美濃
葡萄図小柄 古美濃
桃山時代以前の金工の作を大きく「古金工」と分類している。その時代の上がる古金工の中でも、彫口がくっきりと高く、文様が魚子地の上に立ち上げっているように感じられる様式を美濃彫と呼んでいる。その特徴が良く表れた小柄。赤銅地は色合い黒く渋い光沢があり、素材の風合いもまた魅力。葡萄は蔓を伸ばして永遠に成長してゆくかのような、唐草と同じ意味を持つ自然界に存在する植物である。しかも甘い実をつける。自然に発酵してアルコールを生み出したことも好まれた理由として挙げられよう。もちろんアルコールは薬としての捉え方もあり、古くから好まれた題材であり文様である。
葡萄図小柄 古美濃
桃山時代以前の金工の作を大きく「古金工」と分類している。その時代の上がる古金工の中でも、彫口がくっきりと高く、文様が魚子地の上に立ち上げっているように感じられる様式を美濃彫と呼んでいる。その特徴が良く表れた小柄。赤銅地は色合い黒く渋い光沢があり、素材の風合いもまた魅力。葡萄は蔓を伸ばして永遠に成長してゆくかのような、唐草と同じ意味を持つ自然界に存在する植物である。しかも甘い実をつける。自然に発酵してアルコールを生み出したことも好まれた理由として挙げられよう。もちろんアルコールは薬としての捉え方もあり、古くから好まれた題材であり文様である。