霊獣図鐔 後藤
霊獣図鐔 後藤
10年ちかく経ただろうか、ずいぶん前にこのブログで龍の図柄を採りあげたことがあった。以降、当時とは異なる龍図金具を扱っているので、もう一度興味深い作品を鑑賞してみようと思う。龍の図というと、獅子や虎と同様に後藤家の伝統的な図柄として有名で、その作風に倣った金工作品も多いのだが、一方で個性的な作風もあり、それはそれは楽しい。
さて、これも楽しい作品である。全面に散らし配されているのは後藤の典型的彫口からなる動物群。引き締まった赤銅魚子地に、これも龍虎を中心に意匠している。後藤家は小柄笄目貫の三所物を専らとし、鐔を製作しなかったが、江戸時代に入ると、加賀後藤などが鐔を製作し始める。世の要求もあったのであろう。高彫の描法は伝統的。
刀剣類の更新の希望が多くありましたので、すこしずつですが出してゆきます。
併せてごらんください。
《刀剣鑑賞の基礎》 https://blog.goo.ne.jp/nihontokansho
霊獣図鐔 後藤
10年ちかく経ただろうか、ずいぶん前にこのブログで龍の図柄を採りあげたことがあった。以降、当時とは異なる龍図金具を扱っているので、もう一度興味深い作品を鑑賞してみようと思う。龍の図というと、獅子や虎と同様に後藤家の伝統的な図柄として有名で、その作風に倣った金工作品も多いのだが、一方で個性的な作風もあり、それはそれは楽しい。
さて、これも楽しい作品である。全面に散らし配されているのは後藤の典型的彫口からなる動物群。引き締まった赤銅魚子地に、これも龍虎を中心に意匠している。後藤家は小柄笄目貫の三所物を専らとし、鐔を製作しなかったが、江戸時代に入ると、加賀後藤などが鐔を製作し始める。世の要求もあったのであろう。高彫の描法は伝統的。
刀剣類の更新の希望が多くありましたので、すこしずつですが出してゆきます。
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