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先月、中学同期会が開催されたお話しは何度か。
そこは、宮城は仙台人でございますので、お酒を嗜む?(としておこう)輩(失礼)が大勢おります。
(いずみ君、ごめんね。呑まない君の隣で大酒かっくらっていて・・・酔漢拝)
さて、さて、これが仙台の会場ですと、言わずもなが「浦霞」が登場するわけです。
もう、ビールは口をつけただけ。すぐさま、「こういち君」ご提供の日本酒パーティーが開催。と、相成ります。
ですが、酔漢と同様に「スコッチに見せられた奴」が一人おりまして・・。
「酔漢、最近、おいしいの呑んだ?」
と、最初の挨拶は「ささき君」。
彼が、酔漢以上にスコッチに詳しいと分かったのもつい最近。
「おう、ささき君か。んで、あんだは何呑んでんのっしゃ?」
ここは酔漢の逆質問。
「最近は、いろいろ・・・やっぱりね、ピートの効いた奴。アイラ系にはまってる」
「アイラすか?『ラガ・ヴーリン』をこの前呑んでっしゃ。薦めた奴の感想がいつもの通り!」
「酔漢のあれ?」
「そうそう、『気の抜けたコカコーラにイソジンの香』って・・」
「そうだよなぁ。でもあれがいいんだけどなぁ・・」
と、ここはお互いの好みが一致するところです。
ここで、解説です。(富山敬さんの「解説しよう!」が、山寺さんの「解説しよう!」に変わっていた。ヤッターマンを見て気づいた・・最近・・)
「アイラ系モルト」って、馴染のない方は、驚かれるかもしれません。
これ本来は「ホワイトホース」の核モルトの為に蒸留されたウィスキーです。
アイラ島という小さい島にある7つの蒸留所の1つ。
フィニッシュがシェリーバット(バット=樽)ですので、香は一瞬まろやかなのですが、口と鼻に抜けるとき、潮の香とピートの香が混じっていて、なんとも言えない微妙な香りとなります。
因みに「ボウモア18年」よりピートは香ります。ですが、このお酒、「生牡蠣」には相性抜群です!
「アイラだとなぁ・・『ポートエレン』だけには縁がなくってっしゃ・・」
ここで、解説です。
ポートエレンは1984年に閉鎖となった蒸留所です。
噂にはございますが、酔漢は何故か縁がなくて、呑んでないシングルモルトの一つです。正直焦ってます。
もうプレミアものなのですが・・。
「おれの行くバーにはあって、この前1982年、18年呑んだ!」
「どんな感じすか?」
「ボウモアを偏差値60として・・・ピート香はおとなしめ。でもホワイトオークフィニッシュだから外連味がなくて。あれもいいよなぁ」
酔漢、もう「のみてぇぇぇ」です。
これをいただきますと、アイラは全制覇となりますが。尤も、現存するものは全部頂きました。
さて、今、酔漢がはまっておりますのが「ベンリアック」というシングルモルトです。
これは、フィニッシュバレル。そして、醸造年。さらには、ボトラーズでいたずら?したものまで、多くの味が楽しめます。
オフィシャルでシングルモルトとして出荷されたのが、1994年という最近のもの。
ですが、原酒としての評価が非常に高く、エルギン市ですから、回りには数々名の知れた蒸留所がございます。
創業は「ロングモーン」蒸留所と同じ「ジョン・ダフ」さん。
ですが、1899年から二年間の蒸留の後、一度閉鎖。
1965年にようやく、「グレン・リベット」社によって蒸留開始。
ここで解説です。
「グレン・リベット」は「スコッチの父」とも呼ばれるシングルモルト。この酒の仕込み水は掟破りの「硬水」。
切れ味が抜群。ちょっと辛めと言った感じなのですが、香はフルーティー。(フィニッシュはバーボンバレル)最初の政府公認となったが為に「この裏切り者!!!」となった蒸留所なのですが、(当時の酒税法がらみで・・紆余曲折の歴史はございまして・・)「うめぇもんはうめぇんだべ」と開き直って蒸留を続けて・・現在に至ります。
1977年には「シーバスリーガル社(カナダ)」が引き継ぎますが、敏腕「ビリー・ウォーカー」が立て直します。
2004年からは、オフィシャル物、ボトラーズ物。多くの味が楽しめるようになりました。
本当に最近評価の高くなったお酒なのです。
もう凄いです。
もともと、「スペイサイド系モルト」は「アイラ系モルト」と違って、ピートでの香つけをいたしません(というか、そういう蒸留所が殆ど・・)が、こちらは、ピートの香をつけております。そして、これはこのお酒を選ぶ基準にもなるのですが、「フィニッシュバレル」が多くありますので、ここを確認する必要があります。
補足です。
ベンリアック蒸留所ではピートを使ったものと、ノンピートと二種類蒸留させております。
普段は、「12年 ホワイトオークフィニッシュ」は、ノンピートですが、最後にジンジャーのような香りが残ります。
最初はスペイサイド特有のフルーティーな口当たりなのですが、この後味はベンリアックの特徴(12年、同種)でもあります。
さて、ですが、このお酒のフィニッシュは「シェリーウッド」に限ると思います。
「ベンリアック 12年 シェリーウッド」。これです。
使用しているシェリー樽は、オロロソが60%と、極甘口のペドロヒメネスが40%
こう記してあります。
「オロロソ」は少し辛めというか渋めに仕上がり、「ヘドロヒメネス」は本当に甘い香りが残ります。
ここで解説です。
「シェリー酒」はどんな色をしてもワインでは「白ワイン」に分類されます。「ペドロヒメネス」は原料となる葡萄の品種です。
「オロロソ」とは製造過程における「熟成過程」です。
ですから、「ペドロヒメネスという葡萄をつかって、オロロソに仕上げた樽、二種類を使って醸造させてブレンドした」というものです。
ワインブームは世界的ではあるのですが、「シェリー樽」の不足は否めないところ。
この100%シェリーウッドの「ベンリアック」はそれだけで贅沢な香りなお酒なのです。
そして、この度、酔漢が感動いたしましたのが、これです。
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「1977年」ですから、「よくリリースしてくれたぁぁ」と感動もの。
「ベンリアック1977 アデルフィ」
ボトラーズである「アデルフィ社」からリリースされたものです。
「なんだや。こげな濃い色なのすか?」
と最初の感想。
「酔漢さん、呑んでみてよ。感動ものだよ」
と馴染のお店で言われまして。
「なんだべ!!!この香は、シェリーにはちがいねぇけんど。年数かもたらす奥深さ。まさしく。ベンリアックとは全く別な酒に仕上がっている!」
料金が料金だけに、ワンショットのみのテイスト。
もう本当に大事に頂きました。
秋深まる。昨今。
ウィスキーが恋しくなる季節が到来です。
ベンリアックは、「バレル」「年数」「オフィシャル」「ボトラーズ」多々出回って来るようになりました。
日本より台湾でブレイクしたスコッチ。(何故なんだろう・・)
もうこれは、外せないスコッチとなっております。
ですから、長く愛飲しておりました「アイラ系」とはご無沙汰の酔漢なのです。
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「竹鶴ノート」は二部に分かれております。
「実習報告書(二)ポットスチルウヰスキー」より。
「日本にウヰスキーの蒸留所を是非とも」
先人達の思いに触れながら、今夜の一杯が頭に過る酔漢でございます。
あの呪はしい収税吏の馬蛭どもめ、
奴等はウヰスキー蒸留器を押収して行く --
一寸止めたり、魔王! 一-二-三!
それ密告者を捉(つかま)へろ!
そして奴等を硫黄饅頭に捏(こ)ね込んで焼け、
哀れな呪はれた酒飲みどもの為めに。
『スコットランドの酒』より
『バーンズ詩集』中村為治訳(岩波文庫)
漢字は新字に改めてあります。
そこは、宮城は仙台人でございますので、お酒を嗜む?(としておこう)輩(失礼)が大勢おります。
(いずみ君、ごめんね。呑まない君の隣で大酒かっくらっていて・・・酔漢拝)
さて、さて、これが仙台の会場ですと、言わずもなが「浦霞」が登場するわけです。
もう、ビールは口をつけただけ。すぐさま、「こういち君」ご提供の日本酒パーティーが開催。と、相成ります。
ですが、酔漢と同様に「スコッチに見せられた奴」が一人おりまして・・。
「酔漢、最近、おいしいの呑んだ?」
と、最初の挨拶は「ささき君」。
彼が、酔漢以上にスコッチに詳しいと分かったのもつい最近。
「おう、ささき君か。んで、あんだは何呑んでんのっしゃ?」
ここは酔漢の逆質問。
「最近は、いろいろ・・・やっぱりね、ピートの効いた奴。アイラ系にはまってる」
「アイラすか?『ラガ・ヴーリン』をこの前呑んでっしゃ。薦めた奴の感想がいつもの通り!」
「酔漢のあれ?」
「そうそう、『気の抜けたコカコーラにイソジンの香』って・・」
「そうだよなぁ。でもあれがいいんだけどなぁ・・」
と、ここはお互いの好みが一致するところです。
ここで、解説です。(富山敬さんの「解説しよう!」が、山寺さんの「解説しよう!」に変わっていた。ヤッターマンを見て気づいた・・最近・・)
「アイラ系モルト」って、馴染のない方は、驚かれるかもしれません。
これ本来は「ホワイトホース」の核モルトの為に蒸留されたウィスキーです。
アイラ島という小さい島にある7つの蒸留所の1つ。
フィニッシュがシェリーバット(バット=樽)ですので、香は一瞬まろやかなのですが、口と鼻に抜けるとき、潮の香とピートの香が混じっていて、なんとも言えない微妙な香りとなります。
因みに「ボウモア18年」よりピートは香ります。ですが、このお酒、「生牡蠣」には相性抜群です!
「アイラだとなぁ・・『ポートエレン』だけには縁がなくってっしゃ・・」
ここで、解説です。
ポートエレンは1984年に閉鎖となった蒸留所です。
噂にはございますが、酔漢は何故か縁がなくて、呑んでないシングルモルトの一つです。正直焦ってます。
もうプレミアものなのですが・・。
「おれの行くバーにはあって、この前1982年、18年呑んだ!」
「どんな感じすか?」
「ボウモアを偏差値60として・・・ピート香はおとなしめ。でもホワイトオークフィニッシュだから外連味がなくて。あれもいいよなぁ」
酔漢、もう「のみてぇぇぇ」です。
これをいただきますと、アイラは全制覇となりますが。尤も、現存するものは全部頂きました。
さて、今、酔漢がはまっておりますのが「ベンリアック」というシングルモルトです。
これは、フィニッシュバレル。そして、醸造年。さらには、ボトラーズでいたずら?したものまで、多くの味が楽しめます。
オフィシャルでシングルモルトとして出荷されたのが、1994年という最近のもの。
ですが、原酒としての評価が非常に高く、エルギン市ですから、回りには数々名の知れた蒸留所がございます。
創業は「ロングモーン」蒸留所と同じ「ジョン・ダフ」さん。
ですが、1899年から二年間の蒸留の後、一度閉鎖。
1965年にようやく、「グレン・リベット」社によって蒸留開始。
ここで解説です。
「グレン・リベット」は「スコッチの父」とも呼ばれるシングルモルト。この酒の仕込み水は掟破りの「硬水」。
切れ味が抜群。ちょっと辛めと言った感じなのですが、香はフルーティー。(フィニッシュはバーボンバレル)最初の政府公認となったが為に「この裏切り者!!!」となった蒸留所なのですが、(当時の酒税法がらみで・・紆余曲折の歴史はございまして・・)「うめぇもんはうめぇんだべ」と開き直って蒸留を続けて・・現在に至ります。
1977年には「シーバスリーガル社(カナダ)」が引き継ぎますが、敏腕「ビリー・ウォーカー」が立て直します。
2004年からは、オフィシャル物、ボトラーズ物。多くの味が楽しめるようになりました。
本当に最近評価の高くなったお酒なのです。
もう凄いです。
もともと、「スペイサイド系モルト」は「アイラ系モルト」と違って、ピートでの香つけをいたしません(というか、そういう蒸留所が殆ど・・)が、こちらは、ピートの香をつけております。そして、これはこのお酒を選ぶ基準にもなるのですが、「フィニッシュバレル」が多くありますので、ここを確認する必要があります。
補足です。
ベンリアック蒸留所ではピートを使ったものと、ノンピートと二種類蒸留させております。
普段は、「12年 ホワイトオークフィニッシュ」は、ノンピートですが、最後にジンジャーのような香りが残ります。
最初はスペイサイド特有のフルーティーな口当たりなのですが、この後味はベンリアックの特徴(12年、同種)でもあります。
さて、ですが、このお酒のフィニッシュは「シェリーウッド」に限ると思います。
「ベンリアック 12年 シェリーウッド」。これです。
使用しているシェリー樽は、オロロソが60%と、極甘口のペドロヒメネスが40%
こう記してあります。
「オロロソ」は少し辛めというか渋めに仕上がり、「ヘドロヒメネス」は本当に甘い香りが残ります。
ここで解説です。
「シェリー酒」はどんな色をしてもワインでは「白ワイン」に分類されます。「ペドロヒメネス」は原料となる葡萄の品種です。
「オロロソ」とは製造過程における「熟成過程」です。
ですから、「ペドロヒメネスという葡萄をつかって、オロロソに仕上げた樽、二種類を使って醸造させてブレンドした」というものです。
ワインブームは世界的ではあるのですが、「シェリー樽」の不足は否めないところ。
この100%シェリーウッドの「ベンリアック」はそれだけで贅沢な香りなお酒なのです。
そして、この度、酔漢が感動いたしましたのが、これです。
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「1977年」ですから、「よくリリースしてくれたぁぁ」と感動もの。
「ベンリアック1977 アデルフィ」
ボトラーズである「アデルフィ社」からリリースされたものです。
「なんだや。こげな濃い色なのすか?」
と最初の感想。
「酔漢さん、呑んでみてよ。感動ものだよ」
と馴染のお店で言われまして。
「なんだべ!!!この香は、シェリーにはちがいねぇけんど。年数かもたらす奥深さ。まさしく。ベンリアックとは全く別な酒に仕上がっている!」
料金が料金だけに、ワンショットのみのテイスト。
もう本当に大事に頂きました。
秋深まる。昨今。
ウィスキーが恋しくなる季節が到来です。
ベンリアックは、「バレル」「年数」「オフィシャル」「ボトラーズ」多々出回って来るようになりました。
日本より台湾でブレイクしたスコッチ。(何故なんだろう・・)
もうこれは、外せないスコッチとなっております。
ですから、長く愛飲しておりました「アイラ系」とはご無沙汰の酔漢なのです。
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「竹鶴ノート」は二部に分かれております。
「実習報告書(二)ポットスチルウヰスキー」より。
「日本にウヰスキーの蒸留所を是非とも」
先人達の思いに触れながら、今夜の一杯が頭に過る酔漢でございます。
あの呪はしい収税吏の馬蛭どもめ、
奴等はウヰスキー蒸留器を押収して行く --
一寸止めたり、魔王! 一-二-三!
それ密告者を捉(つかま)へろ!
そして奴等を硫黄饅頭に捏(こ)ね込んで焼け、
哀れな呪はれた酒飲みどもの為めに。
『スコットランドの酒』より
『バーンズ詩集』中村為治訳(岩波文庫)
漢字は新字に改めてあります。
父親は大酒飲みでそれがいやでお酒から遠ざかったのかもしれないですね。
今や日本にも立派なウイスキーの蒸留所がいくつもありますね。何事も一番初めにしようとすると実に大変な道のりです・・・
ウィスキーと日本酒が基本です。
ですが、ワインが味音痴でして、ワインのプロである妹からは、あきれられております。
宮城県は、全ての酒類を作る施設のある県なんですよ。
日本酒が一番多いんですけど・・・・。
今週は、薬臭いジンを飲んでます♪ウイスキーやスコッチとは、いまでに仲良くなれません。
被災地の日本酒の蔵元が新酒をしこんだor新しい土地でやり直しが始まったなどのニュースが、連日地元TVで報道されているのを観ると、心底良かったなぁと思います。
>宮城県は、全ての酒類を作る施設のある県なんですよ。
厳しい寒さ、水の清さ、豊かな大地、美味い米etc.厳しい暮らしへの、天地の恵みか、人間の足掻きか、どちらにせよブラヴォーー!の一言に尽きます。
さて、そろそろ毎年恒例の「ボジョレー」の季節となりますが、今年はどこへも予約せずに、あれこれ買ってみようと思います。これぞ年中行事!な訳ですが、毎年ごとの味の違いを楽しめる、ささやかな喜びこそが、ろくてない酒飲みの真髄ということでお許し頂きたいです。
すっかり「ボトルタイプ」が定着した感があります。
もう予約のフィーバーは影をひそめてます。
コンビニでも買える時代になりましたしね。
あれこれ・・・味は10日間で変わるのが良し悪しでしね。
宮城にいると、お酒のファンになりますよね。
ベンリアックの話になぜ台湾?という話しがあったけど、台湾産ウイスキーのカバランって飲んだことありますか?私はまだないのですが一部では評判ですよねぇ。タイの偽ウイスキーであるメコン(これはこれで飲めるけど)とは違って本格モルトウイスキーだとか・・・。
まあ、学生の頃から酒の強さと女にもてる事に関しては酔漢さんに勝っていると自負しておりますが(笑)、酒の蘊蓄ではどうせ勝てないので、人生で一番うまかった酒はラスベガスで10万ドル勝って飲んだドンペリだと自慢したいところですが、もちろん嘘です。ラスベガスにてBJで勝った事があるのは本当ですが数百ドル程度で、乾杯はバドワイザーでした・・・。でもきれいな女性のディーラーが変わる時にチップを渡すと「Good job」と誉められましたよ。ふふふ。
ちなみにコメントタイトルはいろいろな歌詞から、適当に取っております。たいして意味はございませんので、あしからず。
果汁でも売るべ!となりまして出来た会社が「大日本果汁株式会社」を設立。これが「日果」と略「ニッカ」と片仮名になった訳です。
新川蒸留所は竹鶴が余市と他に、水のいいところ。と場所を探してできた蒸留所。「新川」が「ニッカ」と語呂がいいこともその動機になったとも。これは本当らしいです。
「シングルグレーン」はそこで初めて呑みました。しかし、その出所を教えて頂くことは出来ませんでした。
昨年、24年のシングルカシスをいただきました。
感動もの!
でしたぁぁ!
竹鶴は「余市」へ新天地を求めております。
上記のコメントでは山崎が最初と誤解されます。
果汁は余市からが正しいです。