帰塩 一世紀の輪廻

「大和を語る」。
このカテゴリーの中で、度々語って来た家族の歴史です。
今一度、ご紹介いたします。

祖父は、七ヶ浜村（現、宮城郡七ヶ浜町）で生まれます。
海軍を志し、同じ村出身（二人とも、花渕）の祖母と共に、横須賀へ移り住みます。
祖父の軍歴は、過去に掲載しておりますが、「分家」という形を取っております。
太平洋戦争が始まり、その際、国民学校に通っていた、父と叔父は、縁故疎開で、七ヶ浜町へ参ります。
昭和20年4月7日。
軍艦大和を旗艦とする第二艦隊は、坊ノ岬沖で敵の激しい空襲に遭遇。
旗艦大和は轟沈。祖父もその中におりました。
父は、横須賀の生まれ育ちですから、祖父が帰ってきたら、また家族で横須賀に住む。
これを心の糧として、辛い疎開先での生活を送って来たそうです。
それは、叶わぬ事となりました。
戦後、数年が経ち、叔父（父、兄。長男）塩竈市小松崎に新居を構えます。
ところが、叔父が事故で亡くなります。
父が一家を養うことになります。
その少し後、私の母と結婚。私が生まれます。

大学も4年になりますと、就職活動をしなくてはなりません。
地元でも探しましたが、かえって見つからない。
「もういっその事、東京で」となります。
その詳細も少しは、語って来た「くだまき」です。
今の会社に縁があり、その勤務先が偶然神奈川となり、寮があったところから、藤沢市に住むことになりました。
結婚し、そのまま藤沢におりますが、横須賀市の店舗へ配属になります。
父も驚いた様子でした。
「お前も、横須賀に縁があったのか・・・」
祖父、父、私と、宮城と神奈川の往復。
これも、何か不思議な縁なのかと。

ここまでは、過去の「くだまき」を要約させた内容です。

先週。内示を拝受。
内容。
「宮城県宮城郡七ヶ浜町内店舗へ転勤」

仙台市内の店舗を、先ずは考えていただけに、これには驚きました。

「七ヶ浜すか・・・・・」

一世紀近くかかって、またその土地に戻っている。
父が生きていたら、「大笑い」になるのか。「呆れる」のやら。

今月末、塩竈実家へ引っ越しをします。
次男の受験、長男の仕事を考慮して、私だけの単身赴任となります。
塩竈小松崎の実家に母と二人暮らしを始めます。

自分自身でも、丁度今の年の半分半分を塩竈と藤沢で暮らした事となります。
そしてまた、祖父が亡くなってから、70年の節目の年でもあります。

来週から藤沢と塩竈の往復が始まります。

そして・・・・・。
あのうぅぅ・・・。
「くだまき」は、本当は「細道の先には・・・塩竈」（仮題）とする予定で、資料も取り揃えて、スタンバイしておりました。
この項を語るのは、「塩竈で落ち着いてから」になります。
それにしても「故郷を遠きで思い、語る」これを売り？にしていた「くだまき」が、その故郷から情報発信をすることになります。
「うーーーん」となってしまいます。

それと、もう一つ。
「くだまき」のリスナーで、多少なりとも、「酔漢」の素性を知っておられる方がいらっしゃいますれば。
酔漢の仕事場があらかた推察できるわけです。
「うーーーん」となってしまいます。

まずは。
塩竈へ26年振りに帰ります。
皆様、今後とも宜しくお願いいたします。


追伸
そんな喧騒の中で生活をしておりまして、またコメントへの御礼が遅れてしまってます。
この場をお借りしますが、ご容赦下さいませ。