「おめぇ、昨日の『木曜スペシャル』見たかや?」
朝一、教室に入って来るなり、しんどう君が、酔漢に話かけてきました。
「だれ!俺だって見たおんなや。こぇかったけんどっしゃ」とただし君です。
ただし君が続けざまに話しました。
「やっぱすぃ、『ネス湖』には昔の恐竜が生きてんでねぇかぁや」
「だれ、潜った潜水艦から写真、写ってたんだべ。決定的な証拠だっちゃ」
と、誰や、彼や集まってまいりました。教室はもう昨日の「木曜スペシャル」の話題で持ちきりだったのです。
しょうおんつぁん(あだなですヨ。)が「あんだら、あの怪獣に名前あんの知ってっか!」と言いました。
「んだ、名前かや?そういえば、みんな『ネス湖の怪獣』とか言ってっちゃ」
「ちがうど!『ロッホ・ネス』って名前だっちゃ!」
「あの怪獣『ロッホ・ネス』ってかぁ。怪獣にしては弱そうだっちゃ」
「この名前じゃぁ、ウルトラマンもやる気でねぇべ」
ちょっとまてよ。そうなんです、「ロッホ・ネス」→「怪獣の名前」で皆、納得していたのでした。
ちょっと乗りが・・塩釜二小です。6年7組の教室でした。
さて、昨日、丹治さんからコメントを頂きまして、その内容から今日のお話に繫がったわけでございます。
なんでも、丹治さんから「ロッホ」とはドイツ語で「穴」のことであるとか・・。
酔漢これは知りませんでした。ですから、窪地であるとかに使われるのでしょうか。(丹治さん更なるご解説を!)たしかに、「ロッホ」は「穴」のイメージがないとは言えません。やはり共通している言葉の流れがあるのでしょうか。
実際、スコットランドの地図を見ますと「レイク」と書かれた個所よりか「ロッホ」と書かれている「湖」や「入り江」が多く見られます。
実際には「ネス湖」も地下で、海につながっているとか。イメージ的には、三陸のリアス式海岸よりか、「北欧のフィヨルド」に近い感じです。
蒸留所にも「ロッホ」が付いている所が多くございます。
特に「ハイランドモルト」に多く見受けられます。一度ご紹介しておりましたが再度このお酒に登場してもらいましょう。
「ロイヤルロッホナガー」です。
このお酒、堂々と「ロイヤル」を名乗っております。ではその由来となりますお話を少しばかりいたしましょう。
蒸留所が設立したのが、1845年。その3年後にビクトリア女王が、蒸留所のお隣にありました夏の離宮として「バルモラル城」を買いまして。
それを知った蒸留所の創設者「ジョン・ベグ」さん。そのお隣さんへお手紙を出したわけです、「蒸留所みさぁこねぇすか?」と。まさか本気で来る?とは思ったのか思わなかったのかは謎ではございますが、ビクトリア女王の夫君「アルバート公」は機械物が大好きでありまして、手紙を出した翌日本当に来ちゃったわけです。もうジョンさん大喜びで、蒸留所を案内しまくりました。
それから数日後、ジョンさんの手下にお手紙と書状が届きました。
それこそ「王室御用達」のお墨付き。それ以来「ロッホナガー」の冠に「ロイヤル」の文字が付く事になりました。
さて、ビクトリア女王。このお酒を愛飲しております。その、飲み方ですが、「よいこは、絶対にまねしないで下さい」(先に言っておきます)
それはですね、フランスから贈られました超極上のボルドーワインに、このロッホナガーを垂らして味を変えて飲んでいたとか。「どんな味になるのか」という興味もさることながら、例えばですよ、「これがイギリス風の飲み方」と定着したらフランスは怒るだろうなぁ。フランスでイギリスの不買運動がおこらないとも限らないような気がいたします。(今日も世界史だぁ・・相変わらずお熱が・・)
でも、よーく考えれば、そんな事できる庶民なんかいない訳ですから、ご安心。
「岩の露出した湖」(そして山の名前にもなってます。これが不思議)という意味のこのお酒。同じ名前のオフィシャルボトルの12年ものは、ハイランドの特徴である、香りの力強さが感じられます。でも、アイラほど癖は強くありません。「ビクトリア女王の好きだった味」でしょうから、女性の方にもお薦めです。
ですが、ね!一本数万円はいたします「ロイヤル・ロッホナガー・セレクティッド・リザーヴ」(43度)は本当に美味しいらしい。飲んだ人だれもが褒めます。
どんな味なんだろうなぁ。
この「ロイヤルロッホナガー」はボトラーズを探してみるのも一興。熟成年数がオフィシャルと違うものが、多数出回っております。確か「ケイデンヘッド社」だったと思うのですが(記憶に自信がございませんが)「16年熟成で香りがついていて、それがなんとも言えない風味でした」(まだ、初心者の頃故、ご容赦)
丹治さんのコメントから「ロッホ」が名前に付いているものをノートで拾いましたら(飲んでましたのはこの「ロイヤルロッホナガー」だけでした)
「ロッホローンド」「ロッホサイド」といった蒸留所がありました。そしていずれも「ハイランドモルト」でした。
誰の詩かは知りませんが。こんなのがございます。
キャンベルタウン・ロッホ
ああ、お前がウィスキーだったらなぁ
キャンベルタウン・ロッホ
ああ、お前がウィスキーだったらなぁ
俺は飲み干すだろう
朝一、教室に入って来るなり、しんどう君が、酔漢に話かけてきました。
「だれ!俺だって見たおんなや。こぇかったけんどっしゃ」とただし君です。
ただし君が続けざまに話しました。
「やっぱすぃ、『ネス湖』には昔の恐竜が生きてんでねぇかぁや」
「だれ、潜った潜水艦から写真、写ってたんだべ。決定的な証拠だっちゃ」
と、誰や、彼や集まってまいりました。教室はもう昨日の「木曜スペシャル」の話題で持ちきりだったのです。
しょうおんつぁん(あだなですヨ。)が「あんだら、あの怪獣に名前あんの知ってっか!」と言いました。
「んだ、名前かや?そういえば、みんな『ネス湖の怪獣』とか言ってっちゃ」
「ちがうど!『ロッホ・ネス』って名前だっちゃ!」
「あの怪獣『ロッホ・ネス』ってかぁ。怪獣にしては弱そうだっちゃ」
「この名前じゃぁ、ウルトラマンもやる気でねぇべ」
ちょっとまてよ。そうなんです、「ロッホ・ネス」→「怪獣の名前」で皆、納得していたのでした。
ちょっと乗りが・・塩釜二小です。6年7組の教室でした。
さて、昨日、丹治さんからコメントを頂きまして、その内容から今日のお話に繫がったわけでございます。
なんでも、丹治さんから「ロッホ」とはドイツ語で「穴」のことであるとか・・。
酔漢これは知りませんでした。ですから、窪地であるとかに使われるのでしょうか。(丹治さん更なるご解説を!)たしかに、「ロッホ」は「穴」のイメージがないとは言えません。やはり共通している言葉の流れがあるのでしょうか。
実際、スコットランドの地図を見ますと「レイク」と書かれた個所よりか「ロッホ」と書かれている「湖」や「入り江」が多く見られます。
実際には「ネス湖」も地下で、海につながっているとか。イメージ的には、三陸のリアス式海岸よりか、「北欧のフィヨルド」に近い感じです。
蒸留所にも「ロッホ」が付いている所が多くございます。
特に「ハイランドモルト」に多く見受けられます。一度ご紹介しておりましたが再度このお酒に登場してもらいましょう。
「ロイヤルロッホナガー」です。
このお酒、堂々と「ロイヤル」を名乗っております。ではその由来となりますお話を少しばかりいたしましょう。
蒸留所が設立したのが、1845年。その3年後にビクトリア女王が、蒸留所のお隣にありました夏の離宮として「バルモラル城」を買いまして。
それを知った蒸留所の創設者「ジョン・ベグ」さん。そのお隣さんへお手紙を出したわけです、「蒸留所みさぁこねぇすか?」と。まさか本気で来る?とは思ったのか思わなかったのかは謎ではございますが、ビクトリア女王の夫君「アルバート公」は機械物が大好きでありまして、手紙を出した翌日本当に来ちゃったわけです。もうジョンさん大喜びで、蒸留所を案内しまくりました。
それから数日後、ジョンさんの手下にお手紙と書状が届きました。
それこそ「王室御用達」のお墨付き。それ以来「ロッホナガー」の冠に「ロイヤル」の文字が付く事になりました。
さて、ビクトリア女王。このお酒を愛飲しております。その、飲み方ですが、「よいこは、絶対にまねしないで下さい」(先に言っておきます)
それはですね、フランスから贈られました超極上のボルドーワインに、このロッホナガーを垂らして味を変えて飲んでいたとか。「どんな味になるのか」という興味もさることながら、例えばですよ、「これがイギリス風の飲み方」と定着したらフランスは怒るだろうなぁ。フランスでイギリスの不買運動がおこらないとも限らないような気がいたします。(今日も世界史だぁ・・相変わらずお熱が・・)
でも、よーく考えれば、そんな事できる庶民なんかいない訳ですから、ご安心。
「岩の露出した湖」(そして山の名前にもなってます。これが不思議)という意味のこのお酒。同じ名前のオフィシャルボトルの12年ものは、ハイランドの特徴である、香りの力強さが感じられます。でも、アイラほど癖は強くありません。「ビクトリア女王の好きだった味」でしょうから、女性の方にもお薦めです。
ですが、ね!一本数万円はいたします「ロイヤル・ロッホナガー・セレクティッド・リザーヴ」(43度)は本当に美味しいらしい。飲んだ人だれもが褒めます。
どんな味なんだろうなぁ。
この「ロイヤルロッホナガー」はボトラーズを探してみるのも一興。熟成年数がオフィシャルと違うものが、多数出回っております。確か「ケイデンヘッド社」だったと思うのですが(記憶に自信がございませんが)「16年熟成で香りがついていて、それがなんとも言えない風味でした」(まだ、初心者の頃故、ご容赦)
丹治さんのコメントから「ロッホ」が名前に付いているものをノートで拾いましたら(飲んでましたのはこの「ロイヤルロッホナガー」だけでした)
「ロッホローンド」「ロッホサイド」といった蒸留所がありました。そしていずれも「ハイランドモルト」でした。
誰の詩かは知りませんが。こんなのがございます。
キャンベルタウン・ロッホ
ああ、お前がウィスキーだったらなぁ
キャンベルタウン・ロッホ
ああ、お前がウィスキーだったらなぁ
俺は飲み干すだろう
Lochが英語ならドイツ語と関係大ありなのですが(同じゲルマン語の系統だし、第一英語は本をただせばドイツ語の方言ですからね)ゲール語となるとちょっと自信がありません。ともあれドイツ語の語源辞典で調べてみます。
結果はこちらに報告します。暫く御待ちあれ。
言語学の領域まで足を突っ込んでまいりました。
単なる「のんべぇブログ」ではなくなってまいりました。
一杯のウィスキーから壮大な歴史を感じます。
それだけ奥が深い証拠なのでしょうか。
酒に対する人類の愛着(否欲望?)たるやかなりのものでございます。
人事ではございませんが・・お互いに酔漢故の事。
結果楽しみにしております。
貴重なお時間を拝借しておるようで心苦しいのではございますが。よろしくお願いいたします。
特にカトリックの宗教者が、こぞってアイァランドへ留学していたそうです。
しかしながら、クロムウェルの侵略が「英国の植民地」を決定的にし、いわゆる不在地主の時代となったのです。
小麦は英国の不在地主が収奪し、農民は馬鈴薯しか口に出来ませんでした。
19世紀に馬鈴薯が凶作になると、小麦は十二分に生産されているにもかかわらず、大飢饉が起こりました。
アイァランドの人口は半減し、生き残ったものは新世界へと移住して行ったのです。
それから何十年か後、JFが里帰りしたときには、彼は新世界の大統領専用機で帰郷したのでした。
貴重なお話ありがとうございました。
現時点でもアイルランドの複雑な情勢は、考えることができますが、何せ日本には情報が入りません。
日曜朝5時JーWAVEのアーリーモーリーで話題にはなりましたが。
ゲールですか。懐かしい名前ですね。
タイガースが現体制になる前、ローテーションの軸を務めていたのを思い出しました。
ご安心の程を。
もうじき「のんべえ」話題にも参加させていただきます。
なにせ三中時代には、すでに小遣いが酒代に...