吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

アトリエ系の破綻

2006-07-28 12:07:10 | Weblog
アトリエ系の建築事務所が破綻した
うちが直接仕事をしているわけではないが、仕事を依頼されてある設備事務所を紹介していたのだ あ~ つらい 所長の憔悴しきった顔をみると あ~ 他人事ではないよなあ~
ギリギリまで踏ん張ったのがいけなかった
やはり過去の一発当ててきた経験のある方は どうしてもギリギリで乗り越えてきた またそういう修羅場に慣れきって、この仕事が成立したら一息つける という思いがあるのだ
私も紹介したイキサツから他人事ではない
つらいです  でもどうしようもない
ある若手の最近勢いのあるアトリエの所長が言っていた言葉が思い出される
じーっと見ていると、1人二人でやっているアトリエ系のピークは35歳くらいなんですよ その辺を境に仕事は下り坂になるんですよ
なるほど アトリエは ”若い””かわいい”といった大きな武器がある 多分その時は本人は気付いていない
生涯の設計受注に関して 本気で戦略でないまま 仕事って以外と取れるじゃん
て 思ってしまうのだろう 自分を客観的に直視しているだろうけど 若さ で売ってきた魅力を経験と融合させてさらにバージョンアップさせる努力が足りないのではなかったのか
その所長はいまからその対策に備えようとしている なかなか楽しみなのだ 誰かは言えない
でも新型アトリエ系が登場してきているのは たいへんな夢と希望の星である
やはり品質にもうすこし気を配らないといけない時代になってきているし、事務所の特徴を明確にする必要もあるように思う
僕みたいな下請け産業の人間が軽々にいうことではないけれど・・・
コメント (2)
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うるさいって~の

2006-07-26 13:24:32 | Weblog
今日も昨日も白い幅広目の短尺封筒が送られてくる 中には厚紙に代表取締役社長から専務から取締役本部長だのが 新人事とかなんか知らないけれど 並んでいる
大会社の人事異動のお知らせ
うるさいって~の
うちに顔も出さなければ経営方針も良く解らない僕らにその紙を送ってなにするの?
邪魔だ 
なんでこんな関係ないものを送ってくるのかといえば
やはり取り巻きが 下っ端の営業から名簿を片っ端から集めて ここも あそこも
となるのだろう
なかには全国的な会社の社長がうちの事務所を訪ねてきて話をさせてもらったり、昼飯でも とかということもまれにはある その人からもらうのは嬉しい
 私はあんたの会社の代表取締役社長や取締役がだれであろうと関係ないです
書状を送るなら せめて一度 名刺くらい置いていってたらどうなのかな 
とにかく 大名行列を見せられてる感じでムカムカする
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東京都設備設計事務所協会

2006-07-25 18:31:06 | Weblog
東京の設備事務所協会に入会しました
なんでって?
一つは 設計の賠償保険に設備事務所単独では入れないので 団体保険としての一員として 入れる  その唯一の団体なのであ~る
もちろんその保険は基本的には心の安心のためであり それは使わないことが原則と思っている でも今から先なにがあるかは 誰も分らない
早速 送られてきた資料が 室外機の省エネ的配置に関する研究 A4版で170ページにわたる様々な事例のショートサーキットの影響で無駄な電力を調べた結果である スゴイ よくぞこれだけ調べたものだ 
なんかちょっと期待感が湧いてくる やっぱ東京のスケールを感じる
うらやましい
今後出来れば メーカーの差によるトラブルの頻度の研究 なんてのが来るといいなとか期待してしまう
それは無理か
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やっぱり

2006-07-21 16:02:20 | Weblog
パロマ事件 次々とパロマ自身の問題があぶりだされているようだ
とはいえ メーカー以前の問題も実は大きい
もうじき設計にとりかかる物件があり
その担当者のメール
”給湯機屋内に設置したい。鶴さんのblogに書いてあるお勧めできないのはコレですか? ”
と記述があった
ああ blogが実施設計に影響を与えている 
とはいったものの
安全には最大限注意すれば良い マニュアルを守ればうちの責任は無い
でも ほんとに良いだろうか?
排気筒に鳥の巣が  しばらく空家になったあと中にくもの巣やねずみの死骸 数え上げればきりがない
でも それは運が悪いのであって 自分は正しいことをやった 建物の管理が悪い

ほんとにそれでいいの?!
もし万が一 自分の設計した建物で ガス中毒で事故ったら 一生 背負うことになる
普通の元止め式5号湯沸かし器(普通の湯沸器で本体に蛇口が着いているもの)に住人が勝手にホースをつないでシャワーに使っていて 不完全燃焼でCOが発生して死亡したケースもあるらしい
なにがおこるかわからないのだ 
屋内型の給湯機は ほんとに最後の最後の手段にして欲しい
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だからいったじゃないの

2006-07-18 17:59:57 | Weblog
パロマの屋内設置強制排気型(通称FE型)の事故が今頃発覚して大騒ぎになっている
でもよく考えてみて このての事故は今までもたくさんおきていたのだ
だって おきるでしょうよ 強制ファンが故障したら 一酸化炭素が発生するわけよ ファンはモーターで回転する モーターは何れ故障するもの ファンも耐熱性で特殊 しかもメーカーはセンサーが何故働くのかはそれぞれの建物のことを理解していないから分らない また今回は安全回路の改造が原因だというが 私はそれだけとは思っていない ファンが回らなければガスが開かないという いわゆる  インターロック回路 が組まれていたと思うのだが そういうリレー回路は壊れるのが常識である したがって想定しておかなければいけないのだ だからパロマだけでは無いはずだ
でも給気が十分であればここまでは至っていないハズ 排気ファンだらけの建物内は異常な負圧状態 ならば煙突から逆流するでしょうよ サッシは気密性だし~  全く~
どうも 他社の製品に比して センサーの感度が高すぎて たびたび止まって使い物にならない ということは 他の製品でもおこっていたらしい 
大型のスーパーのテナントの給湯機は外に置くわけにいかないから このての給湯機を使わざるをえない そこでも あるテナントは ノーリツ製を最近使っている

実は我が社のメーカーリストにはパロマは無い 品質に多少の疑問をもっていたからだ 
でも私が言いたいのは ガス給湯機は外に置くのが原則
実はこのことで 過去に建築家と何度か言い合いしてるのだ 危ない可能性を排除せよ  技術でカバーするのは 最終手段
でも私の力及ばず 屋内型にしたケースもある でも私の主張は正しいと思う
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クネット

2006-07-14 17:46:26 | Weblog
昨日 忙しいときに 飛び込みで我が社に てすり の新製品とかで営業に見えた
いやあ うちは設備設計だから てすり の営業しても 時間の無駄ですよ てなことで 玄関先で一応聞いていたが なんとなく 便所のてすりも あるというこで じゃあ上がってえ と 説明聞いた これはいいかもしれない 便所のてすりは もうあきらめていたが これは 意匠の先生も また機能的にも 検討したいと思ったので紹介します  クネット



でここの営業の女性に 1本使いますよ と言ったら 申し訳ないくらい喜んでいただいた なかなか人間虚勢をはって本心や表情を出さない人が多くなった昨今 大変さわやかな気分になったのはなぜだろう  まあいいや そんなことは

要するにてすりはL型か真直ぐか程度しか考えていなかった
結構使えると思いませんか?

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走る雷

2006-07-13 19:39:20 | Weblog
ここのとこ福岡も随分雷が落ちたらしい
今日 うちの設計してない とあるだだ広い工場
雷が 6600ボルトの敷地内送電線に落ちたらしく その送電線を雷が走り回ったらしく 敷地内に2箇所あるキュービクルが損傷し操業不能になったとのこと 修復をこの5日間で終えたものの
建築設計事務所から何故こういうことになったのか 緊急修復は終わったもののこのままでいいのか だれの責任か 修復費用の査定 などなど 蜂の巣をつついたような大騒ぎ うちに関係ないとはいえ 見に行ってあげた
雷で停電 意外と最近多いようだ というか 昔もよく在ったのだろうが どうもそれなりに皆さん受け止めて 犯人探しには至らなかったのだろう
もう時代が違ってきている 業種によっては1時間の停電が大きな損失と信用低下をまねく時代になってきたのだ
避雷針はもちろん 電源の保護協調については過去のこんなものだろう と済ませて設計するのは危険だ  雷はわからんちゃんね~ とかそんときは運が悪いったいとか甘ったれたことは許されないのだ 今後は 雷対策をどこまで 行うべきか 施主のヒヤリングを含めて やっていかないと いけない もう電気が止まることは 施主にとってはありえない想定外の出来事 他人事 なのだだからもし起ったときの 設計や工事の関係者のうろたえかたは半端じゃないってこと 早速うちの基準を再整備しないとなあ
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限界

2006-07-11 18:15:40 | Weblog
大阪講習3日目 
講師はすでにもう7人目
それにしても、解っていることを 講師が変わるたびに 同じような総論を何度も聞かされる は~!~! 
あ~ もう限界だあ~ 助けて~
やっと でも そういうときにどう気を紛らわせばいいか 1つ見つけたのだ
後ろからハゲてる人を見つけては自分とどっちが毛が多いか比較検討する
等というバカなことをしている自分がここにいるのだ
で もうひとつ気がついたことがある  これは意外と重要事項だ
ビルが古いから大型のエアコンで大きな吹出口から冷気がバンバン出ているが、普通なら直接風が当たって 気分が悪いのだが ものすごく快適なのだ  何故かと言うとこのエアコンは省エネの導入で10分稼動しては10分完全停止する 実はこれが気持ち良い ちょうど少し汗ばみ始めるころ ドン と冷風が出てきて 気持ち良い 三日間体調を維持できたのは このおかげだ とすら思う つまり暑いと感じるから冷風が気持ち良い  最近は連続的にインバータで比例制御が主流になっているがどうも 同じような風にず~っと当たる続けると体は違和感を覚えるのだ 一昔流行った ゆらぎ は自然の風の気持ちよさを再現する動きだったのだが、各メーカーが儲けようとたくらんで結局あまり流行ることなく忘れ去られていた 消費者から自然発生的な ゆらぎ  であれば安くて 流行るかもしれないし、制御の原点に立ち返るべきかもしれない
いちばん学んだのは このことか ハハハ
で昼から終了考査があった いかに皆より早く書き上げ提出するかにこだわった 選択試験では隣の30代のちょっと賢そうな奴に5分負けた 論文は3番目くらいに出した 若造に負けるかな~んて ね 馬鹿だな俺は ま 1時間早く開放され 新大阪駅に向かう マッサージにでもいくかな
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大阪の町は何故臭い

2006-07-10 16:13:39 | Weblog
講習2日目の夜 ホテルで夕食とるのも味気なく 1人で夜の街をブラブラ
でも ん 臭い と見渡しても汲み取り車は近くに居る訳でもない それも100mおきに臭い とか考えながら  その日は 1人寂しく食べて帰って寝ました 
で 翌日 の講義で こういうトラブル事例が紹介された
”地下にある排水槽は2~3時間の量を蓄え排水ポンプで下水に排出する 排水槽の中では腐敗が進行し 硫化水素等の悪臭が発生している 排水ポンプが可動した際にその悪臭ガスが下水道に充満し街中に悪臭が立ち込める ”
というもの
なるほど そういえば 大阪は極小のビルでも地下に串カツの店や炭火焼きの店が入っていて そんじょそこらに 排水槽が存在し夕方になると排水ポンプが一斉に稼動していたのである かつ 東京に比べてマンホールの密閉度も悪いのだろう
対策は  汚水を長時間溜めずに槽の底まで補助ポンプですぐに排出するような改造の提案がその講習のなかで行われた 
なるほどこれは福岡では学べない
そのせいかどうか 若い女性もおばさんも福岡のほうがきれいだなあ 男も福岡のほうがカッコイイ
ともあれ 1つ勉強になった 思い返せば 福岡天神でも臭いところがあったのだ
ちなみに東京ではビルの排水槽とポンプの改修要望が各ビルに出ているそうだ

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大阪暮し初日

2006-07-08 12:03:13 | Weblog
建築設備診断技術者 の講習が始まった
大阪城に隣接するような古いビル 大阪私学会館の大会議室に120名位が集まっている  集まっているのは大半が30代で 50代もポツポツ  特徴的なのは ネクタイしてるのは2~3人しかいない 大半がいわゆるクールビズの上着なし状態 のこりは Gパンやポロシャツ等さまざま 
福岡では考えられない 何故なら福岡でこの手の研修があれば長崎や熊本県の職員やいわゆる地方公務員で占められるからだろう  さすが大阪 民間のサブコンなどが大半を占めている感じ オリックスなんかもいたようだ
なんて くだらんことを考えていると 鉛筆1本も無いことに気づき バタバタとビルの管理室に頭下げて2本借りて またもどる
あっ サブコンのユニホームはたった一人だ これも福岡では有り得ない
最初は 診断概論 大学の講師が この資格を取ったら 仕事も増えるし官庁の指名も有利になる ことをしきりに強調することから始まる
俺は年だから概論は要らない なんて心の中で叫びながらもがんばって耐える
ここで初めて聞いた言葉を紹介します    デュー・デリジェンス 
これは直訳すると 当然支払うべき注意義務  簡単に言えば 不動産などを購入するとき にビルのエンジニアリングレポートなどを弁護士などが取り寄せて意思決定したりすることらしい  ま ぶっちゃけ言えばビルの診断が今後 業務として大きな市場を形成しますよということ
なるほど これは知らなかった
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