吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

スプリンクラーの義務

2007-10-25 14:56:12 | Weblog
今年6月 老人ホームの275㎡以上はスプリンクラーの設置が義務化された
それはいいのだが、まだ施行日には到達しないのだが 平成24年には全ての
既存に遡及される と明言している
はあ~~  こんな金が各施設さんどこから出てくるのさ  と思いきや
彼らも一応考えている 水道直結型スプリンクラー なるものでもいい というわけだ
こちとらいままさに実施設計中 今までのスプリンクラーなら1000万以上の費用+
がかかる 水道直結型スプリンクラー? おう それはよかばい
早速勉強しようと思って 防災のトップメーカーに電話した ほいほいと飛んでくるはずだ と思ったのだが これが大間違い 法律は出来たんですが 基準がないので設計しようがないのだという
え~
そうなのだ官僚の偉い人は 大村で老人施設の火事で人が亡くなった→急いで厳しくしないと→でも大半の施設は1000万からの工事費出せないよな→え~い とにかく水道管につないで良いことにしよう
というシナリオでとにかく法律だけは出した もののだ これは相当難しいのである いまそれが分かってきているころだと思うが いつになったらこの割安のスプリンクラーを採用できるのやら
僕ちゃんの予想では この法律 止めた ということになるような気がしてしょうがない 40%の確率で
地域の消防も困っておられるのである  殿 !! ご乱心か
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建築コストは高止まり

2007-10-16 10:45:09 | Weblog
当ブログで3月23日に書いた文で 今後は民間のタタキあいが減り、ゼネコンの赤字受注でいままで収まっていたものが今後減るであろう  といったことを書いていたが まさにここにきて現実のものとなってきた  いわゆる 過剰なスペックの設計をして少しのVEとゼネコンの出精値引き というものが日常化し 設計者の資質がそれほど発揮出来ないというかそれほど差が出ないというか こちらも随分ある意味楽な状態がここ少なくとも10年以上続いていたのだ 
ここのところよく耳にするが設計はしたがプロジェクトそのものを止めたとか、予算が収まらなかったから設計料は払えない うんぬん・・  さいわい僕の関係ではなんとか無いようだが・・・
これからはほんとうに資質が問われる 安価に性能と意匠を両立させることが求められるのである
だいぶタガがゆるんでいるなかで 確認申請の変更もママならないなか一発で決める能力が要求される 
今後のキーワードは リスクの提案と説明 
望むは今の流行のデザインがもっと機能性とコストを兼ねた方向に行くことである
構造設計もよりシンプルな方向に行かざるを得ないいま、今後 建築家のバランスの奮起を期待したいものである
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井戸水利用

2007-10-04 11:17:58 | Weblog
最近地中熱利用したいわゆるクールチューブなるものがちらほら見かけられようになってきた 僕もいままで10件程度採用し 画期的とはいかないまでも、まあまあ程度の評価をいただいてきた でも地中5mに大きなダクトを埋設するということはコストもかかるし、水も結露でたまる そういうものに対する対策や、カビに対する対策など 結構その周辺施設に金がかかるものである
ここで紹介する 3つの庭がある家 はなんとシード建築設計事務所 といって 僕のシードではない別のシードでなんの関わりも無い建築事務所なんですが、
そこと一緒に提案させてもらったのだが
井戸水を利用するということは実は地熱を利用することと同じことで それをくみ上げミニプールを作りそこに外気を冷やすために水中にダクトをとおすだけである
先ほど聞いたら5℃ほど低い温度で供給できているという話である
別の形での地熱利用である 3つの庭がある家
今後は井戸水が豊富な場所では提案していきたいと思うところである
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