吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

エコキュートは面白くなってきた

2007-06-21 18:19:41 | Weblog
エコキュートというのはエアコンの逆の原理である
つまり コンプレッサーで冷媒を圧縮して室外機で外の空気を冷却し室内機で水を温めている
つまり こういうことだ 湯を作るときの排熱として(排冷というほうが正しい)
外の空気を冷却しているわけだ 昨日の温泉事故の際に温泉を取り出すときにメタンガスを大気に放出しているといったことが報道されたが いわば同じことである

自分の最近の設計では外調器(外気を室温まで冷却し室内に入れ込む)を多用することが多いのだが その代わりにエコキュートのこの排冷を利用することは簡単に出来るのだ エコキュートの室外機に外気を通過させるだけで10℃も冷却することが出来るのである   
お湯を作りながら無料で外気を冷却して部屋に供給できる それもふんだんにだ
夢のようなシステムなのだ
何故大手メーカーが作らない? 電力会社にとって面白くないからに決まっているではないか  深夜電力を使わないからである  ハッハッハ
もともとこのような考えはいろいろあったのだが なかなかシステムが複雑になってどれもいまいちであったようだ
エコキュートは本来加熱のみを行う機械であるので 簡単に例えば地中熱を利用するような感覚で冷風を取り出すことが出来るのである
さあ やってみるぞ~
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設備メンテのしおりの反響

2007-06-09 19:29:41 | Weblog
だいぶ前に
設備のメンテのしおり を引き渡しのとき 渡すにあたり ゼネコンでなく 設備事務所が作成して 費用はゼネコンから頂く  それを特記で書いておく うんぬん  といったことを書きましたが それをあちこちで押し進めて来た結果  反対するひとはいないのに驚いた もう図面には数物件折込み 既に発注工事中の物件もだいぶあり 竣工時には うちも大変であろうと想像される 第一号が先日 引渡しが完了 竣工図とともに1ケ月後に しおり を納入しないといけなくなった 頑張らないと 緊張が走る
この提案は順調に 受け入れられてきつつあるのだが 昨日
うちの 電気の橋本が 半官半民の 仕事で東京の本部に打合せにいったのだが
今日その報告で打合せの中身を聞いていたら 実はですね担当のかたに うちはメンテのしおりで金額うんぬん で何がしかのお金で作成を みたいな話をしたら それはいいことじゃないですか といわれて ビックリしました という報告 えっ 役所が受け入れた!!?
やっぱり 官民問わず せっかく立派な設備を導入してもうまく使われていない ということは星の数ほどあって実は皆 気にしているんだね~
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設備屋の層の形成

2007-06-02 15:49:57 | Weblog
随分まえはひどかった

設備屋なら ミソもクソも同じ 誰がやっても大差ない
そこに存在するのは技術力の差のみ

最近アネハのお陰かなんかしらんが 
それと設備の多様化がより進み 
といいながら15年ほど前から小型の建築=空冷ヒーポン それも カセット と
いう定番が出来て それこそ 一部の建築家は ダイキンに書かせて ただ で済ませた とかいって 自慢するひともいたりして
という雰囲気が一部にあったのも事実だが
福岡 でいえばプロポーザルがたくさん開催されて 設備も その ワンフレーズ
だけでも書かないとサマにならないとかの雰囲気が出てきた
”地球環境” というキーワード ライフサイクルコスト や 健康というキーワード 小規模でも意外と星の数ほど設備提案は可能だ
そうなのだ その ワンフレーズ こそが 俳句と同じで重要だったりする

必然的に ”設備屋” の差というか特徴というか その生き様が ハッキリ 現れてしまうから恐ろしい しまも ひとこと だから目だってしまう

という最近の 設計界の雰囲気は設備に対して より 思考の柔軟なより建築の重要な助っ人を求めだす品定め役として機能し始めた
これは恐ろしいことだ 長年にわたってそういう習性が無くやってきた人(それも真面目に)にとっては大変なストレス
僕が30年前に思い描いた 設備技術者の ”層の形成”   考えるひと それを具体化する人 書く人  はたまた一芸に秀でる人 設備デザインのひと エネルギーに詳しい人 インターネットに強いひと 挙げれば 無数にでてくる
設備の若い技術者よ 一芸に秀でよ と言いたい 
なにが儲かるかじゃなく何で自分は役にたてるのか何がすきなのか だ
コメント (5)
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