吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

単位系

2008-04-22 10:14:12 | Weblog
10年くらい前だったかな 空調機の能力表示はKcaL/HだったものがKWに変更になった。 そのときは 面倒くさいな くらいにしか 考えていなかったが その後

ポンプの圧力表示はMAqからMpaへ 熱量を表示するのも KWに加えてジュールまで登場して 例えば1KcaL/Hは4.186kjで 1KWは860KcaL/Hである
思えばKcaL/Hというのは大変便利で 水1㍑を1℃上昇するのに必要な熱量が1KcaLであるので数量と熱量の関係が分かりやすく 以前は熱量を聞いただけで感覚がピンときていたのだ それが最近一度換算して考えないといけない まさに英語を聞いて日本語に翻訳して考えるのでどうしてもピンとがずれる
だいたいなんで電気の単位と空調の熱量を同じにしてしまったのだバカかね  
今思い起こせば 何のためにこの単位系の改革を誰が言い出してやったのか この単位系は もとに戻してほしい お陰で学術系の論文を書こうと思ってもジュールだなんだと換算するのに嫌気がさして しまうのでは
僕の想像というか ひがみ というか この改革を提唱したのは 大学の教授とか当時の通産官僚であり 彼らは 商売がらなるべく一つの事象を表現するに際してなるべく いかにも分かりにくく難しく見えるようにしないと いけなかった
そうしないと 彼らの論文が簡単に論破されることは許せなかった もた暇な人でないと そういう論文を書けないようにしないといけなかったのでのではないか
ここまでいうと ほんとに”負け犬の遠吠え”である 自分でも情けない
でもほんとに不便なのだ いつまでも慣れない メーカーでも設計でも施工者でも
ホンネはきっと KcaL/HやMAQが良いなと思っているハズだ 当時の大臣はこの改革をどう理解していたのか 生産性の甚だ損失である
コメント (2)
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民間審査機関

2008-04-10 19:24:21 | Weblog
最近保育園を設計する機会があって
その保育園は保育室と廊下がオープンで一体となっている
以前にもそういう趣旨のものはやったことがあって
そのときはなにも考えることなく 現在も立派に運営されている

ところがだ
今回 そのオープン教室の 配管やダクトは区画の処理をしなさい  ときた

えっ でもオープンだし そこを貫通した配管をきれいに塞いでなんの意味があるの? 以前にも不思議に思っていたのは ドアガラリは許されるけどダクトの貫通部は防火ダンパーが必要 ということだった
今回はガラリじゃない スッポンポンになって壁も殆ど無いに等しいところを貫通するのに その部分は防火ダンパーが必要だ という訳だ
あ~あ 世も末だ 何の意味があるかは意味が無いのは火を見るより明らかだ
民間審査期間が分厚いマニュアルで審査をしており、裁量という本来期待される役割を放棄している、
これ以上抵抗するなら もっと時間がかかり着工できないよ・・・ という無言の圧力がかかる  仕方ない こんなもので済むなら付けとけ と結局なってしまう
これでいいのだろうか
本来 やはり一級建築士の責任において許可を下ろす べきではないのかな
そして 罰則をきつくすれば 建築士は淘汰もすすみ、優秀な人が生き残るのだが
建築行政のありかたは役人を外して議論すべきではないかな
コメント (2)
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