吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

希土類エアコン

2008-03-18 18:33:38 | Weblog
最近家庭用のエアコンの市場が熱い
なんせCOP(成績係数)が 6 とかいう破格の省エネ性能をもつものが登場(業務用は良くても 4 程度) したり うるる さらら に加えて お掃除機能 に脱臭機能 とすさまじい
何故にこれほどまでに家庭用のエアコンについてだけ急激にCOPが良くなったのかというと いろんな要素があるのだが 一番の要素は モータが誘導モータでなくブラシレスDCモータ といってマグネットロータという回転するものの周囲にコイルを配置しそれを電子的な整流回路により回転を得るようなもの
なのであるが このマグネットロータを作るのに欠かせないのがネオジウムという希土類を使っているのだ ま これも今国際的に不足がささやかれているだけに今後どうなるのか
それはさておき家庭用のエアコンがすごいエコになったので僕らの空調設計でも随分採用してここのとこ業務用エアコンよりも設計に多く採用しているありさま
でもだ 欠点がある
このマグネットモータを利用した省エネエアコンはインバータで負荷に応じて能力をコントロールすることもお手の物  とくに冬の立ち上がりや寒いときでも極端に回転数を上げることが出来るので抜群に暖房が効く 効くのはいいのだがそのときに定格の3倍位の電気を食うのである
食うのは良いのだが 電気の契約電力が破格に上がってしまうと 基本料金で大きな痛い目にあうことにある
だからどうしてもデマンド(契約電力)を押さえるようなコントロールをしてやる必要がある 三菱と日立はそういうのがあるのだが 他社も追随してくるだろう
今後の注目である
エアコンの性能は差が見えなくなってきた(実際にマグネットモータを作っているのは外注であり皆それを使わざるを得ないから) 今後は集中コントロール性能ということになりそうだ
コメント
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