吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

設備業界のレベル

2009-05-29 11:42:27 | Weblog
先日ある現場で、吹出口から想定外の大きな音がして、竣工検査の手直しとあげていたのだが、なんと竣工検査後にサブコンが破産してしまったのだ、
そうなると手直しどころではないのだが、幸い担当者は細かい手直しはかたずけてくれ、そのうちこの騒音もなおるのかなと思い忘れていたら、っ突然、意匠設計の
Y君から、先生が ”鶴さんを呼べ”と言ってるんですよ  と
きたか そうだよな ここは僕が陣頭指揮するしかないか というので
ダクト屋を呼んどいて というので 1日かけて原因を探し 処方箋を作った
その処方箋ははまったようで 見事に 音が小さくなり 施主夫婦も満足され、ことなきをえたのだが。
でもでも ほんとはそういう処方を施さなくても 音は出ない筈であった
実は風速9mでもその吹出口の発生音は35DBとカタログには書いてあり、どうも変だぞ  怪しいのは それを接続するチャンバー(箱)
それでメーカーの好意で実験をしてもらいました
なんとチャンバーを外し、ダクトを直接接続すると、7DB落ちる という実験結果が出たのだ。
これにはメーカーの技術者が一番ビックリ。
こんなことが サブコン、メーカー、僕らも疑いもしないような、・・・ああこの世界 技術力が低。
”やはり疑ってはいたが、今度からわが社仕様は ノンチャンバーにしなければ、しかも現場変更もさせないような図面にする決心をしよう!!!”
たぶん なぜ、こんな低次元のことをいままで解らなかったかというと   音が発生→エアコンメーカーを呼びつけ→吹出口メーカーを呼びつけ。 と、現場現場で極端に風量落としたり、変則的に トラブルをごまかしてばかりで なんら総合的に診断しないのが常態化していあた訳だはね。
たまたま 今回 サブコンの破産で僕が陣頭指揮して いろいろ解ったというわけですは。  ま自分も含め レベルをもっともっと上げないと、感動を獲得できないはな  でもよかった ね Y君
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初海外

2009-05-04 13:08:44 | Weblog
4月26、27、28でソウルに出張に行ってきました
僕にとって韓国といっても初めての異国の地である
思い出すのは中学の修学旅行で初めて本州の(それも山口県までではあるが)
土を踏んだときの感激を思い出してしまった
仕事は日本の企業がソウルに支店を出すので向こうの大手ゼネコンのGSグループ
という財閥系なのだが、そこに内装の設計施工を頼むことになったので、その相談相手というか、監視役というか、ま そんな立場で いわゆる いちゃもんをつけておけばいいみたいな業務である
ところがである
後になって分かったのだが 財閥系の企業の人間というのは ”身分が高い”
らしく ”仕事をしてあげてやってる”という感覚なのだ
どんなに彼らの数字上の間違いを指摘してもそのときは絶対に彼らは認めない
ところが打って変って彼らが従えている専門下請らしい人は実に従順でなんでも素直に聞いてくれる
どうも向こうでは 家柄(貴族の出かどうか)や学歴、都会人かどうか、勤める企業の格などで 身分が決まるらしいのだ
やっとその辺が理解できて話は順調に進んだのだが、施工の段階でどういうことが起きるか楽しみでも不安でもある。
食べ物はトーガラシやキムチが好きな人にとっては安いしうまいし天国であろう
1日目は行列のできるような野菜中心の店に連れて行ってもらって、結構おいしかった テーブルがぎっしりと皿で埋まるくらいに料理や焼酎がならんで
聞いたら一人千円かかっていないとか  ビックリ
朝食はホテルでなくぶらっと外にでて洒落たカフェにいって食べたのだが
二日目は ホテルの朝飯も食べてみたいと僕がいったからそうしたら なんと一人2500円だと!! ホテルでは歯ブラシや冷蔵庫の飲み物もムチャ高いので絶対手をつけないのがソウルの常識らしいのだ
煙草はフロントではノー、ノーと言われて なんと部屋に上がったらボーイが灰皿持ってきてくれた。本音と建前の使い分けは驚くばかりだ ”あ ありがとう”といって彼が違う部屋に行っている間に  つい配管が気になって
部屋の横のパイプシャフトのカギを開けたがいいわ今度はしまらないので焦っていたらそのボーイが来て厳しい目をして ”ここは絶対触るとダメです”と何回も繰りかえされる始末 でも1000ウォン(100円)のチップをあとから渡したらニコッとしてくれて 一安心  う~ん チップは使えるぞ  ということがわかった



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