吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

小殿さまたち

2010-06-23 16:15:07 | Weblog
うちの事務所は公共事業は基本的にはやらない と県設備協会のホームページでは宣言してしている
でも 公共事業の仕事の依頼はあとをたたない
そうであろう 設備事務所の成り立ちはそもそも公共事業で育まれ、国交省や住都公団で獏らも勉強
したのは事実だ
やはり付き合いの建築事務所が役所の仕事を採ったら ”良かったね” となるし
そこに頼まれたら やらんといかんよろもん
というわけで いまある中都市の仕事をやっている というか 終わったつもりなのだが
そこからが延々と手が切れないどころか あとからあとから 上司みたいなのが 細かく細かく見ては
A410枚ほどのチェックメモが2,3日おきに送られてくるのだ
”キュービクルは屋内に設置すべき”  うん僕も賛成 でもね今言うことじゃないでしょう?
それとも 小殿さまたちよ あなたが建築や構造に頭下げてスペース確保してくれるの?
”便器の電源は1個で良いか” こうなったら何をかいわんやである
殿さまたちの時間つぶしとしか思えない。その時間つぶしに役所の若い将来ある担当者が潰され、毒されて
いく。設備設計ももうこうなったら自己防御と過去の打合せをネタに最大の守備陣形で身構える
あ~ これが うちが公共事業はしません といった理由だったのに  このS市は違うと思ってた
やっぱり小殿さまたちに遊ばれてる  くやしいのひとことである
この上司(小殿さま)たちは共通点があって、必ず部下が仕事が終わりのころにおもむろにチェックを
開始するのだ。そうしないと威厳が保てないのだ。一緒にいいものを安く作ろうなんて気持ちはない
とにかく部下に自分の凄さを思い知らさねばならないのだ。そこでどれだけ設計が徹夜しようと
それはたいしたことはないのだ
もう建築課はなくすべきだ。1級建築士に依頼するなら要らないよね
そのかわり建築士の責任と報酬を重くすればいいのだ
とりあえず役所のブラックリストをつくろう。H市、K市、O市、これでS市が加わった
コメント (2)
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災い転じて

2010-06-17 15:08:11 | Weblog
今年の2月ころ床屋さんで
あれ 円形脱毛がありますよ
え うそでしょう 薄毛はあるけど それはないよ絶対

といった会話から始まった円形脱毛症どんどん成長していまや直径7cmほどに
やや気味悪くなってきた
それでどうも皆さん気がついているのに その話題に触れない人が多い
絶対気がついているのに悪いから見て見ぬふりしてるんだ・・
これはいかん みんなに気を遣わせているんだ
それで帽子を試しにかぶってみた
それでオーナー打合せにもいって帰りに建築家のTさんもその僕の格好に気にする
ふうでもなかったが そのあとTさんと一緒に飲み屋に行った
時間が経過したころ マスターが鶴さん 今日は格好いいですよ ちょい悪オヤジ風で・・
えそう? そしたら Tさん そうやね最初見たときはバランス悪いなあと思ったら意外と格好いいね・・
うちの所員にも好評で同じタイプの帽子を5枚くらい買ってしまって 近所のタバコ屋(コンビニ)にも被って行くようになったのでした
そしたら 今日もショートホープ3個といってレジしたあとに
いつもありがとうございます” ときたのだ え  ”いつも” だと? え? この子僕のこと覚えてくれたんだ
まタスポ導入のさいにタスポは絶対に持たないぞ 代わりにタバコ屋の看板娘と仲良くなれるじゃん みたいなことを考えたりした不純な僕がいたのだが何年たっても 毎日買いに行くのに みんな初めて会うようなそぶり 
ああやっぱコンビニは冷たいなあ
でも今回は違った、この帽子のせいで覚えていてくれたに違いないのだ
脱毛症が治っても帽子から離れられなくなりそうだ
というか やはり目立つほうが人生トクなんだ きっと
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作品選奨

2010-06-12 12:24:16 | Weblog
昨夜 末廣香さん宣子さん、桃李舎の構造家桝田洋子さんの作品で ”志井クリニック”
が全国版の ”日本建築学会作品選奨”に選ばれた ということでそれは 凄い という
ことで お祝いのパーティーがありました
なにが凄いか ピンときていなかったのだが この作品は 建築学会九州の作品賞を
昨年受賞していたのだが 今度は全国から2百数十件の中から10件だけ選ばれたということを聞いて 納得してしまった
しかもこれが意匠事務所のNKSだけで応募していたのではなく構造の桝田洋子さんもともに
受賞されたのである これは構造家の気持ちは同じ建築の影に隠れた存在として僕もよく気持が理解出来るのであるが 彼女の感激は想像にかたくないものがある 僕もなんだか嬉しくなってしまうのは不思議な感覚だ
その日多くの有名建築家や教授陣が集まるなか、大阪からわざわざ来られた桝田洋子さんと
じっくりお話することが出来た
そのなかで 彼女が言っていた言葉が同じ立場の僕の気持と全く同じ気持ちでNKSさんと付き合っておられるということが解ったのだ
”あっ 貴方もそうですか?””うんそうそう NKSのそのあたりが凄いよね”
”そうなんですよ 大変なんだけど 疲れないんですよ いつのまにか引き込まれてしうのよね”
なるほど そういえば僕もそうなのだった
夜の宴のなか大阪の女性構造家と博多の設備設計おやじはこうして妙にその受賞の喜びを分かち合うことが出来たののでした
二人の一致点はなんだったか ということですが
それは
まず 建築のぼーっとした全体像を見せられて なにか提案して!!と依頼される
1回目の提案をしま~す
そのときの議論、質問がハンパでない 根ほり歯ほり とくに香氏の質問の嵐
ようするにその根本となる理論を彼らが飲み込んでストーリーを作るための理論武装を行う過程である
それからが凄い 数日後 僕らの提案がよりバージョンアップされ完全に建築に融合された
形(文章)でメールが送られてくるのである
そのときの驚きを桝田さんは ”え~ やられた!!て思うんですよね そしたら負けたくないからもっと凄い提案を返したくなるんですよね”  と表現された
そうなんですね~  一回やられるんですね~
”え ここまで理解していたの二人とも” という驚きである
それが僕と桝田さんの共通点だったのだ
ま そんなこんなで6時半に始まった立食パーティは12時を過ぎていた
翌朝 腰が痛くなってる でも楽しい受賞式でした
3人さんほんとにおめでとうございました
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紹介でお仕事はいいが

2010-06-07 13:19:23 | Weblog
先日から ある人が自分の力が及ぶ老人ホームがあるので
設計事務所に紹介してくれた。こちらとしては頼んでもいないのだが
せっかくの好意を無にするわけにはいかない
ということで 設備設計の見積書を出していたのだが 一向に返事が
なかったのだが さきほど電話があり
ま少し高いけど ○○さんの紹介だし仕方がないかな ということで
とにかくお願いします   ときた
”あ そうですか、うちは高いですか? いつものお付き合いならどれくらいで?
先方  ”少し高い位で、いあやあの受けた金額が安いもので・・少し勉強していただけないかなと”
”あ そうですか ○○さんの紹介だから高く出したとか思われたくないしですね・・
 そこは誤解のないようにしてもらいたいのですが・・・”
てな感じで多少ギクシャクしながらやらせてもらうことになったのです
グッと押し殺した感情、以前なら  ”なら いつもの事務所にだされてもいいのでは”
とか 短絡的情緒的発言をしていたのだが
やっぱ ほんとに安い金額で請けたのが伝わってきた  
民間でも値段勝負で設計事務所が選ばれていることも、変わることも多いようだ
やはり 自分たちが設計するとそれ以上の得をすることを真剣に伝えて欲しいは・・
でも自分たちが設計しても施主は得をしない と心底で思っているとしたら・・・
論外かもしれないし、 だったらしょうがないか
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