吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

今日は裁判の

2006-09-29 18:23:57 | Weblog
僕の同業が 大分の住宅それも10億を超える豪邸らしいのだが
設備設計のミスで訴えたいので相談にのってほしいとかで、僕も立ち合うハメになった
給湯でいくつものミスをやっていてその修復に300万位かかるようだ
施工側は設計のとうりやったのだが 責任はある といっていて
設計者はミスを認めていないという ミスを認めれば改修にすぐかかれるのに
施工者の責任というだではだけではものごとが進まないようなのだ
2トンくらいの大浴槽があって 時々冷たい水が出てきたり、週に何回もボイラーが停止したりで5年間苦しんだという
毎日の話題が 今日は調子いいばい といったふうに毎日毎日気になって仕方ないし、風呂に入れない日も度々らしい
施主がしきりに 頭を下げる 裁判にしたいのでミスを証明してください
同業は逃げ腰 そういうのはこっちが得意だから(僕を指して)
とにかく乗りかかった船 あんたがやらにゃあ ということで その業務がスタートになったようだ
設計、も施工も能力が無い場合の悲惨な例である
結局裁判を施主が決意したのは 逃げの一手でしかもミスを認めないこと が全てだったようだ
ミスは隠さず即認めよう そのほうが前に進む 
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着手金は要ることに決めたらどうか

2006-09-26 10:26:59 | Weblog
最近 設備設計を依頼されて多くの物件を担当しているが資金的にはピンチ
要は野球で言えばヒットは出て塁はにぎあうのだが点(札束)が入らないケースが増えている 理由の一つに設計の終盤に変更や見直しひいては取りやめなんて最悪のケースもある
こういうときに 着手金をもらっておけば安心だ 
設計事務所の苦労のひとつに”資金繰り”というのがある 業界的には 手間賃に関しては翌月払いの原則もあるので 施主に対しても言える筈である
以前 日建設計と一緒に施主営業に付いていって時期がある
彼らはかなり調査やプランをして人員を投入していたように見せかけてはいたが
ある時 切り出した ”ここから先は費用が要ります” とたしか取り合えず2000万だったと記憶している
そしたら なんと施主が極端にトーンダウンして その物件は消えてしまった
つまり 被害を拡大する前に彼らはテストをしたのだ 本気なのか 金はあるのか
確かに着手金を出せないようではあとが思いやられる
逆にそれを頂くことが出来れば もっと人的資源を投入しより施主を満足させられるのだ
潮時をみる お金の出し方で相手の本質を早めに見抜くことを楽しむのもひとつだと思う
勝負の時期を見極めるのは重要である
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台風の可能性

2006-09-20 12:21:32 | Weblog
こないだの台風恐ろしかったね
台風のエネルギーを建築設備的に換算してみた

かりに500㎥のレンジフード 200φのダクト風速5m で5m運ぶのに0.1KWである
これが同じ風速で1㎡のダクトになると31倍で3.1KWとなる
仮に台風をダクトとみなし20km四方のダクトと考えると 4×10 5乗 ㎡
仮に風速5mなら 1.24×10 6乗KW
平均風速25mだから エネルギーは風速の二乗に比例するのでさらに25倍になる
すると 3千万KW 実際は100kmすすむ間で計算すると 6千億KW
世界中の原発の発電能力の合計が4億KWらしい
もしこのエネルギーを蓄えることができればエネルギー問題は1回の台風で日本のエネルギーどころか世界のエネルギーが賄える計算なのだ
自然はそれくらい 恐ろしいわけだ
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昨日のマンション現場

2006-09-16 10:44:26 | Weblog
昨日 マンションのある部屋の配管モデル施工を見ました
よっぽど金が無い現場か知らないが
ユニットバスの下部配管 モロニ逆勾配 になっている 
僕は監理者でなく施主の立場
監理者は別にいて立会い願った
こんな逆勾配の配管を 見てくださいだと~!!
何故 こんなことになったのか
普通ユニットバス下部の排水管は施工が責任持てないのでメーカーのほうで
セットするのがこれまでの一般常識 今回は聞いてみたら 設備でやりましたとの
こと おいおい やるのはいいけど どうやってやったんだよ 床下には入れないし 多分ユニットを現場でひっくり返し配管して それをやわら水平にもどして やったのだろうが メチャクチャである
” なんだこの配管 ちょっと水準器もってきて ” ”いまはありません”
” とにかくもってきて!” しつこくせまって もってきた なんと逆勾配ではないか ほんとにあぶないところだった ”直します” ”直しますじゃないだろう、あとの住戸の施工はどういうふうにやっていくんだ?”
これは手順書が必要だし、大騒ぎしないといけないような重要事項
”直します” というのも 本当だか? 
私に設計を依頼した建築のひと 見てますか?見張ってくださいよ!
危なく ”いまいちマンション” ”15年後はもうニッチもサッチもいかないマンション” を 僕のからんだ物件で誕生させる寸前であったのだ
もう スーパーゼネコンはやめようよ
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設備屋と建築事務所は融着すべき

2006-09-13 18:56:00 | Weblog
これは営業に関連する話でもあり、品質を守る戦いでもある
実は設計事務所が設計を終わりゼネコンの指名業者をオーナーと一緒に
決め入札する訳だが いろいろ注文つける機会はこの時期をおいて他に無いのだ
ずばりサブコンリストを渡しその中から選ぶようにすべきである
何故僕がここまで断言出来るのか  それは ①建築事務所は設備に関しては素人同然であるので良き現場の相談相手が必要 ②サブコンによって品質やメンテ、技術力に甚だしい差がありすぎる ③参加資格の無いサブコンが手間暇かけて見積もりしてもちゃんとした見積が出来てないことも多くどうせお断りするなら始めから指定しておくべきだ ④設計をサービスでさせてなければ癒着とかなんとか言われても毅然と ”施主のためなのだ”と言えるのではないですか!(もちろん優良なとこに限るわけだけど)
結果としては設備事務所に監理委託の回数が減ったり、クレームで後で呼び出されたり がなくなるし 竣工後のメンテもこちらの意志で動いてくれる訳だから  これが営業につながるのではないかと思う
サブコンからの新規情報も得られたりして 良い回転が出来上がる
この程度で付き合うなら施主のためなのです 聖人君子になる必要までない わきまえた付き合いこそが 皆が幸せになるのである
この為のサブコンリストを 営業組合で指定することで大手並の圧力も手に入れる
如何かな
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設計事務所の営業

2006-09-12 18:02:21 | Weblog
僕の付き合いの建築事務所の方々は殆どのかたが 頭は一級品なのだが頭を下げるとか、相手を口車に乗せるとかいったことは苦手だ という方が多い では何故仕事が取れているのだろう いろんなパターンがあると思うのだが やはり紹介から紹介口ずてに というのが大半と想像される たしかに立派な仕事を成し遂げた証としてまた次の仕事が来る といった理想の形で 営業経費もかからない
でも、それだけではモッタイナイと思うのである  例えばディベロッパーを顧客にした場合は来る日も来る日もプランを作りそのうち何割が仕事になるか解らない 仕事が来たとしても設計料が安すぎて年中バタバタしている でもこれも営業の一種である。 やはり”営業 ”のスタッフが必要ではないだろうか 特に竣工してから何度も顔を出すことが必要と考える 諸刃の剣ではあるがゼネコンの情報や裏の情報も必要だろう ”求める”ことに特化した人種がいないと 何箇所もは廻れないし、プロが必要ではないだろうか
営業組合を作ればいいのではないか
3社から5社で1人を雇うなんてのはどうかな 今なら団塊の大量解雇が始まる いい人材が余る状況 
待っていても仕事が確かに来ているかもしれない でもリニューアルが今後目白押し 設計のネタはゴロゴロしているのだ 

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サハリンのLNG

2006-09-07 13:28:37 | Weblog
ロシアのサハリンの天然ガスプロジェクト開発に待ったがかかったらしい
なんでも環境対策が万全でないとかの理由で
新聞によるとロシアが権益をめぐって駆け引きをしているらしい
ほんとうだろうか????
日本の環境庁は把握しているのだろうか
日本の商社のやることだ、採掘するときにメタンを垂れ流しているような気がしてならない  新聞はあくまで ロシアの意地悪説である
でも 日本の商社とロシア政府 どっちを信じるかといえば 僕はロシアかな
しかし こんなことは もっと原因を細かく把握して欲しいよ ね マスコミさん
ちなみに 西部ガスも輸入しているらしいよ 
温暖化対策の原点だと思うんだけど なぜかここは新聞にでないのよね
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ちゃんとした会社

2006-09-05 10:48:22 | Weblog
吾輩の昔の話で恐縮であるが
吾輩が23歳で入社した設備設計事務所の名は ㈱設備連合設計事務所 社長は池田勝義氏(故人) 営業に長けた人で 住宅公団、文部省関係、その他役所に大変強かった 専売公社の九州工場の改築のときは大蔵省の秘書から当時の専売の営繕部長に電話が入ったり(僕も当時の専売担当としてありがた迷惑な面もあった)
一時は監理の人間も含め 50人のマンモス設計だった
しかしである 仕事は多い 徹夜残業は当たり前 でも給料の遅配はいつものこと
一時はこの会社をささえる人間になろうとした時期もあったが こんなではと、30歳で独立することに決めていた
仕事はいっぱい、しかも大型で率はいいはず、何故経営はうまく行かないの・・・
若い自分は疑問だらけ
あるとき自分より仕事の出来ない、しかしどこか有力者の紹介の同僚の給料を見て  ”が~ん”ときた 自分より1万円も高い
悩んだ 落ち込んだ ついに社長室をノックした ”どうしてあいつのほうが僕より高いんですか”  ”しょんなかったい 最近は初任給の相場も高うなっとるもんじゃけんな” 2日後また呼ばれた メモを見せながら ”お前んとはこげんするけん、よかな?” なんと3割もアップである
そのとき 行き当たりバッタリを感じながらも 傷ついた自分のプライドは解消した
独立したら社員の給料は大企業なみにするぞ と決意していった
でも皆さんご存知のように全く実現していない
でも営業ではなく仕事の質で勝負できているのは理想どうり
でも営業できなければやはりこのテイタラクなのだ
では設計事務所の営業ってなんなのか
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