吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

最近の厨房

2007-09-15 10:50:55 | Weblog
先日 電化厨房の講演があって久しぶりに行ってみました
5年前に一度行って ガックリして帰ってきたものだから しばらくはお誘いに乗ることなく 冷めた感じで電化厨房というものを見ていたというのが本音だったのだが、今の設計中の物件が電化厨房に決まっていて さてさて換気をどうしよう、空調や快適さをどうしよう。そういえば彼らの言い分では換気量を極端に減らせてその結果空調の容量も減り、HACCP準拠の25℃以下の温度条件も簡単に出来ると言うのだが、果たしてどうなのか、
講演や実演を通じて、大きな僕の勉強不足を認識したのが、電化厨房の調理のやり方についてであった。 いままでず~っと、調理の基本はレンジで鍋やフライパンを使用してやるもので、コンベクションやオーブンは補助的なものである  と理解していたのだが、どうも全く違う、主役はスチームコンベクション というものである。 つまりコンピューターで管理することで、プロのカンでなされていた 炒める、煮る、焼く、等の調理を一度に数種類のメニューや量をこなせることである。つまり主役は 科学的調理 に移っているのである。
なるほど、でもこれは調理人は嫌うだろう。何故なら長年の自分の蓄積したノーハウをある意味否定することになるのだ。
またその出来た作品はかなりおいしい  ほぼ完食した
であるなら、換気も大きく変わる、最も難しいレンジ廻りの換気の煙漏れにそんなに神経を使わなくていいこになる。IHヒーターは補助的なものだからだ。
でもいまのところ、換気量は減らすとしても6~7割までかな・・・という印象である。極端に減らすならオーナーとリスクを共有して実験的にやるしかないかな
電化厨房のでも門前払いはしないことにした
あとはスズ厨 等ガス側も頑張っているようなので、そちらも もっと突っ込む必要がありそうだなあ
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生きる

2007-09-01 10:12:13 | Weblog
最近は国交省による確認申請業務の大改正が6月20日に施行されて極端に建築確認に提出する人が減っているようだ もちろん6.20前の駆け込み申請もあったり、役所によっては受付なかったり、民間審査機関では事前チェックを行ったり 等等
設計も審査側もまさに手探り、相手の出方待ち といった状態のようである
審査期間が今までより2~3ヶ月は伸びることは確実なようで そうなると設計料は確認が降りてからというのが多いことを考えると設計事務所の経営をもろに圧迫することになる、とくに構造で特殊なことをしようものなら設計料が全部構造計算に食われてしまうようなことが起こるらしい
巷ではいかに早く申請を下ろさせるかもうすでに裏技の開発に余念がないようだ
やはり皆さんスゴイ
でもでも、ここは生きるためにも 構造も確認申請も関係ないリニューアルを積極的にやるのがいい これなら確認関係ないからスピーディで なんとか食いつなげる
やはり新築の設計は前途金を頂くことを考えないと 干上がってしまう
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