吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

床の収まり

2008-02-27 13:53:10 | Weblog
先日からご案内の南島原のクリニック

空調方式は モンロー方式(仮称)アンダーフロアー空調方式ではあまりに芸がないから なにか流行りそうなネーミングはないかいな と皆で車中で謀議していて
 床から吹き出しが出てくるから 期待を込めて ”スカートめくり空調”はどうかな といったら たかし君が ”モンロー空調”だと言ったので とりあえずそれを今回。 僕らは”小川ローザ”なんだけど 封印>
で 床コンセントも床、殆どの配管、ダクトも床下 ということで 点検口が重要になってくる そんで 昔から疑問に思っていたのだが 床も天井もそうだが なんか安っぽいアルミ枠のついた変に目立つ市販の床点検口になりそうで、ある会議のとき言ってみた 枠無しでは出来ないの?  と  そんなことしたらめんどくさいし金もかかる と大ブーイングを浴びるかと思いきや 工務店も建築事務所も
 ”いいですよ” と  あれあれ みんな迷惑がるどころか 大歓迎なのだ そうか木工事が得意なところはこのほうが 喜ぶんだ ということが分かった


この写真は床のコンセントをインナーコンセントに設計ではしていたものを床の造作で、点検口は床の切り込み補強と穴開けでやったところ 結構カッコヨク 邪魔にもならない 工務店さんに感謝
でも何故こんな立派な収め方があるのに 普通やらないのか 今さらながら不思議な気持である
もうひとつ 床吹き出しのグッズです



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南島原で

2008-02-07 16:25:14 | Weblog
いま監理中の南島原の整形クリニック
平屋だがデザインでかなり頑張っている 設計は東京の設計アトリエ+福岡のワークス
昨日電車と船を乗り継いでいってきました 今月末には完成です
そのなか こちらが期待していなかったことを電気屋さんがやってくれていました
屋外に設置する配線接続用のアウトレットボックス







最近 屋外用の照明器具もランプを裸で見せるようなことをやっていて そういう器具はコードが出ているだけで 器具のなかで結線が出来ないのだ だから結局結線するために地上にボックスが要るのだ
で ここの電気屋さん コンクリート打放しのかわいいボっクスをたくさんこしらえてくれていた 
このタイプはこのボックスの上に照明器具を乗せるようにしたものだ
 うんこれはまた使える ぱくらせてもらおう



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フォグの可能性

2008-02-01 14:48:55 | Weblog
最近あちこちの公園やイベント会場で霧を発生させて部分的なゾーンの涼を演出させるようなことが流行っているようだ  屋内でこういう手法を用いるとしたら霧を吹いて蒸発潜熱により温度が下がるのだがそのぶん湿度が上昇してしまい、むしろ不快になることが予想される
使う場所としては常に外気が流入してくるような工場やピロティ部分には面白いと考える
でもいま僕が考えているのは 二つあるのだ
一つは外気導入ガラリの前で霧を発生させ そのダクトを井戸水で冷却することだ
この方法によると うまくいけば冷房室内の温度と同じレベルの状態で送ることが出来るかもしれないということをプチ発見したかも
もうひとつは こちらのほうがもっと可能性があるのだが 先日小倉南区で末廣さん設計の医院が公開され見に行かれたかたも多いと思いますが その際おおいに議論になったのはあまりのトップライトの多さにその日射をどう遮断するかのことであった 物理的に例えば庇やルーバー 外ブラインド ダブルスキンなどの方法しか思いつかなかったのだ だから後でヨシズを取り付けられるようにしておこうという結論になったのだ  日射の強いときにガラスの真上で濃霧を発生させればかなり日射が遮られ冷却効果も期待できる制御も簡単だし水の使用量は微々たるもの これを書いている今 心臓がドキドキするくらいの新発見気分なのだ 
この技術 1年後には実現し皆様をご案内しようかとも
いま自然エネルギーに特化したある民間施設の基本設計中なのだ
さあ施主説得からだ 明日頑張るぞ~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする