吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

健康住宅提案その1

2007-01-25 10:57:13 | Weblog
昨日 このメーカーの社長さんと酒席をともにする機会がありました
何を作っている会社かとというと 一言でいうと 流体工学のスペシャリストの
集団 いろいろとお話を聞くにつれ そのスキルの高さに驚かされた そうなんだ
 長崎や佐世保は造船の町、スクリューの専門家は居るはずなんだよね
実は場に出された ふぐ 養殖なのだがメチャ美味いのだ 水流の中で育ったふぐ
ですたい。 これはビックリ といった大変面白い会社
ところでその中で 水流が与える体に対する効果 それはマッサージ効果のことかと思っていたのだが、どうももっと奥が深いのだ 例えば皆さんよくご存知のジェットバス これはマッサージ効果で気持ち良い と思っていますね~
この会社の製品はプロペラ浴なるもの 何が違うの? 流水浴 を見てみて
でこれは実は今施工中のある福岡市内の住宅に3月くらいに設置完了予定なのだ
どうしてもこのお風呂試しに入ってみたい 強引にタオルもって竣工検査するつもりです 効果を試すためにゴルフの打ちっぱなしに行って体を痛めておいて試そうかまたは二日酔いで試そうか考えているところなのだ
その結果は随時報告をしたいと思っています
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壁掛エアコンで空気式床暖房

2007-01-20 10:29:52 | Weblog
僕の得意技のひとつに安いエアコンの温風を床下に導き床暖房として機能させる
というものがある
この技をやってきて25年になろうとしている ここ10年は建築雑誌などにも 僕と同じようなことをやっている人が 登場してきて 一つの技術として 認知された格好なのだ
だがこれは施主以外は 誰も儲からないものだから なかなか普及しない
何故そうなるかといえば 建築現場で注意しないといけないことが多くてそれがゼネコンにも設計者にも大きな負担となるからだ  また床暖房の予算が無いときにこのウルトラ作戦を利用するものだからほんとに安く業者も見積もりしてしまう
だからうまく行けば施主はほんとうに儲かるわけですね~
この方法は最初はO設計さんのもとで実験させてもらい、その後T設計さんやT設計室、過去にはW機構さん等と一緒に共同開発的にやってきたものである
何が大変かといえば 一つは床に吹き出された温風が壁の隙間を通じて天井なんかに漏れてしまわないようにしないといけないし、冷風と温風のときの切り替えをどうするかといったディティールもエアコンの形状に合わせて毎回異なるので 手作りの建具が必要になってくるのだ
もっと普及させるなら 方法はある  電気店で格安のエアコンを買ってきてそれを普通に取り付けその吹き出し部分にカパッと囲いの木枠みたいなものかぶせて 壁をもう一枚作りそこに風の道を形成して床下に導くだけである
これによって汎用化は出来るのだが やはりデザインが問題になるであろう
でも いつかはこの ”カパッ”という奴は標準化して安く提供出来たらいいなあと思っている
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指名ゼネコンの功罪

2007-01-16 16:38:48 | Weblog
ある特定の大型施設で毎年増改築を繰り返したり 場合によっては土地を買い増して更に大型施設を建てたり いわゆる毎年工事の見込める施設というのが九州にもかなり存在する
だいたいそういうところは大手のゼネコンやサブコンが殆ど半常駐みたいにして工事やメンテをしていて 施主にも施工者にもメリットがあって半ば和気あいあい と やっているようなのだ 従ってその中に割って入るのは容易ではないのだ
公共事業では談合は止めたらしいが実は民間では ”前施工”というのが存在しているらしいのだ 民間では現在も今後もこの悪しき習慣は継続するだろう
ま それは今後の問題として 1社がず~っと継続して工事をするのは 良い面もいっぱいあるのだ 自分たちがメンテをしないといけないので手抜き工事の防止になる 反面 良いものを採用することはためらうだろう また価格も徐々に様子を見ながら上げてくるだろう 
大きなデメリットは設計事務所がきびしく機能していればいいのだが だんだん設計事務所も取り込まれていって そのうち竣工図や修理の履歴が訳が分からなくなり そのうちサブコンの変更もできなくなり もっとひどい場合は 盤やガス 電気 などに至っても もう過去に納入している会社でないとわからないものだから、選択の余地も無くなり やがて 硬直した施工体制になってくる
そうなると 斬新で合理的な提案どころではない 施主もそのうちなんとかしようと思うのだが いかんせん 民間談合はあるいは既定路線のメーカーを外そうと思っても 既存の図面はしっかり自分とこにしまい込んで 担当が替わってしまって解らないとかなんとかいって 決して情報は外に出さない 
こうなると田中康夫みたいなひとが登場してもらって権限を振るってもらって荒療治をするしかないのである
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納豆事件

2007-01-12 11:50:09 | Weblog
ここのところ新聞をにぎわせている 納豆の生産が追いつかなくて困っているという話  これはあるTVで放送されたことが 予想以上の反響をよんでしまったことに始まっている これは今までは納豆というのは健康に大変いいのだ ということだけが取り上げられていただけだったのに”食べるだけで痩せられる”という衝撃のレポートがこの一大ブレークになったと考えられる
ではこのことを建築の世界において参考にするとしたらどういうことになるのであろうか
健康ハウス とかいったものは結構ハウスメーカーなどが提案していて更にはマイナスイオン、シックハウスなどが謳われていたりして やはり健康というテーマが結構商売になるということは解っているのだ
では設計事務所としての取り組みはどうなのか  僕の知る限り 健康 を大きく取り上げてやっているところはあまり無いような気がする
これはねらい目かな・・・
ではどういうコンセプトにするのか
う~ん 難しい 自然素材? マイナスイオン? う~ん なにかいまいち
でもやっぱり アトリエ系の設計事務所は 作品作り という大きな目的があって施主も第一のカッコヨサを求めているというのも事実 でもそうでないタイプの施主群を逃しているのも事実 意外と逃してしる数のほうが多いのではないだろうか
ほんとの健康快適な家作りには設備の提案が欠かせない 実はそのことが足かせになっていて 設備を主役に押し出して勝負する といった思い切った発想が出来ないのも事実 建築家のみなさん 設備にプランの主役を任せてみるようなことを一度やってみませんか 大丈夫デザインは後付けで それもデザイナーではないですか
いつか あるあるに取り上げられる夢をみて
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新年の挨拶

2007-01-09 13:55:37 | Weblog
毎年のことであるが年末年始になるとメーカーさんなどが 暦配りとか ”今年もよろしく” などと儀礼に大挙してくる
事務所に居たらそれこそ仕事にならない 親しいひとが 今年ははお互い苦労したね などと来るのは 当然だし 意味もあるかもしれない
しかし 逆の立場になってみると 彼らも仕事だし、行かないでもしも外されたらまずいから 一応無難に行っとけ などと来られた日にはこちとら 日々の生活がかかっているわけだからたまったものではない  どうせ来ていただけるなら 楽しく話せるような材料なり、こちらが息抜きできるような工夫があればまだいいのだが  ほんとに市役所の課長に年始の挨拶するのと全く同じ調子で来られたら
なんか こっちが悪代官で ”よしよし、お前のところはちゃんと来たな”みたいな 変な気分になるのは何故かな~
せっかく私の時間を盗んで頂くなら情報か新技術か笑いか 何か工夫して欲しいものだ  でも気が付けばそういう面白くもなにも無い相手や中途半端な技術で僕の質問に応じてしまうやつ、をどうも自分は無視してしまう傾向にあるようだ だから相手はもっと儀礼をちゃんとしなきゃ と思うのかもしれない 
もし僕に受け入れられていないと感じるメーカーさん 僕の設計を真っ向から批判しにやってこないかな ダメもとで・・・   逆転サヨナラホームランだ
でもクライアントの利益になる提案も小脇にかかえてね
技術や提案に飢える山犬より
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オール電化住宅という言葉

2007-01-05 16:35:04 | Weblog
最近の流行に”オール電化住宅”という言葉がある
この言葉は個人的には非常にむかつく
何故なら僕の辞書には無いのだ
何故って?
オール電化にしても何もメリットが無いからだ
僕は思う オール電化という何かそこには 青い鳥を見つけたときのようなワクワク感が在ったり 綺麗で 安全で というイメージが付いてくる
専門家は言葉の遊びに付き合ってはいけない
何故なら オール電化の住宅の庭で炭を使ってサンマを焼いてもいけないのか?
そうでは無いのだ ガスストーブや石油コンロがあっても良いのだ電化契約は出来るのだ
オール電化住宅という言葉は今後プロなら止めよう
時間帯別契約住宅(夜間電力を安く買う)と呼ぶのがふさわしい
何故なら 建築家はもちろん設備屋さんまで時間帯別契約住宅にガスコックを付けたらいけないと思い込んでいる、いや、思わされている、情報操作されている可能性があるのだ オール電化住宅にする為無理やり電気の暖房器具や蓄熱のヒーターをムリヤリ導入することはないのだ (失礼しました大半の方は理解しているのだが、ここではあえてシツコク書いたことに意味があります)
車もいまやハイブリッドが主流 住宅もハイブリッドが今後の流行言葉になるに違いないのだ 電気とガスや灯油の得意な技をうまく使い分けるのが僕らの役目とちやうかな~
かといって僕がいわゆるオール電化を嫌いというわけでは無いので誤解なく
レンジは電気、給湯も電気、でも暖房は石油ストーブ、離れのコンロはプロパンとかいう組み合わせも十分在りなのだ
あっ しこいけど例えば電気コンロは6kw これは電気容量的にはエアコンの6台分以上なのだ
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