吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

福岡の水道行政

2014-09-19 18:10:18 | Weblog
以前から他の自治体に比べ福岡市の水道行政 なかでも水道引き込みの口径決定においては過剰な口径を強いることが

多く過度な負担金の納入を余儀なくされてきた歴史があり その点ではずいぶんと悩まされてきたものだ

それがここのところ 大きな変化がみられるようになった

何故なのか 10年ほど前から福岡市が普及に努めてきた増圧直結方式=受水槽を介さずにビルの上に供給する方法

が影響しているのかと推測される

それは衛生工学会が出版している器具給水単位による瞬時最大流量が大きすぎてまともに計算するととんでもない口径となり建物のコストを引き上げることになる



でも増圧方式の普及はしたい

そういうなかから 新たな計算方法を福岡市は模索し受け付けるようになってきた

これは著しい進歩で 永年に渡って吠え続けてきた僕としては たいへん溜飲を下げる思いだ

衛生工学会も新しい計算方法に触れた本を出版し、その流れができつつあるようだ

そうなんです 今までは 利用者から ”水の出が悪いぞ”との苦情をとにかく避けたい 避けたいの思いから

全てが過剰過剰になっていたし 役所も設計事務所もその流れに疑問を持たなかったのです

僕ははるかに若いころから 給水配管は小さく設計してきました それで稀には水道局の許可が下りずに

痛い目にもずいぶんと逢ってきたのだが めげずにシード方式の算定方法をつらぬいてきました

長い長い抵抗運動が やっと陽の目が見えてきたような心境なのです

信念 水道はたまに水圧が落ちても 大きな問題ではない

これからも建て主の利益のため、無駄なインフラを省いていきたいと思うのでした
コメント (2)
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