前回の文章を書いている最中に入社2年目に味わった社会人として初めての
キャリアの危機を思い出しました。それは希望して配属された印刷現場で
悪戦苦闘の末 ある一定の立場(班長代行)を築いた時期に訪れたのです。
その日は絶好の小春日和で 昼食後の腹ごなしに 屋上で職場の若手を集めて
上半身裸で恒例となった日焼け筋トレをやっていました。そこへ事業部の勤労
担当の主任が通りかかり上着を着るようクレームをつけたのです。いわく
風紀上好ましくない・・・と。私は若気の至りでこの勧告を無視しました
「就業規則のどこにもそんなことは書いていないし、男性が上半身を晒すことは
極めて健康的である」といって・・・・。
さてそれから3日後、不定期異動の内示がありました その異動先はかの主任
の部署です。そしていわく「君には再教育が必要なので異動してもらったが
緊急の事なので当部署内に適当な仕事がない そこで当分の間原稿のコピーを
やって貰う」とのことでした。
半世紀近く前のことですので 今でこそコンビニで1枚5~10円でコピーが
取れますが当時は乾式コピーというのは極めて高価で現在の価値に換算してA41
枚1000円位のコストがかかりました。そこで自由に取らせると経費が大変
ですので 申請書を書き上司の許可を貰ってから 専任のアルバイトに依頼する
という形をとっていました。要するに1日中ひたすらコピーをとりまくるという
単純作業です。一種のペナルティー人事であることは明白です。しかもいつまで
という期限が区切られていません。まさか定年までということは無いでしょうが
・・・・。
ここで恩師でクリスチャンであるN教授の言葉が浮かびました。「世の中に
1つとして意味のない無価値な仕事は無く、職業の貴賎もない 社会に出たら
犯罪行為でない限り どんな仕事でも与えられたら天命と思い全力で取り組み
ベストを尽くし その道のトッププロを目指しなさい!」
ということでふてくされる間もなく 恩師のアドバイスを実行に移すため
職務分析を行いましたまず納期に間に合わせることを大前提に ①品質:
いかにきれいにコピーするか? ②コスト:いかに経費を削減するか?を
現場での知識、メンテナンス業者からの聞き取り等も含めて 多面的に
検討した結果
・用氏をA4主体からA3主体に変更
当時のコピー機はレンタル制でB5~A3の大きさに関係なく一律1枚いくら
という料金設定に なっておりこれがコストの9割以上を占めていました。
そこでA4の場合も2枚付け合わせ、小さなカットや図表も極力まとめる
(現場で使用していなかった手動断裁機を借用して対応)
→レンタル料の40%削減
・用紙は余剰紙を断裁して使用していましたが 化粧断ちという仕上げ断裁を
省き→断裁コストを半減 それにともなって用氏の利用率(廃棄しない部分)
を13%アップ
・当時は極めて故障が多く 修理期間中はコピーがとれないため利用者に多大な
迷惑をかけましたが 修理担当者から簡単なメンテナンス技術のレクチャーを
受け また専門的技術が不可欠な修理については ポイントのチェックと統計的
手法による事前メンテナンスを活用し
→突発的な故障とそれに対する修理作業は10分の1以下に激減しました
・コピーの汚れは 原稿を乗せるガラス面と機械内部の鏡面ドラムの汚れによるもので
従来は修理担当者が修理時に清掃業務を行っていました
→私が毎日業務開始時に 清掃業務を行い常に最高の品質でコピー出来るように
なりました
・従来は依頼者が出来上がったコピーを受け取りに来ましたが→社内定期便を活用
または徒歩により直接依頼者デスクまでお届けするようにしました
・従来は事務的なやり取りでしたが
→依頼者をお客様として対応することにしました「いらっしゃいませ、毎度有難う
ございます、何か注意点はございますか?」
これらの実施により私自身も楽しく仕事に取り組めましたが 何よりもコストダウン
が経営会議の話題となり 事業部担当常務、工場長がコピー機まで見学に来られました。
これが将来的には常務直命の電算化計画、工場長直命の工場内物流改善プロジェクトの
リーダーへの就任につながる 私のキャリアにおける最初の大きな好機となりました。
また更には コピー依頼者は多くが営業でしたが ここで培った良好な関係が更に将来
営業部門の大改革を成就するための大きな資源となったのです。
キャリアの危機を思い出しました。それは希望して配属された印刷現場で
悪戦苦闘の末 ある一定の立場(班長代行)を築いた時期に訪れたのです。
その日は絶好の小春日和で 昼食後の腹ごなしに 屋上で職場の若手を集めて
上半身裸で恒例となった日焼け筋トレをやっていました。そこへ事業部の勤労
担当の主任が通りかかり上着を着るようクレームをつけたのです。いわく
風紀上好ましくない・・・と。私は若気の至りでこの勧告を無視しました
「就業規則のどこにもそんなことは書いていないし、男性が上半身を晒すことは
極めて健康的である」といって・・・・。
さてそれから3日後、不定期異動の内示がありました その異動先はかの主任
の部署です。そしていわく「君には再教育が必要なので異動してもらったが
緊急の事なので当部署内に適当な仕事がない そこで当分の間原稿のコピーを
やって貰う」とのことでした。
半世紀近く前のことですので 今でこそコンビニで1枚5~10円でコピーが
取れますが当時は乾式コピーというのは極めて高価で現在の価値に換算してA41
枚1000円位のコストがかかりました。そこで自由に取らせると経費が大変
ですので 申請書を書き上司の許可を貰ってから 専任のアルバイトに依頼する
という形をとっていました。要するに1日中ひたすらコピーをとりまくるという
単純作業です。一種のペナルティー人事であることは明白です。しかもいつまで
という期限が区切られていません。まさか定年までということは無いでしょうが
・・・・。
ここで恩師でクリスチャンであるN教授の言葉が浮かびました。「世の中に
1つとして意味のない無価値な仕事は無く、職業の貴賎もない 社会に出たら
犯罪行為でない限り どんな仕事でも与えられたら天命と思い全力で取り組み
ベストを尽くし その道のトッププロを目指しなさい!」
ということでふてくされる間もなく 恩師のアドバイスを実行に移すため
職務分析を行いましたまず納期に間に合わせることを大前提に ①品質:
いかにきれいにコピーするか? ②コスト:いかに経費を削減するか?を
現場での知識、メンテナンス業者からの聞き取り等も含めて 多面的に
検討した結果
・用氏をA4主体からA3主体に変更
当時のコピー機はレンタル制でB5~A3の大きさに関係なく一律1枚いくら
という料金設定に なっておりこれがコストの9割以上を占めていました。
そこでA4の場合も2枚付け合わせ、小さなカットや図表も極力まとめる
(現場で使用していなかった手動断裁機を借用して対応)
→レンタル料の40%削減
・用紙は余剰紙を断裁して使用していましたが 化粧断ちという仕上げ断裁を
省き→断裁コストを半減 それにともなって用氏の利用率(廃棄しない部分)
を13%アップ
・当時は極めて故障が多く 修理期間中はコピーがとれないため利用者に多大な
迷惑をかけましたが 修理担当者から簡単なメンテナンス技術のレクチャーを
受け また専門的技術が不可欠な修理については ポイントのチェックと統計的
手法による事前メンテナンスを活用し
→突発的な故障とそれに対する修理作業は10分の1以下に激減しました
・コピーの汚れは 原稿を乗せるガラス面と機械内部の鏡面ドラムの汚れによるもので
従来は修理担当者が修理時に清掃業務を行っていました
→私が毎日業務開始時に 清掃業務を行い常に最高の品質でコピー出来るように
なりました
・従来は依頼者が出来上がったコピーを受け取りに来ましたが→社内定期便を活用
または徒歩により直接依頼者デスクまでお届けするようにしました
・従来は事務的なやり取りでしたが
→依頼者をお客様として対応することにしました「いらっしゃいませ、毎度有難う
ございます、何か注意点はございますか?」
これらの実施により私自身も楽しく仕事に取り組めましたが 何よりもコストダウン
が経営会議の話題となり 事業部担当常務、工場長がコピー機まで見学に来られました。
これが将来的には常務直命の電算化計画、工場長直命の工場内物流改善プロジェクトの
リーダーへの就任につながる 私のキャリアにおける最初の大きな好機となりました。
また更には コピー依頼者は多くが営業でしたが ここで培った良好な関係が更に将来
営業部門の大改革を成就するための大きな資源となったのです。