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ゆめと(ttm21)です。所感、エピソード等を気ままに綴ってみたいと思います

治療をする人、それは結局患者その人なのである

2022年06月15日 | 書評

 今回もエリクソンです。表題はシドニー・ローゼンの「私の声はあなたとともにーミルトン・エリクソンのいやしのストーリー」からの格言です。

 このミルトン・エリクソンの「教えの物語」(彼が患者や彼を慕って集まった人達に語った逸話集)は非常に独創的で魅力的です。リン・ホフマンの序文にも「それらは、非凡な「説得」の芸術である。あまりにも素晴らしいために、精神医学の棚の中にしまい込んでおくにはもったいないという人もいる。エリクソンの話はその目的が治療的なものであったとしても、それは、もっと大きな伝統、マークトウェインに代表されるアメリカのウィットとユーモアの伝統の一部なのである」

とありますように、大変に興味深く、物語として読むだけでも面白い内容です。

 しかしながら、エリクソンについてあまりなじみの無い方には難解と感じられる部分が多いのも事実です。そこで「ミルトン・エリクソン入門」や「ミルトン・エリクソンの催眠療法入門」を読まれてから本書を手に取られた方がよりその内容を楽しめると思います。

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